2017年10月20日金曜日

お休みのお知らせ

都合により、10月21日(土曜日)はお休みいたします。
ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。


2017年10月14日土曜日

Y様の旅行鞄

どちらの鞄も納品は8年ほど前。
旅行用の大きな鞄と身の回りのものを入れる小さめのショルダーバッグです。
どちらもそれほど使用頻度の高いものではありませんが、いい具合に年を重ねてきた感じがします。
そして少し手前味噌になりますが作った当時ならではのフルオーダー鞄に対する自分たちの心意気と緊張感が感じられる作品達です。今だったらどういうアプローチをするかな、
なぞと考えるのです。






2017年10月7日土曜日

MEN'S EX オンライン

最近リニューアルしたMEN'S EX ON LINE にて、職人の人物像に迫るインタビュー企画がはじまるということで、取材をしていただきました。
ご興味のあるかたはのぞいてみてください。
http://www.mens-ex.jp/column/craftsman/171004_32.html


2017年9月29日金曜日

箱型の名刺入れ

いろんな素材でつくる小物。
これは定番の名刺入れです。
それぞれの革にあった厚みと張りを毎回探りながら仕立てます。
それぞれの革ならではテクスチャーを堪能しながら、つくり手もかなりたのしみます。
できたてはパンパンの張りですが、おつかいいただくとしっくりいい感じになじんできます。名刺だけでなく、カード用にもと2個持ちされるかたもいらっしゃる、
Fugeeのベストセラーのひとつです
オーダーを頂いていた分を除くと数個ですが、
展示用のお売り出来るものを補充しました。
ご興味ありましたらお気軽にお立ち寄り下さい。



2017年9月24日日曜日

ないのでつくる

新しい真鍮の口枠鞄の企画をもぞもぞとすすめております。
市販の金具でサイズがピッタリで素敵なのものはほとんどないのが現状です。
口枠のてっぺんに着く開閉のための錠前部分を自作しました。
鞄の顔とも言える重要なパーツなので質感のいい美しいものを目指します。
シンプルで部品点数は少なく、当然ですが確実で長時間こわれずに繰り返しの動きが可能な金具でなければなりません。
ラッキーなことに試作が一回でなかなかのものができました。
こういう作業は楽しいのですが鞄と同じように、いやそれ以上に
じわじわとしか進みません。





2017年9月19日火曜日

お休みのお知らせ

都合により、9月20日(水曜日)から 23日(土曜日)までお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願いいたします。



2017年9月15日金曜日

明るい色のKM39

四角い錠前と、どちらかというとダークな色でつくることが多いこの鞄ですが、
丸い錠前にキャメル色の革、黄色いステッチで縫い上げたKM39型。
じつのところ、こういう明るい色のソフトな革のコバ(断面)を磨く作業は
非常に時間がかかり、神経をつかう仕事です。
革の色と違和感なく調和する堅牢なコバを目指してじっくり丁寧に作業をすすめます。
とても軽やかな印象の鞄に出来上がりました。






2017年9月13日水曜日

お休みのお知らせ

都合により、9月13日(水曜日)、14日(木曜日)お休みいたします。
ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。


2017年9月8日金曜日

びんぼう症

試作に使用した革はさらに小さい試作用にとっておきます。
硬い革、柔らかい革、試作用に用意してある革、本作と同じ革、厚み、質感等、
つくるものによって試作も色々な種類の革をつかいます。
写真は取り付けた金具をはずし革の回収をしようとしているところです。
試作はとてもだいじな作業でサイズ感はもちろん革の張り、
柔らかさ、構造的な強さ、諸々をその目的にあわせてつくります。
お客様の中にはきれいだから譲ってもらえないのかとおっしゃる方もいらっしゃいますが、試作はある目的のために作るものなのでそれ以外の所はなにもしないものなのです。
例えば、物によってはほとんどの部分が糊付けだけで形づくられていて
縫っていなかったりします。

でもこうした回収革の出番はあんがい少なく新しい革をカットすることの方が多いんですけど。



2017年9月1日金曜日

T様のFL46型

夏の暑い日に、素敵なストローハットをかぶられたT様が
この鞄を持っておこしになりました。
渋谷からこの場所に移って来たばかりの2012年の夏の初めに納品させていただいて
以来のご来店でした。この色のブライドルレザーでこのかたちの鞄をつくったのははじめてだったので、とても印象に残っておりました。
クリームの塗り方やエイジングのしかたはいかがなものかと心配なさってのご訪問でしたが、こちらではほとんど何も手を入れる必要がないほどお手入れが行き届いておりました。革の色より少し濃い色のシミを気にしておいででしたが、シミや擦り傷はできるのが
普通の状況です。お手入れは本当にすこしだけでお渡ししました。
お客様の色に染まりはじめたこの美しい鞄は再びお仕事の現場に戻りました。


