2017年3月18日土曜日

すくい縫いの持ち手

ダレスバッグなどによく使われるタイプの持ち手です。
ただ少し普通と違うのは持ち手の稜線に鶏冠のような出っ張りがありません。
こうすると握る人は全周丸い、どこにも引っ掛かりの無い持ち手を握る事ができます。
しかし作業の難易度は鶏冠のあるものと較べると比較にならないくらい
難しく面倒なものです。
好みもあるのでどちらがよい、わるいは言えませんが、
見た目もつるっとして美しく、可能性を感じさせる持ち手ではあります。
(一番下の持ち手は鶏冠のあるタイプです)






2017年3月12日日曜日

できたてはかなりの迫力

ぽってりとやわらかい革の質感を残しつつ、でも丈夫な鞄のあり方を
探りながらできたのがこのKM39型です。
Fugeeの定番に加わって約12年、今となっては、人気の一二を争うモデルです。
エイジングにより繊維がほぐれ、よりやわらかくなることを考えて仕立ててあり、
できたてはパンパンの大迫力。
いいかんじに歳をとっていっておくれと毎回祈りつつ、
嫁入り前のドレスアップは念入りに。


2017年3月5日日曜日

鞄づくりに思う事

ボックスカーフで作ったこの鞄の一番の特徴、表現したかったのは
両サイドのポテッとした張りのある、かなり下の方まである曲線です。
私たちにとっては難しい仕事だったのを覚えています。
一般的に、実用品であり商品でもある鞄はプロダクトとして作られます。
しかし、仕立てを追求して自分の表現の可能性を探ろうとすることもできます
それは仕立てを簡単にして見栄えをよくを考えるということとは逆の、
遠回りしても美しいと思える表現を具現化したいという考えかたです。

鞄作りに夢を見る若い方に同じ想いを持つものとして申し上げたい。
革を裁断して形にするのはそれほど難しいことではありません。
寸法のつじつまが合うものどうしを縫えば形には必ずなるものです。
それを使って何をどう表現するかが大切で、常に考えなくてはならないのは
そのことです。
いま自分ができる最高のクオリティーの可能性を追求する鞄づくりが
もっとあってもいいと思うのです。




2017年2月27日月曜日

お休みのお知らせ

都合により、2月28日(火曜日)、3月1日(水曜日) お休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


2017年2月25日土曜日

ご興味おありでしたら是非、、

再放送のお知らせです。
昨年秋にBSで放送されました「美の壷」<人生を共にする旅行鞄>が
地上波で再放送されます。
2月26日(日)   23:00〜23:30  放送局 Eテレ
Fugeeも一部出ております。ご興味おありでしたら是非ご覧ください。



2017年2月22日水曜日

宇宙船??

私どもの仕事場、かっこよく言うとアトリエにはいろいろな方がお出でになります。
先日も知り合いのご夫婦が初めて訪ねてくださり、ただ作業テーブルが並んでいるだけの
ところですが色々とご説明させていただきました。
作業場というと機械がたくさん並んでいるイメージがありますが、
私どもの作業場には写真のこの機械(コバ漉き機)が部屋のいちばん端にこじんまりと
あるだけです。
たまに掛けるミシンは他の部屋に、これも端っこにおいてあります。
こんな部屋を奥様は「宇宙船のようですね。」と言ってくれました。
宇宙船でものを作ったらおもしろいものができるんだろうな。
宇宙船ともなると見えるところに機械的なものなぞ無いのかも知れません。
よし!宇宙船でしかできないものをつくるぞー!?


2017年2月15日水曜日

S 様の籠型鞄

2014年の Real Bespoke 展の際に制作したこの大きな籠型鞄を S 様にお買い上げいただいてから早いものでもうすぐ丸3年が経ちます。ブライドル特有のロウはすっかりなくなってツヤツヤになっています。キズがついたら同じ色のクリームを入れてこする程度で、他に特別なお手入れは特にしていらっしゃらないとのことですが、とても美しい!
使い手と鞄がぴったり寄り添うのを拝見できることほど、つくり手としてうれしいことはありません。今回お買い上げいただいた、この鞄と同色のボックスカーフのクラッチバッグもどうぞ S 様 にしっくりとなじむパートナーに育ってくれるよう願っております。