新年早々、以前に作った鞄の資料が欲しくなり検討図を探しました。
テーブルが巻物の山になりました。
新しく鞄を作るときは必ず図面検討から入ります。
資料探しの目的は主に、鞄の雰囲気だったり、部品同士の組み合わせ方だったり、
プロポーションだったりをその時どう考えていたかを知ることです。
鞄の検討図を引っ張り出して来て眺めます。
強い想いだの意志だのが見える場合もあれば、これしか手がなかったからこう仕立てたんだとわかる場合もあります。
一方、型紙の方は定番にする可能性がある物以外は廃棄するようにしています。
型紙はそのとうりに革を裁って作っていくための言わば作業の為の道具です。
作業ですから考えなくても確かに進んで行くように作ります。
考えなくても進むというところが一番怖いところで、
新しくて進んだものはそのつど悩まないと出来てこないと思っています。