2017年8月25日金曜日

夏のしごと

今年の夏もオーダー頂いておりました小物いろいろの制作がつづいています。
定番小物のご注文は毎年だいたい8月から9月にかけて制作させていただいております。
現在鞄のオーダーはかなりの時間をお待ちいただかなくてはならない状況ですが、
小物に関しましてはなるべく1年以内の納期をめざしております。

小物制作にどっぷりつかった夏も終盤に入り、そろそろ秋にむけての鞄づくりも気になりはじめたきょうこのごろです。
 



2017年8月15日火曜日

万年筆ケースを作る 2

万年筆ケース2本用と3本用です。
緻密に作る、もちろんそれは大切なことなのですが、もう一つだいじな事、
それは色っぽく作るということです。
どうすればそれが出てくるか。
緻密な作業とつながりますが、こうしようという意志を微妙に入れ込むことによって
<見た目は普通だがなんか違う物>になります。
この万年筆ケースでひとつ例を出しますと、蓋の差し込みを受ける横の帯、
なんとなくふくらみを感じられると思います。
ただし、これは場合にもよりますがあまりやりすぎるのはあざといものです。




2017年8月14日月曜日

お休みのお知らせ

庭のサルスベリ、今年はなかなか咲く様子を見せてくれないので
心配していましたが、やっとこさ咲き出しました。
こんなにきれいに。
お休みいたします。
8月14日(月)、16日(水)、18日(金)
ご迷惑をお掛けいたしますがよろしくお願い申し上げます。



2017年8月12日土曜日

万年筆ケースを作る

ブライドルレザーを使っての定番の万年筆ケースです。
入れ駒という手縫い独特の縫い方でまとめたものです。
手の中におさまることの多い小物は厚みの調整、裁断、磨き、まとめ、
それぞれ鞄とは違った意味の繊細さが要求されます。
形は大胆でも作業は緻密に、、。
美しい、自慢の万年筆ケースです。





2017年8月6日日曜日

単純で大切な作業

Fugeeの定番の鞄KM39の持ち手です。
上はコバ(切り口)を磨いたもの、下はこれから磨くところです。
革の端であるコバはダメージを受けやすいところ。
昔からこの部分をどう堅牢に美しくするかを職人は工夫してきました。
しかし時間をかけた丁寧な作業の繰り返しが美しいコバを得る
一番の方法であることは変わらないようです。
単純ですが丁寧でなければいけない作業の積み重ねののちに、
革が答えるように美しく変化してくれる瞬間が出てきます。
そして柔らかだったコバは色々な外力にも耐える堅牢なものになります。
私たちにとってはその革の持つ色々な性格を感じることもできる大事な時間です。

お客様の手の中でこの持ち手はどう経年変化していくのか、、楽しみです。





2017年7月29日土曜日

山羊革のKM39型

前回のブログの「試作」を経てできた鞄です。定番のかたちではありますが、素材が変わるとまたぜんぜん違った雰囲気のものとなります。
山羊革はそう大きくないものが一般的なので、胴体からカブセまでぐるっと一枚のパーツで仕立てるこの鞄がとれるほどのサイズの、しかもシボの雰囲気もいい革にはなかなか出会えません。
青みがかった茶系の灰色のシボ革に、えんじ色のステッチがさりげなく映える、
重厚な面持ちの鞄となりました。


2017年7月22日土曜日

お休みのお知らせ

都合により7月23日(日曜日)、24日(月曜日)お休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。





2017年7月16日日曜日

「?」を消すための作業

Fugeeの鞄づくりではあらゆる場面で「試作」をします。
それは、本作に入るためのテストで、こういう鞄をつくろうという指針を
いろんな角度からチェックし、はっきりさせていくためのものです
本番の革を使うことはできませんが、目的の鞄を作りあげてみるのは、
あらゆる面からその鞄を検討出来る「試作」の例です。
でもその他にも多くの試作をしてみます。
写真のようなパーツの制作もその大切なひとつです。
KM39型のブリーフケースをタンニン鞣しの山羊革でというご注文。
つくり慣れたかたちではありますが、この鞣しのこの革での制作ははじめてのこと。
厚手でシボの美しいこの革をどの厚みでどんな張りで仕立てるのが
ベストなのかを探ります。
鞄になったときのコバの厚みと強度は?
コバからどのくらいのところをどのピッチで縫い絞ると美しいか?
・・・・などなど
私たちが思う素敵な鞄をつくるためには、これらの「?」を消すための、
地味な作業がとてもたいせつなのです。







