2025年8月23日土曜日

にび色のダレスバッグ

 単純に「グレー」や「灰色」と言ってしまいたくないような、なんとも言えない色と質感のこの革はボックスカーフで、去年フランスで買いつけてきた中のお気に入りの一枚でした。出会った時から、ああダレスになった姿を見てみたいなと思っていました。

いち動物としての個体と鞣しや染色の塩梅など、いろんな条件が複雑に絡みあうため、革というものは本当に一期一会の素材だと切実に感じます。

ショウルームの新しい展示用としてつくっている途中に、あるお客様に見染められてありがたい事に早々と嫁ぎ先が決まってしまいました。展示用サンプルとしての役目が終わるまでの数年間はFugeeにございますので、興味のある方はどうぞお気軽に見においで下さい。








2025年8月12日火曜日

夏のしごと

チラッと写真を見ると雑然とカットされた革の部品が少し形になりかかったものになっていく様子がお分かりいただけると思います。
8月、9月は小物作りの時期にしております。
これからいよいよ組み立て、ステッチ、仕上げの工程をへて完成に向かうところです。
小物が全て完成した時には全員集合の写真を撮ろうと思います。





 

2025年7月30日水曜日

男性のための小さなアタッシェケース

身の回りの品物を忍ばせて、ちょっとお出かけ。
作らせて頂いたお客様の遊び心を感じます。
作っていて楽しい小ぶりのアタッシェケース。
作りは、凝りに凝った大真面目で美しい普通の作り。
持ち手もストッパーも山羊革の扱い方もFugeeならではの
頭に何かが着きそうな正直直球一直線。
そんな作り方の鞄、僭越ですがほとんど見ません。









2025年7月22日火曜日

Fugee の箱物

箱物の場合、パーツを多くすれば仕立てもどんどん簡単になります。
どんな鞄もそうなのですが、効率の良い作業を念頭に置いた考えかたで作ったものは、いい顔の鞄にはぜったいになりません。箱にどうやって革を貼って仕立てていくかを考える時は、やはり素材である革の質感をどこまで贅沢に表現できるだろうかということをいちばん大切にします。天板から側面、そして内側に入り込むところまですべて同じ革でもっていく.....
今回の素材はフランス製の厚みのある山羊革です。版が小さく、部分によって質感の起伏が大きいのが特徴であり、箱物としては難しいところでもあります。その山羊革に見合った美しい細部の仕立てをするには多くの慎重な時間の積み重ねが必要になります。








 

2025年7月10日木曜日

スターリングシルバーの金具

好き勝手に思う通りの鞄を好きなだけ時間を掛けて好きなようにつくる。
なんと贅沢なもづくりかと思う。
一筋縄でいかない事が毎回のようにあり、時には全く出口が見つからずもがく事もあるのですが、それも楽しめるようにならないとこの仕事はやっていけません。
毎回真剣勝負と心得て立ち向かえばなんとかなるものです!?

写真は今回の鞄に使うFugeeオリジナルのスターリングシルバーの錠前、持ち手の座、底鋲、キー、そして構想から考え自作した美錠、さらに錠前をとめる鋲です。







2025年6月19日木曜日

6月のしごと

 アトリエの窓から見える古い梅の木に付いた実の成長は春からとても楽しみでした。
今年の収穫は2日に渡り、トータルなんと20キロ超え!
梅仕事は増えますが、日々の暮らしに季節の風が吹くのは気持ちの良いことです。
そして日々アトリエにこもるFugeeの職人にも夏の遊びのお誘いなんかも
少しですが舞い込んできたりしています。大はしゃぎで遊ぶなんて疲れることはできませんがそれなりに夏を楽しもうと思っております。
もちろんですが、本業の鞄づくりのほうも頑張っております。            






2025年6月1日日曜日

男の外出鞄

「さて出かけようか」仕事以外の外出。
そんな時の男性が身の回りのものを持ち歩く素敵な鞄。
若い方からそしてご高齢の方からもそんなご相談を受けることがあります。
場合によりますがFugeeとしてはその方に合ったサイズ、仕立て、革、色の
しっかり仕立てた口枠の小ぶりな鞄(写真)や
同じように小ぶりに仕立てた箱物をお勧めしたりします。
柔らかめのトートバッグであらゆる場面をまかなうような今の風潮からは外れます
少しクラッシックな雰囲気を持った男仕立ての鞄も捨てがたい魅力があります。