2013年8月27日火曜日

説得力ある存在感 2

ありました。
まさにこれのようです。
coffin(コファン)と言う農具とあります。
これは農夫が鎌を研ぐ為の、今で言うと研磨剤を入れておくもので
腰に下げて運び、地面に差してつかうものだそうで
どうも、しょっちゅう研いでいたみたいです。
その研磨剤がすごい。
シードルに塩、ビネガーに塩、砂と尿を混ぜたもの、マムシの皮と
オトギリ草、エニシダ、などにビネガーを混ぜたものとあります。
色々な物を地方によって使っていたようです。
これらは研磨中の素材の温度を上げない為と腐食させて研ぎやすくする為
かもしれません。
コファンの素材も、牛のツノを煮て柔らかくし、まっすぐにして使用したものや
亜鉛製のものなどもあったようです。木製のものには装飾が彫ってあったり、
Fugeeにあるものはシンプルですが周囲を削って模様にした、
木の古さもあるかも知れませんが存在感のある美しいものです。


ご縁があってFugeeに来たものからほんのすこしだけ垣間見えたヨーロッパの
民具の歴史の一部。興味深い!