2018年12月2日日曜日

黒いFL46型

ありがたいことにいつも面白いカバン作りをさせていただいております。
なぜ40年も鞄づくりが面白いのか、どうも私の考えでは革というものが
いろいろなころあいのちょうどいい作業をさせてくれる素材だからだと思われます。
革の物質としての素晴らしさ例えば、複雑な繊維であり、もとの動物としての質感を
残し、しかも引っ張り、繰り返しの曲げ、物を支える等の強度を備えていること。
さらに仕立て上の物理的な矛盾を革ならではの伸び縮みによって
美しい緊張感に変えてしまう。
こんなおもしろい鞄づくりをもっと多くの方に特に若者に深めてほしいなぁ。
なんて思ったりしています。




2018年11月23日金曜日

昨日の奮闘ぶり

テストを繰り返した試作の鞄がやっとカタチになった翌朝、
片付けから始まる朝の仕事
なにをどうしたらまあこんなに机上がしっちゃかめっちゃかにできるのかと
荒らした本人が思うほどの混沌ぶりです。
でも実はそんな時ほど昨日の仕事が盛り上がった場合が多いような(?)
気がしています。



2018年11月18日日曜日

艶やかなコードバン

定番のコードバンクラッチ、今回は黒でのご注文でした。
馬のお尻からわずかに取れる、一枚の面積がとても小さい革です。
それもあって、このクラッチは30cm × 20cm × 3,5cmと比較的小ぶりなサイズです。
コードバンならではの肉感的な艶が黒だとより引き立ち、
それでいてドレッシーな雰囲気に仕上がります。




2018年11月11日日曜日

ボックスカーフ の万年筆ケース

ボックスカーフ の美しさは多くの方がご存知ですが
この革の素晴らしいところは表面のキリッとした高級感だけではありません。
表面の下、つまり革そのもののクロム鞣ならではの強さにあります。
腰の強い繊維は、繰り返しの曲げによるドレープの出方がいわゆる柳腰で
長い期間の使用による経年変化が非常に美しいのです。
男性的とも言えるタンニン鞣しのそれとはまた違う美しさです。
もちろん仕立てに気をつけなければそうはなりませんが。
このケースが10年以上経った状態をたのしみに作りました。
(万年筆ケースはサイズ等に合わせた、オーダーのみでお受けしております。)









2018年11月3日土曜日

ダークグリーン KM39 の経年変化

使用感のある革製品の美しさは作った者にも読めない場合が多いものです。
微妙な質感を持つよう鞣された革が受けるいろいろな種類のストレス、(擦れ、曲げ、
引っ張り)による数年後をとらえるのは難しい。
私どもにできるのはそれらのストレスをなるべく的確に想定して織り込みながら
仕立てようと努力することくらいです。
もちろん仕立てにおいて考えなければいけない要素はそれだけではありませんが、、。
仕立てた当人としては新品の時の鞄の印象を強く持っているだけに
数年経つと本当に思いがけない美しさに出会うことが多いのです。  
素材と使用する人との合作で出る美しさです。









2018年10月25日木曜日

鞄教室生徒さんの習作

最終的には思ったものをクオリティーも含めて
自由に作れるようになっていただくための布石として、
教室では基本的に同じものを同じ時間に作業してもらいます。
写真は大中小の小型の物入れを入れ駒という手縫独特のステッチで作り上げる
訓練で、早めにできた生徒さんの作品です。
作業の資料は見本も含めて教える私どもが作るのですが、一番大切なことは
教える内容に疑問を感じることもそうですが、何故そうなのか、自分はこう思う、
こうしたい、こうあるべきだ、という、
それぞれの作業について常に考えることにあります。
作業に正解はありません、ですからメソッドもありません。
全ての作業は、今の自分ならこう作るのがベストだ、の連続なのです。
これはそのままFugeeの鞄の作り方です。
それにしてもみんな上手です。










2018年10月19日金曜日

素敵な組み合わせ

アイテムごとに違う革をお選びいただくのもたのしいですが、
オーダーの場合にはそろいの革でご注文なさるお客様も多くいらっしゃいます。
写真は上から長財布と名刺入れ(箱型)をフランスのゴート(山羊革)で、
次は、薄型札入れと小銭入れをカーフの型押しでおつくりしたものです。
続いてチャリ革で二つ折り札入れと名刺入れ、象革で札入れと小銭入れ、
ボックスカーフの長財布と名刺入れです。
それぞれの美しさがあります。