2017年5月27日土曜日

お休みのお知らせ

5月27日(土曜日)は都合によりお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。


2017年5月20日土曜日

S様の大きな口枠鞄

この鞄の制作は2008年。
書類を山ほど入れて運ぶということで、鞄の幅もマチ厚もかなりあるものをフルオーダー
していただきました。以来10年間、仕事のときはほぼ毎日お使いいただいているということです。3年ほど前に持ち手の金具がすり減ったため、いちど交換をしています。
今回のメンテナンスでは、背中のコーナーパッチの糸がすり切れてなくなっているのが分かり、縫い直しをさせていただきました。
雨にもかなり当たっているようで、油切れによるヒビもできており、鞄としては、かなり過酷な条件ですが、若いS様の厳しいお仕事のパートナーとして時を過ごしてきた鞄の表情にはなんともいえない凄みを感じます。S様によると同業の方々は、鞄を買うと2年は持たないそうです。「だからこの鞄はすごい」と言っていただきましたが、つくり手としてはハラハラドキドキ。
どの鞄もそうですが、里帰りしてきた鞄には「よしよし、よく頑張ってきたぞ」という気もちで出来る限りのことをしてあげたいのが親心。
そして「さあ、気張っていってらっしゃい!」と再び送り出すのです。





2017年5月12日金曜日

厚い山羊革をひっくりかえす

平らだった革を裁断し、立体になることをイメージしつつ、
そうなるべくいろんな操作をあれこれ考えながら作業をすすめます。
でも、胴体どうしを中表に縫い合わせてひっくり返すまでほんとうの姿は
現れないのが、この仕立てのおもしろいところ。
上の写真はひっくり返す前の前胴、次のは背胴。
そしていちばん下の写真がひっくりかえしたあと。
鞄のほうは涼しい顔をしながら当然のようにプリッと立体になってくれていますが、
厚い革どうしを裏返しで縫い合わせた鞄の狭い口元から、
全てを引っ張りだし、ひっくり返す時のつくりてといったら、
実は汗をかきかき必死です、、。
なもので、写真は毎回撮り忘れてしまうのです。







2017年5月6日土曜日

ブルーグレーの山羊革

お気に入りの山羊革でショルダーバッグの制作です。
本体以外はブライドルレザーを組み合わせました。
写真は厚手のゴートレザー(山羊革)を軽く曲げたものです。
ポテッとしたこの張りの美しさはなかなか他の革では出ません。
この質感を殺さないようなんとか作り上げます。


2017年4月28日金曜日

GW中のお休みのお知らせ

ゴールデンウィーク中は、
4月30日(日曜日)、5月3日(水曜日)、4日(木曜日)
にお休みをさせていただきます。

その他の日はアトリエにて制作を行っておりますが、
お出での際は恐れ入りますが、お電話でのご連絡をお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。





I 様のブライドルレザー BK41型

ブライドルレザーを大胆に使った定番BK41型が里帰りしました。
フラップ部についた少し大きなキズとそのほかの小さなキズをなだめて
コバの締め直しをしました。
7年程前にお買い上げいただいたものですが革にお客様の使用感が出てきたところです。
厚い革の繊維も少しずつほぐれてきて、とろっとした、ずしっとした
美しさを感じる鞄になりました。
お客様によってまったく違う変化をみせる無垢の真鍮金具も
革の変化に呼応するように渋い色になっています。



2017年4月21日金曜日

革の町

スペインに住む友人の知り合いの知り合いが革の鞣し屋さんと聞いて訪ねた
カタルニア州の IGUARADA (イグアラーダ) という小さな町。
歩いていると、なんとそこいらじゅうに革の工場が。
そして同じ地域にはかなり大きい革の博物館が存在していたのでした。
二軒ほど鞣し屋さんを見せてもらい、博物館を堪能し、その界隈にある、
古いまちには不釣りあいにも思えるほどモダンなレストランでランチをしていたら、
ニコニコ顔のお二人に、「革をみにきたの?」(英語)と話しかけられました。
いただいた名刺には Premier Vision Paris (革を含む生地の見本市)の文字。
長年フランス語勉強が趣味のフジイが思わずフランス語で返事。
「プルミエヴィジョンからはいつもメールをもらってるよ!」
「きてくれてるの?」
まえに一度だけ」
「えー、いちどだけー?もっとこないとだめじゃなーい!!でもこんなところでフランス語をしゃべれるとはおもわなかったよー」
などという会話が交わされていました。
買ってきた博物館の資料(スペイン語でもなくてカタルニア語)を眺めていると、
イグアラーダでは18世紀の後半から革の鞣し工場ができ始めたらしく、1994年の資料にあった鞣し屋さんの数を数えたら、なんと50軒以上もありました。
知らないことってたくさんあるなと感じると同時に世界って狭いと思わされる 2017 年の旅でした。

写真(上)は革の博物館。
写真(下)は道からちらりと見えたりもしている鞣し屋さんのひとつ。