2017年7月8日土曜日

アンティークの金具

そういう先入観で見ているからでしょうか、アンティークの
金具をバラしてサンドペーパーで磨いただけなのですが「美しい」のです。
もう少し研磨して新しい鞄に取り付けます。
キャストあり、プレスあり、ロウ付けあり。
ある状況を表現しようと工夫を凝らした名も無い職人達が作った形です。
現在だったら「少し形を変えてロウ付けを減らしてプレスで効率よく、、」
なぞと考えるのかも知れません。
昔はそれ以外やりようが無かったのかもしれませんが、
手間を惜しまず作り表現したものは愛おしく美しいのです。



2017年7月1日土曜日

革の魅力

鞄の角は、ぶつけたり、擦れたりしやすい個所です。
上の写真はメンテナンスの後、真ん中はメンテナンス前の鞄の角です。
使われた鞄に新しい時にはなかった表情と質感がでてくるのが
革のいいところだと考えています。
日々の生活でお使いいただいているあいだには、
鞄の角以外の部分もいろんな状況に出くわすはずです。
思いがけず出来てしまった深い傷やこすり傷にびっくりして
落ち込まれるかたも多いとおもいます。
でも長い目で見ると、革にはそういったマイナスの要因さえも許容してしまう
懐の深さがあります。
いちばん下の写真はメンテナンスがおわったあとの鞄の顔です。






2017年6月25日日曜日

琥珀色のDB43型

形としてはかなりフォーマルなビジネスバッグの分類に入るダレスバッグです。
ボックスカーフの様な繊細な表情の革で作ればズバリ、ファッション誌から出てきた風合いのかなり美しい鞄になるところですがブライドルレザーで作ったこの鞄はどちらかというと、きりっとしたラグビー選手のような、内にパワーを秘めたものを感じます。
革の力はすごいです。10年後、更にその後この鞄がどう変化するかが楽しみです。






2017年6月17日土曜日

ダレスのコバ

ブライドルレザーのダレスバッグのコバ(切り口)を磨き締めている途中です。
胴の周りがステッチで一周囲まれた非常にフォーマルな鞄です。
この種の仕立ての鞄は、前と後ろの胴のいちばん下のコバだけが地面と接しています。
言い換えると二枚の革の板で全重量を支えています。
それだけに胴の強さ、コバの強さには気を使います。
Fugeeが染料とフノリを使った昔ながらのコバ磨きをしているのも堅牢なコバを求める
からであり、ダメージをうけたコバの締めなおしが効くからです。
単純に強度だけで比較すれば不利な所がある構造ではありますが、
その出来上がりのキリリとした美しさはこの鞄の大きな特徴と言えます。



2017年6月10日土曜日

お休みのお知らせ

都合により6月10日(土)、11日(日)、12日(月)はお休みいたします。
大変ご迷惑をお掛けいたしますがよろしくお願いいたします。


PM41型 第1号

すっかりFugeeの定番となったこのPM41型は、思い返せば 2008年に S 様の為につくらせていただいたこの写真の鞄が第1号でした。
ちょっと自慢すると写真ではなかなか見えないのですが全体のドレープが
なにごとも無かった様な、革のもともとのものだろうという質感で出てきています。
力が掛かる所、掛からない所、絶対に守らなければならない所、
比較的弱くしなければいけない所、その他それぞれの個所にそれぞれの想いをのせて、
でもバランスが取れたらいいなと思いながら作業は進みます。
鞄作りは楽しい試行錯誤で、10年くらいたつとそれが良かったのか悪かったのか、
ゆるりと、しかし厳しく出てきます。







2017年6月4日日曜日

解体工場?

