2013年1月29日火曜日

一本手の色々

一本手の色々です。
持ち手が一本のものはファスナーの鞄には付けづらいので、
開け口にフレームが入っていたり(鞄の場合「口枠」と言います)、
後ろから前にフラップが付いていたり(学生鞄の様な形、鞄屋は「カカエ」と言います)
するものによく取り付けます。
持ち手は鞄の顔とよく言われます。
特に一本手はシンプルな鞄には非常に大きな存在となるため、
大きさのバランス、形状、仕立ての美しさ、そして何と言っても
丈夫さが決め手となります。
持ち手は鞄屋さんの技術のバロメーターとも言える部位。
素敵な持ち手の鞄を探して下さい。








2013年1月24日木曜日

10年目の貫禄

H様に、この鞄をオーダーいただいたのは2003年のことでした。
幅の狭い口枠を作りショルダーバッグに仕立てた物です。
ショルダーベルトの長さをはめ殺しにさせていただくことで、
表革の平面のシンプルな表情を生かすことを主眼に置きました。
個人的に非常に印象に残っている好みの物で、
タンニン鞣しの革の質感にもかなり助けられてスッキリした美しい鞄に仕上がりました。
久しぶりにお持ちいただいた鞄はタンニン鞣し独特のエイジングをしており、
まだしばらくは気持ちよくお使い頂けるだろうと思っています。
今回は傷の補修とコバの締め直しでしたが、メンテナンスは私共にとって
重要な勉強の場を提供してくれるものです。

















2013年1月23日水曜日

お知らせ

1月23日(水)は都合によりお休み致します。
又のお出でをお待ち致しております。

2013年1月19日土曜日

刺激的なもの

     古いカメラとその革ケース。
     長い歴史を刻んで今存在するものは無条件に美しい。
     なぜならその価値を発さないものはとうの昔に捨てさられ、
     忘れ去られているであろうから。
     朽ち果てんところでぐっとこらえているような強さは
     私たちには刺激的です。
     箱のようなショルダーバッグが発想され作ってみたのは数年前。
     その鞄に興味を持たれたお客様が注文をくださいました。
     現在製作中です。


2013年1月15日火曜日

箱もの

年末から、小物を含め、箱ものの製作がつづいている。
気付くと鼻歌をうたっていたりする。
板にした革を組み合わせて立体にしていく。
縫い合わせ、縫い合わせて、木とはまったく違った質感の美しい箱ができあがる。
新しい可能性も感じる作り方だ。


2013年1月11日金曜日

O様の鞄

この鞄(FM42型)のオーナーであるO様は、同じ型の鞄をもうひとつお持ちです。
毎日の仕事用に交互に使いまわす為に、2つ目であるこの鞄をオーダー頂き
納品してから1年半、はじめてのメンテナンスでお預かりしました。
まだまだ出来上がった頃の面持ちを残しながらも、丁寧に使われはじめた
ブライドルレザーのねっとりとした質感と真鍮金具の使用感が
新品とは違うオーラを放ち、アトリエを訪れる人を魅了しています。
これからどういう変化を見せてくれるか楽しみです。

  



          











2013年1月8日火曜日

ぴったり

          先日納品させて頂いたばかりの鞄を持って
          新年のご挨拶にお出で下さいました。           
          もうこの鞄を何年も持たれているかのようです。
          (12月のブログ「銀の手かん」が付いた鞄です)


2013年1月5日土曜日

しごと始め

         今年の仕事はちょうど鞄教室からはじまります。
         一気に仕事モードです。
         今年はお客様が気楽にお出で頂けるような
         催しをしてみようと思っております。
         どうぞよろしくお願い申し上げます。