2014年10月28日火曜日

お休みのお知らせ

仕入れの為、10月29日(水)から11月4日(火)までお休み致します。
大変ご迷惑をお掛けしましがよろしくお願いいたします。


道具の話

大好きな美しい道具も壊れる時は壊れます。
テンションが掛かったまま同じネジの位置で微妙に調節して使うネジネンという
この道具は30数年前に譲って頂いた時から見た目はこのままの、
使い込まれた質感がホレボレするものです。去年ネジがダメになりました。
ストックしてあるものを、削ったりなだめたりしながらしばらく使ったのですが
やっぱり 使いづらく、なんとか見た目は悪いながら使えるように修理しました。
今は調節のネジはそっと回します。
大変生意気な言い方ですがいい道具も減ってきました。
それは使いやすい道具を欲しがる職人さんが減ったからでしょうか、、。








2014年10月22日水曜日

素敵な贈り物

この時計ベルトのクライアントは若いご夫婦。
お母様の誕生日のお祝いにお二人でお選びになった時計に、
赤いイメージのベルトをつけて贈りたいというご依頼でした。
お母様のお写真も見せていただき、どんなご趣味をお持ちの方などかも伺った上で、
最終的な革や糸の選択もおまかせいただきました。
表はピンクに近い赤のリザード、裏は深紅のボックスカーフに赤い麻糸を使用しました。
こういう心のこもった贈り物のお手伝いを出来ることはほんとうに嬉しく、
小さいものですが、緊張しました。









2014年10月19日日曜日

男性のための小型鞄 (2)

若くはつらつとしたY氏にあわせてボックスカーフの明るめの茶でお作りしました。
古いイギリスの本の挿絵などにハンドバッグより少し大きめの手提を持つ
男性がでてきたりします。
この鞄はそんな挿絵のサイズ感をヒントに作ったFugeeの提案で、
少しドレスアップした男性の為の美しいお供としての鞄です。
昨今のカジュアルな柔らかい鞄もよいのでしょうが、
キリッとした装いには仕立てのしっかりした鞄があうように思います。





2014年10月16日木曜日

男性のための小型鞄 (1)

作るものによってどうしてもこのラインが欲しいと思ったりすることがあります。
これはY氏に依頼された少しドレスアップしたお出かけ用の、
身の回りの諸々を入れる小型のボストンバッグです。
鞄を閉じた時の肩の微妙な出具合を探って型紙を調整して
三個目にやっと思った形になりました。
下は本番の革でも質感を確認したくてフレームを仮張りして鞄を閉じています。





2014年10月13日月曜日

お知らせ

都合により10月13日(火)はお休みいたします。
ご迷惑おかけいたしますがよろしくお願いいたします。




2014年10月12日日曜日

多少のキズも顔のうち

Y様にこの鞄(FL46型)をお買い上げいただいた日付をみると、
2011年9月某日とありましたので、今年の秋から4年目に入ったことになります。
思いがけず入ってしまった深めのキズを気になさり、メンテナンスにお持ち頂きました。
圧倒的なブライドルの質感とそれを助ける仕立て、もちろんお客様の鞄へのお気持ちがこの雰囲気を出します。



2014年10月8日水曜日

女性のためのクラシカルなハンドバッグ

前回の、「クラシカルなハンドバッグのための持ち手」のついた鞄です。
この鞄の注文主はお茶の先生。
洋装の時でもお持ちになりたいとのことでしたが
数寄屋袋をはじめとした以外と多い着物にまつわる小物が入る、
大きすぎないすっきりしたプロポーションを目指しました。
持ち手は断面を円にして金具も小振りに作り女性らしさを出しました。
華やかさはありませんが、革の質感も手伝い落ち着いたたたずまいの、
美しく、ある種の凄みさえ感じられる鞄です。
持ちこなせる年齢を選ぶかもしれません。
ここ一番のお姿でこの鞄を持たれた様子を想うとわくわくします。













2014年10月3日金曜日

お知らせ

10月4日(土曜日)、10月5日(日曜日)は、都合により、
お客様のご訪問をお受けできる時間帯が、17:00から20:00までの間となります。
ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

一組以上のお客様のご対応ができませんので、
恐れ入りますがお出での際は事前にご連絡をお願いいたします。






2014年10月2日木曜日

クラシカルなハンドバッグのための持ち手

ものづくりは時々楽しい冒険だったりします。
誰も気がつかないさりげないのが大成功。
このハンドバッグの持ち手にもいくつかの面白い作業を隠し入れました。
女性用のものらしく根本はなるべく華奢に、頂点にいくに従って少しだけ太くなる
美しいアーチを描く丸い持ち手はできないだろうか。
しかも、使われて時を経ても型くずれのないようにするには
どんな方法が考えられるのだろうか。
具現化の可能性を探して、いろいろな実験をします。