2021年8月31日火曜日

籠型鞄 ディディール

 分厚いブライドルレザーをそのまま使った裏地のないざっくりした仕立てだけに、持ち手と真鍮のトグルが大きなアクセントになっています。
展示用につくったヌメはすぐに売約済みとなってしまいましたが、次につくる予定のときまではショウルームにございますので、ご興味のある方はどうぞお気軽に見にいらしてください。









2021年8月26日木曜日

籠型鞄 ふたたび

籠をモチーフにした大きなトートバッグです。
2014年のReal Bespoke 展の折につくった鞄で、もういちど見たいという声も多くいただいていましたがなかなか時間が取れず実現できずにおりました。
焦げ茶色でオーダーをいただいていたものをお仕立てする際に、展示用のものも一つ作ることができました。シンプルな仕立てですが、分厚い革を立体にしていく過程はとてもダイナミックでつくり手としてもドキドキ、テンションの上がる鞄です。
何かと暗い話題の多い昨今ですが、日々の生活を豊かにたのしむための日常づかいに、
こんな鞄はいかがでしょう。








 

2021年8月18日水曜日

断面がまんまる

 丸芯のまわりに表の革を巻いて縫い込む持ち手には大抵の場合、縫い目から先に縫い代部分のトサカがついているのが普通です。
でもこの持ち手には突起はなく断面がまんまるになるようにつくりが工夫してあります。
昔見せてもらったことのあるフランスの古い馬具の丸紐を再現しました。馬の身体に少しでも優しく当たるように考えられていたと思われます。
ゴツイ鞄に取り付けるための短く太い2本の持ち手はやっぱりツルッとしていたほうがしっくりきます。





2021年8月10日火曜日

気がつけば・・・

 気付けば8月もなんと半ばに入ろうというところ。
パソコンの調子がわるいこともあり、写真を取り込んだりちょっとした操作がなんとなくおっくうになりがちな夏をすごしています。
本業のほうは7月のフルオーダーの鞄に目処がつき、毎年恒例の小物制作にやっとシフトしつつあるところです。
写真は先月の鞄のボックスカーフを裁断中のもの。90年代にパリから担いでかえってきた革なので思い出深くて写真をとりました。なんともいえない落ち着いた赤。顔料が薄く透明感があってとても綺麗。綺麗なだけでなくむっちりした張りもあり革としての底力も感じられる。こういう質感の革は最近は見かけないなあ。最後の一枚を素敵な鞄に出来て幸せです。
ああ、裁断前の革の写真も撮っておくんだった〜。鞄の写真ももちろん撮り忘れないようにしないと!