最近のFugeeは棒屋根鞄の解体工場のようになっています。
ストックしてあった古い棒屋根鞄を解体して金具だけの状態にし、錆をとり、丁寧に
磨きなおしていきます。
まだファスナーがつくられる前の時代の古いヨーロッパの鞄を見ていると、
鞄の口を正確に、簡便に開け閉めでき、かつ鍵がついた口枠鞄のスタイルが多く生み出されていたことが分かります。そのうちのひとつが棒屋根鞄です。
写真下は革を取り除く前のフレーム部分ですが、とても複雑で魅力的な構造で、
金属はどれも厚みがあり質感たっぷりです。
現代のひたすら軽さを追求した鞄と較べると批判する部分は
たくさんあるかも知れません。
しかしこの金具は、朽ち果てていく過程さえ美しいという革の存在を
明確に表現できる部品の一つだと考えます。
私も含めて、この質感と雰囲気にぞっこんの人は多いはずです。




2017年5月29日月曜日

山羊革のショルダーバッグ

「厚い山羊革をひっくりかえす」(5月12日のブログ)のその後です。
できあがりはこんなかんじです。
中間色のブルーグレー(胴の山羊革)に紺色(ベルトやパッチなどの部品)を合わせると、より全体が「青」に近づいてシャープな印象の鞄になります。
水染めのタンニン鞣しのこの山羊革は、ヌメ革のように色も質感も変化をしていていきます。どんなエイジングを見せてくれるかたのしみです。










2017年5月27日土曜日

お休みのお知らせ

5月27日(土曜日)は都合によりお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。


2017年5月20日土曜日

S様の大きな口枠鞄

この鞄の制作は2008年。
書類を山ほど入れて運ぶということで、鞄の幅もマチ厚もかなりあるものをフルオーダー
していただきました。以来10年間、仕事のときはほぼ毎日お使いいただいているということです。3年ほど前に持ち手の金具がすり減ったため、いちど交換をしています。
今回のメンテナンスでは、背中のコーナーパッチの糸がすり切れてなくなっているのが分かり、縫い直しをさせていただきました。
雨にもかなり当たっているようで、油切れによるヒビもできており、鞄としては、かなり過酷な条件ですが、若いS様の厳しいお仕事のパートナーとして時を過ごしてきた鞄の表情にはなんともいえない凄みを感じます。S様によると同業の方々は、鞄を買うと2年は持たないそうです。「だからこの鞄はすごい」と言っていただきましたが、つくり手としてはハラハラドキドキ。
どの鞄もそうですが、里帰りしてきた鞄には「よしよし、よく頑張ってきたぞ」という気もちで出来る限りのことをしてあげたいのが親心。
そして「さあ、気張っていってらっしゃい!」と再び送り出すのです。





2017年5月12日金曜日

厚い山羊革をひっくりかえす

平らだった革を裁断し、立体になることをイメージしつつ、
そうなるべくいろんな操作をあれこれ考えながら作業をすすめます。
でも、胴体どうしを中表に縫い合わせてひっくり返すまでほんとうの姿は
現れないのが、この仕立てのおもしろいところ。
上の写真はひっくり返す前の前胴、次のは背胴。
そしていちばん下の写真がひっくりかえしたあと。
鞄のほうは涼しい顔をしながら当然のようにプリッと立体になってくれていますが、
厚い革どうしを裏返しで縫い合わせた鞄の狭い口元から、
全てを引っ張りだし、ひっくり返す時のつくりてといったら、
実は汗をかきかき必死です、、。
なもので、写真は毎回撮り忘れてしまうのです。







2017年5月6日土曜日

ブルーグレーの山羊革

お気に入りの山羊革でショルダーバッグの制作です。
本体以外はブライドルレザーを組み合わせました。
写真は厚手のゴートレザー(山羊革)を軽く曲げたものです。
ポテッとしたこの張りの美しさはなかなか他の革では出ません。
この質感を殺さないようなんとか作り上げます。


2017年4月28日金曜日

GW中のお休みのお知らせ

ゴールデンウィーク中は、
4月30日(日曜日)、5月3日(水曜日)、4日(木曜日)
にお休みをさせていただきます。

その他の日はアトリエにて制作を行っておりますが、
お出での際は恐れ入りますが、お電話でのご連絡をお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。





I 様のブライドルレザー BK41型

ブライドルレザーを大胆に使った定番BK41型が里帰りしました。
フラップ部についた少し大きなキズとそのほかの小さなキズをなだめて
コバの締め直しをしました。
7年程前にお買い上げいただいたものですが革にお客様の使用感が出てきたところです。
厚い革の繊維も少しずつほぐれてきて、とろっとした、ずしっとした
美しさを感じる鞄になりました。
お客様によってまったく違う変化をみせる無垢の真鍮金具も
革の変化に呼応するように渋い色になっています。