2019年8月25日日曜日

細かいパーツの日々

考え方も手先の感じも鞄をつくっている時とは全く違うモードで進める小物づくり。
鞄とは別の面白さがあり大好きですが、そろそろ鞄づくりが恋しくなり始める頃となりました。
実は小物も作るときは鞄と同じで、出来上がった時の質感をどんな感じに持っていくか
を考えるところから始まります。
表の革と裏の革をどのくらいの厚さにして組み合わせるかを決定するのにかなりの時間をかけます。
写真のように部品になった革の種類はバラバラです。
それは同じ革の組み合わせで同じ品物を作ることがほとんどないからで、たいていの場合その革で作る品物はひとつしかありません。
やっぱり、まったく同じものを慣れで作りたくないと言うのが理由です。
さて、もうひとふんばり。








2019年8月11日日曜日

紺色の象革PM40型(2)

実物はそれほどでもないのに写真だと少し派手な鞄に見えます。
でもこの鞄のキリッとしたたたずまいは素敵です。
一つ前の展示販売用のMP40型は茶色のスエードでした。
同じ鞄でも革やその色で随分と雰囲気が変わります。




2019年8月2日金曜日

紺色の象革PM40型

展示販売用の鞄を年に何回か作っております。
今回は紺色の象とバーガンディーのブライドルレザーの組み合わせのPM40型です。
結構悩みどころもあったはずなのに制作途中の写真がほとんどないといういつもの
夢中になると忘れてしまう困ったパターンです。
ハッと気がついて最後のまとめの縫いの途中をかろうじて撮りました。


2019年7月25日木曜日

小物制作の夏

今年も小物の仕込みがはじまっております。
定番小物のご注文分とショウルームの在庫補充分を毎年夏に制作しています。
お客様のご注文分以外にどのくらいつくれるかまだわかりませんが秋口には
並べられると思うのでどうぞおたのしみに!





2019年7月12日金曜日

現在の展示鞄

半年ほど展示販売用がなかった KM39型ですが、やっとショウルームに並びました。
今回は、焦げ茶色のシュリンクカーフに黄色いステッチが映えるスポーティーな印象の鞄となっております。金具はFugeeオリジナル真鍮の角型錠前です。
ご興味をお持ちの方はぜひご覧になってください。
お待ち申し上げております。





2019年7月7日日曜日

雨の季節

「じめじめしたお天気が続いておりますが 7月に入ってはや一週間。」
とか、「今作業しているこの同じ革で以前あれを作ったな」とか、
目の前のことは色々感じ考えることはできるのですが、、。
「今年の初め、どう寒かったのか、、。何を作っていたのか。」
もう何かのきっかけがなくては悲しいかなスッとは思い出すなんてできません。
色々なものが欠落していく自分をつくづく感じるこのごろです。
でも紫陽花を見て綺麗だなと感じ、少し優しい気持ちになれる自分に
ちょっとだけホッとします。



2019年6月23日日曜日

ボックスカーフ のKM39

こちらも最近納品させていただいたKM39型。
ボックスカーフ にFugeeオリジナル真鍮丸錠前です。
そもそもKM39型は「柔らかいシュリンクカーフでハード過ぎないブリーフケースをつくりたい」というコンセプトではじまった形です。
もちろんたびたびボックスカーフ でも作らせていただいております。
革というものはありがたいものできちっとそれに合う仕立てが出来るとその革ごとに独特の表情、質感を見せてくれます。
シボのあるカーフでつくるカジュアルな雰囲気の KM39とはひと味違う
スッキリ、キリッとした仕立ての上品な鞄です。




2019年6月16日日曜日

KM39型と錠前

定番KM39型のシュリンクカーフです。
Fugeeにとってはこの革でこの形でこの鞄を作ったらこうにしかならない、
と言えるほどデザインと仕立てのバランスが絶妙なものです。
ただ、現行のオリジナルの錠前より少し小ぶりなものを取り付けたいと
おっしゃるお客様も多く、なんとかしたいと模索しておりましたがスターリングシルバ製のものが出来上がりました。
落ち着きのあるデザインでKM39にはえる錠前と自負しております。


2019年6月9日日曜日

ちいさな遊び

スタンダードモデルにもかかわらず、長らくショウルームになかったのPNBX型をつくりました。展示用の鞄はつくる時の思いも入れて、ある意味自由に制作します。
錠前はデッドストックの四角い錠前を使いましたが、
素敵なアンティック風になるようにいじることにしました。
先ず、金具のエッジの強かった四隅を削り、柔らかいレトロな印象にしました。
円柱だったツマミの形も丸くなり、鋲の穴も増やし、角張ってイカつい印象だった錠前が形を一新しました。錠前が変わるだけでちょっと違う個性の顔になります。
ちいさな「遊びたい欲求」が満たされてちょっと満足。
実はあるお客様にすぐに見初められて嫁ぎ先が決まってしまいましたが、来年の11月まではショウルームに展示させていただきます。気になる方はどうぞお気軽にご覧になりにいらしてくださいね。






