2016年9月28日水曜日

Fugee がスタジオに!?

おびただしい数の機材が運び込まれ、まるで「スタジオ」のように変身した
Fugee のアトリエ。テレビの取材は過去にも何度かありますが、こんな大掛かりなチームははじめてではないでしょうか。
それにしてもほんとうにびっくりしたのがこの撮影クルーの仕事っぷり。シナリオを読みどういうものを撮りたいかディレクターから簡単な説明を受けたとたん、なんの口合わせもなくそれぞれもくもくと動き出します。何をどう撮る為にどんなふうにカメラを向け、どんな照明をどういうふうに当てるのか。口数も少なく、いろんな道具や機材を出したり入れたりしながらあっという間に場がつくられ、モニターに美しい画面が浮かび上がります。明確にしたヴィジョンに向かっての鮮やかで的確な動きには無駄がなく、そして美しい。プロフェッショナルでした。
大きな口枠の鞄が出来上がるまでの様子を日を開けて、三日間の撮影でした。
番組は NHK の「美の壷」、10月21日の放送予定で、テーマは「旅行鞄」とのことです。





2016年9月23日金曜日

ボックスカーフの KM39

地域にもよるのでしょうがパリでエルメスの鞄を見つけるのはなかなか難しいものです。
たぶん東京都心の方が簡単に見つかるでしょう。
それだけたくさんの日本人に愛されているということでしょうか。
ところでFugeeの鞄ですが、私は今まで都内に出かけて行って自分が作った鞄を見たのは
数度しかありません。一度は新宿駅のホームで、向いのホームかなり遠くでしたが手染めのゴートのダレスバッグでした。
ウワッという衝撃が走るほんの一瞬でしたが当然一目でそれとわかりました、
お客様のことも。
この鞄もボックスカーフの黒にスターリングシルバーという
美しい組み合わせのものです。
何年も月日がたって町のどこかでハッとする出会いをしたいものです。



2016年9月18日日曜日

お休みのお知らせ

都合により、9月19日(月曜日)はお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


鉢植えに遊びに来ていたカマキリを発見。なんとカメラ目線を!!

2016年9月12日月曜日

E様のスリムなダレス

6年使用されたダレスバッグが里帰りしました。
作り手にとって、何かあたらしい事がわかるかもしれない嬉しい瞬間です。
マチのあり方、錠前のベロの厚み、錠前の位置、持ち手のプロポーション、革の種類によっての表現の違い等々。
Fugeeの鞄はどれも毎回初めて作る鞄として制作します。
定番の鞄も例外ではありません、毎回微妙に違います。
クオリティーの為の実験をしている、と言うより
単純にもっと良いもの、美しいものを作りたいというおもいでの試しをする為です。
ブライドルレザーを使用したこの鞄は大変丁寧にお使い頂いているようすでした。
特別な問題のない状態でしたが部分的なコバの磨き直しをして、
小さなキズをなだめながら全体にクリームを丁寧に加えました。
お客様による日頃のお手入れはとてもありがたいことです。
時々、作り手目線でのメンテナンスもさせて頂ければ
気持ちよくお使い頂ける時間はより長くなると思います。





2016年9月3日土曜日

ブルーグレイのPM40

革の鞄のクオリティー、美しさはやっぱり素材の力だとつくづく感じさせる鞄です。
日本の色で言うと紺鼠というんでしょうか。
少し厚手でシボの美しく出たゴートとブライドルのコゲ茶の組み合わせです。
これはお客様のご注文で作らせて頂いたPM40ですが、上品な安定感を感じます。
シャープな美しさを感じられるスエードの同型鞄とは全く違う顔のものになりました。
革の可能性をしっかり認識しなくてはもったいないとあらためて思います。