2018年11月11日日曜日

ボックスカーフ の万年筆ケース

ボックスカーフ の美しさは多くの方がご存知ですが
この革の素晴らしいところは表面のキリッとした高級感だけではありません。
表面の下、つまり革そのもののクロム鞣ならではの強さにあります。
腰の強い繊維は、繰り返しの曲げによるドレープの出方がいわゆる柳腰で
長い期間の使用による経年変化が非常に美しいのです。
男性的とも言えるタンニン鞣しのそれとはまた違う美しさです。
もちろん仕立てに気をつけなければそうはなりませんが。
このケースが10年以上経った状態をたのしみに作りました。
(万年筆ケースはサイズ等に合わせた、オーダーのみでお受けしております。)









2018年11月3日土曜日

ダークグリーン KM39 の経年変化

使用感のある革製品の美しさは作った者にも読めない場合が多いものです。
微妙な質感を持つよう鞣された革が受けるいろいろな種類のストレス、(擦れ、曲げ、
引っ張り)による数年後をとらえるのは難しい。
私どもにできるのはそれらのストレスをなるべく的確に想定して織り込みながら
仕立てようと努力することくらいです。
もちろん仕立てにおいて考えなければいけない要素はそれだけではありませんが、、。
仕立てた当人としては新品の時の鞄の印象を強く持っているだけに
数年経つと本当に思いがけない美しさに出会うことが多いのです。  
素材と使用する人との合作で出る美しさです。









2018年10月25日木曜日

鞄教室生徒さんの習作

最終的には思ったものをクオリティーも含めて
自由に作れるようになっていただくための布石として、
教室では基本的に同じものを同じ時間に作業してもらいます。
写真は大中小の小型の物入れを入れ駒という手縫独特のステッチで作り上げる
訓練で、早めにできた生徒さんの作品です。
作業の資料は見本も含めて教える私どもが作るのですが、一番大切なことは
教える内容に疑問を感じることもそうですが、何故そうなのか、自分はこう思う、
こうしたい、こうあるべきだ、という、
それぞれの作業について常に考えることにあります。
作業に正解はありません、ですからメソッドもありません。
全ての作業は、今の自分ならこう作るのがベストだ、の連続なのです。
これはそのままFugeeの鞄の作り方です。
それにしてもみんな上手です。










2018年10月19日金曜日

素敵な組み合わせ

アイテムごとに違う革をお選びいただくのもたのしいですが、
オーダーの場合にはそろいの革でご注文なさるお客様も多くいらっしゃいます。
写真は上から長財布と名刺入れ(箱型)をフランスのゴート(山羊革)で、
次は、薄型札入れと小銭入れをカーフの型押しでおつくりしたものです。
続いてチャリ革で二つ折り札入れと名刺入れ、象革で札入れと小銭入れ、
ボックスカーフの長財布と名刺入れです。
それぞれの美しさがあります。












2018年10月14日日曜日

今年の小物作り(3)

小銭入れ2種類です。
左側はトラディショナルな形で昔はドル入れと言われました。
手縫い独特の入れ駒という縫い方をしたものです。
非常に美しい形で使いやすいものですが比較的デリケートで外的な力に
弱いという難点があります。
例えばズボンのポケットに入れたり、さらに座ってしまったりしたら形が
崩れてしまうことがあります。
右はポケットに入れても大丈夫な仕立てになっています。
フラップを差し込んで蓋をするタイプで、コンパクトな見た目より
多くの小銭が入ります。
私も試しの使用を4、5年しておりますが毎日快適に使っております。

開け方ももちろんですが作り方も全く異なる定番の小銭入れです。







2018年10月10日水曜日

今年の小物作り (2)

カードを両側に一枚ずつ入れるタイプの二つ折り札入れです。
少しガンコに仕立ててあります。
何年か使っていくと美しくなじんできます。







2018年10月6日土曜日

今年の小物作り (1)

毎年、定番小物の制作に当てる期間となっておりました8月9月が終わりました。
お客様にご注文いただいているものを納品した後に展示用のものは
そう多くは残りませんが現在普段より豊富な種類をご覧いただけます。
当然ながら鞄よりも数を作ることができる小物です、とはいっても
素材が裏も表も同一のものは今回は一つもありません。
そうなるとステッチの色はもちろん全体の張りをどうするか等
ひとつづつそれぞれテストもし、作業もかわります。
2ヶ月間のしごとの成果を並べて見るのが密かな楽しみであります。
上の写真はボックスタイプの名刺入れ、
下は、薄型札入れと薄型名刺入れです。