2019年6月2日日曜日

鞄にまつわるストーリー

Fugeeの歴史の中で、一番と言っていい若い方からのご注文の鞄です。
お受けしたのは4年前の春でした。お客さまの方は納期の長さに驚き、私共は彼の年齢にびっくりした覚えがあります。最初にいらした時からこの形の鞄(PNBX型)が欲しいという明確な意思をお持ちで、いろいろお話を伺ううちに彼の人となりにも感銘を受け、お互いの理解が深まるのに時間はかかりませんでした。鞄の色も「赤が好きだから」と、個性の強い色を迷わずスパッと決められるような方はそう多くはいらっしゃらないような気がします。
4年のあいだ、時々訪ねてきてくれては近況をお話してくれるのが楽しみでした。
大人の世代にとってはあっという間の月日も、若い方たちのそれとは時の流れの質が全く違うことと思います。でも納品のとき、嬉しそうに鞄をながめながら、「好みの色が変わらなくてよかった」とつぶやいていたのが印象的でした。
これから社会に出る彼の長い人生に寄り添うもののひとつとして、Fugeeの鞄を選んでくださったことをこころから嬉しく感じるとともに、これからも彼とこの鞄の歩みを陰ながら見つづけることができれば幸せです。












2019年5月21日火曜日

ホームページをリニューアルいたしました。

ホームページをリニューアルいたしました。
私共をご理解いただく時の一番の入り口に当たるホームページを、
ご覧いただく写真の数を増やし、楽しんでいただけるように一新いたしました。
多くの方にご覧いただけましたら幸いでございます。




               


2019年5月19日日曜日

ブライドルレザーのコバ研き

簡単にできるコバ研きはなかなか無いのですが、タンニン鞣しの代表みたいなブライドルレザーもしっかり研こうとするとなかなか大変です。
出来上がったばかりの新品の状態で綺麗なコバが多いのはとても素敵です。
でもFugeeの関心事は年月が経ってどうなるかです。
だから必死になって美しくて耐久性のあるものを目指して研きます。
鞄等の革のむき出しになった切り口をダメージから守る大切なコバ研き。
鞄の耐久性、経年変化にも大いに関与する大切な作業です。
写真は研き終えたブライドルレザーと、磨かれる前のものです。






2019年5月11日土曜日

革の生命力2

革の美しさ、力強さ、あるいは繊細さはタンナー(鞣し屋さん)の力量、
美意識のなせる技で、その種類、方向性、微妙なニュアンスは
それこそ無限にあると言ってもいいと思います。
もちろんダメな革もあるのも確かです。
何かにとても向いているが他の何かには使えないというものもあります。
さらに言えば動物なので一枚一枚個体差があるのも当たり前です。
そういう素材を使うものづくりは毎回変化の連続で本当に良いものを作ろうと思ったら
決まり切った技術とかルーティーンでは太刀打ちできないものです。
アニリンカーフを使った小型のボストンバッグの完成図です。



2019年5月6日月曜日

革の生命力

最初ほとんどの革はその動物の体型が想像できる形で作り手の前に現れます。
しかし当然ですが生きていた時の躍動感はありません。
その代わりタンナー(鞣し屋さん)が吹き込んだ全く別の種類の美しい、
素材としての生命力を感じられるものとして私たちの目の前に広げられます。
面白いのはその革が作品(私共でしたら鞄ですが)に徐々に形作られていくに従って
生命力はさらにハッキリと、強い印象を持って現れてきます。
写真はそれらを感じて作り手の興奮と緊張が高まってくる、作業のなかほどです。




2019年4月28日日曜日

HP工事中とGWについて

ゴールデンウィーク、、。
もちろん、普段と変わらず鞄を作っております。
お客様も何組かお出でいただけるお知らせがあり、ありがたいことです。
とは言え、それなりに外出予定等もありちょっとワクワクしております。
お出でをお考えのお客様はくれぐれもご連絡お願い申し上げます。

長いことそのままになっておりましたホームページを新しくすることに致しました。
恐れ入ります。現在工事中で以前のものも見られない状態になっております。
工事が終わりましたら改めてお知らせ致したいと思っております。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


お客様にいただいた鉢があっという間に伸びて
ベルベットのような南国の花が咲きました。

            

2019年4月21日日曜日

難しい部品

木造の船のようにも見える持ち手の芯です。
革を何層にも貼り合わせ鉋で削って作ります。
出来上がったものはさらっとしておりますが
表革を貼り合わせ完成品にした時に美しい質感になるよう、
又耐久性が保てるよう想像して芯を削りあげるのは難しい作業です。
作り手の鞄への心構えが如実に現れる部品の一つです。





2019年4月14日日曜日

BK41 ステッチの魅力

すこし前に納品させいただいた定番のBK41型。
分厚いブライドルレザーをそのままつかうザックリとした仕立てで、
男性的な迫力を感じさせる鞄です。
そして単純なつくりではありますが、ステッチが多いのもこの鞄の特徴です。
あえて太い糸で荒いピッチで縫い上げられた力強いステッチが列をなして並ぶ部分を見ると、毎回ああ綺麗だなと手前味噌ながら思ってしまいます。
深い焦げ茶色にベージュ色のステッチが効いています。





