Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2025年11月14日金曜日
シュリンクカーフとスターリングシルバー
シュリンクカーフに925シルバー金具の少し大きめの旅行鞄を作らせて頂きました。
金具は全てFugeeのオリジナルで特にバックルは先端部が回転するタイプで
革に負担の少ないものを制作し取り付けております。
プロポーション、質感の美しいものになったと自負しております。
耐久性をどのように担保できるかが非常に難しい鞄でしたが
10年、20年後が楽しみな鞄になりました。
2025年10月31日金曜日
パーツパーツパーツテストテストテスト
たくさんのパーツと部分試作の数々・・・
プロポーション、型紙の良し悪し、革の質感、強度、全体のバランス・・・
なにをどこからクリアにしていけばいいか。
セオリーはありません。
イメージする鞄に向かって、
モヤモヤはっきり見えない部分をただただ地道に解決していくだけ。
近道より遠回りする事の方が多かったりもしますが、
目標に向かった地道な作業の結果に
裏切られたことはありません。
2025年10月24日金曜日
クロコのクラッチバッグ
贅沢な革の使い方をしたクロコダイルのクラッチバッグです。
展示販売用にこの夏作りました。
小ぶりな鞄で、コードバンで作ることが多いサイズですが、
少し迫力のあるこちらも
なかなかの雰囲気です。
好き嫌いのはっきりしたクロコダイルですがお洒落な方に持って頂きたい鞄です。
2025年10月13日月曜日
二つの黒
革
小物を8、9月で毎年お作りしております。
定番の持ち手のないクラッチバッグCL30とCL35も
小物の仲間に入れております。
CL35は、ご注文いただいておりましたフランスのボックスカーフのもの、
そしてピックアップが済んだ展示品に
代わる、こちらもフランスのゴートレザー使用のものをつくらせて頂きました。
どちらも黒なので写真の遠目では違いが分かりにくいかもしれませんが実物は全く質感が
違います。キリッとしたボックスカーフとポテっと温かみを感じるゴートは触れた感じも
かなり違うものです。
2025年9月30日火曜日
混沌の中から
混沌の中から生まれる。
そんなことを言うようなかばん屋ではきちっとしたものなんかできないような気がする。
自分でもそう思います。
でもFugeeのものづくりはいつもどんな時も頭の中は「本当に大丈夫?他にもっといい方法あるかも、、」の連続です。
例えば写真の万年筆のケースの図面。直線とか既にある万年筆の詳細寸法は
そのまま紙に写せばいいのですが、全体のバランスを感じてつくるフラップの先端の形状とかそれを差し込む受け部分
の位置、形状、厚み。革らしいゆったりした雰囲気が出るフラップの長さはどのくらいか。この万年筆が四角い断面の穴に入って、きつくなく緩くなくもちろんカタカタとはならない心地よい寸法は、、
硬い金属ではなくソフトで流動的な革で作ることを考えると四角は計算どうりのぴったりの寸法でいいのだろうか、、
なんて考え出すと試作をせずにはいられなくなり、でもまあ革が色々な矛盾は吸収してくれるだろうなんて呑気な考えになったり。
やっぱり混沌としています。
2025年9月22日月曜日
楽しみ
万年筆のケースは入れコマで縫うFugeeならではの形のもので、
定番品の仲間に入ります。
四角い筒のケースという規定の中で毎回楽しませていただいております。
お客様のご希望にもよりますが最近の制作の傾向は万年筆が四角いケースの中でカタカタ踊らないぴったりの
寸法でお作りするというものです。
今回はお客さまがお父様からいただいたというイギリスのものですが、
この万年筆はキャップのトップ部が一番太い部分で傘のようになっています。
それを利用してピタッととまるようにお作りしてみました。
2025年9月10日水曜日
美しいもの
美しいものを作りたい。
つくり手は常にそう思うのかもしれません。
一つの品物それぞれを必ず手塩にかけて作る。
それを何十年も緊張の糸を緩める事なく
続けている。
さらに、今の自分の技術や方法に常に疑いを持ち続けている事も大切なこと。
そういう工房は少ないかもしれません。
Fugeeの品物にトッピなところはありません。
普通に当たり前のようにそこにあります。
しかしつくっている自分達がいうのも変ですが美しいです。
私たちは自分達の中の完成度を目指します。
昨日と今日とではやり方も、考え方も変わります。
どうってことのない美しいものをどうぞ見にいらしてください。
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