2013年12月30日月曜日

2013年のしごと納め

今年は要町に移って2年目でいろいろな事、物が落ち着いてきた年では
ありましたが、小物フェアーという初の試もさせていただきました。
さて、来年は3月18日よりReal Bespoke展が表参道で催されます。
全力投球?の日々です。この展示会はいわゆるオーダー会ではありません。
オーダーメイドの面白さ、そして物作りの裏側をご覧頂こうという催しです。
是非多くの方に起こし頂いて、服について、靴について、そして鞄について
語り合いたいと思っております。お待ち致しております。

今年一年ありがとうございました。
新年は4日から営業いたします。
2014年もどうぞよろしくお願いいたします。



2013年12月28日土曜日

小さな写真

古い雑誌の中の、小さな写真。
休憩中になんとなく見てみたくなった時、アイディアをスケッチしている時、
制作途中に切羽詰まった時。プロポーションだったり、細かいディティールだったり、
革の質感だったり、仕立ての方向性だったり。
何かの折りに、ふと思い出しては何度となく見てしまうこの鞄。
見るたびに新鮮に映るのは、不利な所や、矛盾点もまるっと許容してしまえる
ざっくりとしたおおらかな存在感を感じるからなのだろうとおもう。
どんなものでもただただ完璧を目指したものが素敵なものとは限らない。
魅力的な鞄とはどういうものなのだろうということを、
この小さい写真を見ながら考える。












2013年12月24日火曜日

メリークリスマス

あらららら。
あっという間に12月。
24日の今日ももちろんお仕事です。
子供の頃の夏休みの宿題と同じように「まだまだずうっと先のことだー。」
と思っていたReal Bespoke 展がすぐそこの3月18日に迫ってきました。
ノーテンキな私も少し緊張してまいりました。
でもすこしだけ、気持ちだけでもクリスマっぽく?ディスプレイ。
年内29日くらいまで開けております、と言うかモゾモゾと制作しております。
とりあえずメリークリスマス!


2013年12月15日日曜日

持ち手の芯

断面が三角の革の棒。
これは来年の3月18日からのReal bespoke 展に出す鞄の持ち手の芯です。
なんとこの持ち手はこの三角を含めて、断面がかまぼこ型の革、
薄く平たい革の3種類を束ねて芯にします。
まるで海苔巻きか金太郎あめのようです。
さあ、革包丁をよく研いでもう一つ三角を切りましょう。


2013年12月11日水曜日

柔らかいショルダーバッグ

今年は、堅いものから柔らかいものまで、ショルダーバッグをつくることが
多かったようにおもいます。男性のお客様からのショルダーバッグのご注文は
ここ数年確実に増えており、そのつどいろいろな提案をさせて頂きながら、
Fugeeならではの仕立てをさりげなく加えておつくりしています。
ソフトな鞄にもミシンではできない手縫いならではのたくさんの方向性があります。
そして、表現の限界は広がりをみせ、耐久性等のクオリティーを鞄に
組み込むことができるようになります。
それぞれの革の特質を感じ、理解し、ベストの限界を摸索するのが私達の鞄作りです。








2013年12月6日金曜日

たかがひき手、されどひき手

鳥が飛んでいるようですが、これは鞄の引き手の制作途中です。
ファスナーを開閉するための金具に付くものです。
Dの形の真鍮の小さな輪を止めて折り込み縫い上げると
愛嬌たっぷりなファスナーの引き手ができあがります。
鞄の開閉のたびに、時には日に数十回も引っ張られる引き手。
つまみやすく、かつへたらないように作ります。
鞄の大きさから比べると、ずいぶん小さなパーツですが、これによって
鞄の顔の印象もがらっと変わるのです。
この引き手は、定番のPM40型のために生まれたかたちです。