2019年4月3日水曜日

12年ぶりの再会

「パソコン、ファイル、書籍を入れてほとんど毎日使っています。」
とお客様がおっしゃる鞄は店の棚に展示してあった銀の錠前のKM39型、
黒のシュリンクカーフで、2007年にお買い上げくださったものです。
今回初めてメンテナンスをさせていただきました。
自分達のコバの磨き方、裏打ちの仕方、革の限界等、勉強になります。
大切にご使用いただいていることが大きな要因ですが、
常々「少々の重さには耐えるよう作ってあります。」とお客様に
申し上げている持ち手とその付け根部はほとんどヘタレがなく、
又、鞄全体のコバの艶にもやつれがなかったのは大きな自信になりました。




                                     

2019年3月24日日曜日

うわっ!

春たけなわと言いたいところですが、まだまだ寒い日が続いています。
鉢に入った球根と思わしき物が懐かしいお客様から届きました。
コップ一杯の水を与えると葉っぱと小さな突起が生え出して、、
次の水やりは二週間過ぎてから、、。
それが、あれよあれよと言う間に、、多分もうすぐ花が咲くのだと思われます。
こんなスピードで大きくなるなんて驚きです、まさに生き物。
どんな派手な花が咲くのか、ちょっと怖い。


2019年3月16日土曜日

コーナーパッチの肩掛け鞄 4

「金具を銀で」というお客様のご希望で錠前をFugeeオリジナルの
スターリングシルバー(925)丸錠前で、
ベルトの取り付け部は同じく925で自作した金具を使用ました。
鞄の強度を担保する全体の構造はもちろんですが、その他フラップ(ふた)の開け閉めに
ショルダーストラップが干渉しないバランスも工夫し取り入れてあります。
ステッチなどのディティールだけがやたら強調されるような事もなく、
全体の様子がとても美しい鞄になったと思っております。









2019年3月10日日曜日

コーナーパッチの肩掛け鞄 3

美しく、耐久性があり使い勝手が良い、そのほかお客様の要望によって柔らかさ
とか・・・
鞄づくりではたくさんのことを考えながら作り進めていきます。
そういうものを無理なく、自由な状況で形つくるには手縫いは最強です。
部品ができてだいぶ形になってきました。









2019年3月3日日曜日

コーナーパッチの肩掛け鞄 2

カットする時にはただ平面だった革のパーツも
こんなにもふくよかで柔らかな表情を見せてくれます。
テストの繰り返しの中から具体的なより良い作業方法をなんとか見つけ出します。
つくり手の意思が素材である革の方にうまく伝わって、革の方もそれに答えてくれたなと感じる幸せな瞬間があります。













2019年2月25日月曜日

コーナーパッチの肩掛け鞄 1

胴体の下の左右の角を三角に切り取り、
その三角の辺と辺をつなぎ合わせると出来る形状。
野球のボールの縫い合わせのような感じです。
切り取る三角の形状を工夫するといろんな立体の可能性が生まれます。
その方法を使ったフルオーダーのショルダーバッグの制作過程を数回に渡ってご覧いただこうと思っております。
上の写真は合わせ目が縫いあがり、コーナーパッチを当てる前の胴のです。
下はコーナーの形を決め型紙を作るための部分試作になります。





2019年2月17日日曜日

ディティールは大事!?

当然のことですが全ての製品はディティールの集合体としてできています。
どこを見てほいしかということを考えて作ったりもします。
しかし個人的にはディティールは全体のためにあるのが当たり前だと思っています。
自分が今製作している鞄、小物が目指しているポイントが
どこなのかをいつでも見て作るように心がけています。
コバやステッチの出来の良さが目立っているような物も悪くはないのでしょうが、
できればバランスや全体のあり方が美しいものを作りたいと思います。







2019年2月10日日曜日

2月の陽射し

立春が過ぎました。
庭の梅の花が満開です。
写真の鞄はお客様とともに約5年の月日を刻み里帰りしたFM42型のブリーフケース。
メンテナンスでお預かりしました。
繊維がほぐれてとろっと柔らかみを帯びてきた質感がいい具合です。
新しい時には見られない素敵な表情を見るのはつくり手にとっては至福なことです。
同時に、つくった鞄達との再会は自分たちの仕事の行く末との対面でもあるので
毎回ピリリと身が引き締まります。








2019年2月3日日曜日

T様のFN44型

T様にご注文頂いたブライドルレザーの新サイズ、FN44型です。
大きさはFL46型とFM42型の中間でA4のファイルを意識した形です。
プロポーションといくつかの部分を変更することで
ファイルの大量収納も可能になりました。
もちろんブライドルの美しさを損なわない鞄です。
去年よりFugeeの定番の仲間入りをしました。