ご注文いただきましたのはキリッとした、同時に柔らかさ優しさを感じさせてくれる女性です。「書類と、時にはパソコンも入れて仕事に使うためのトート」というお題をいただき制作したものです。
柔らかい雰囲気をできるだけ残しつつも、ハードな荷物を入れても安心感のある質感にもっていくために、型紙の調整と質感のテストに時間をかけました。
同じような鞄でもどこに標準を当てて落としどころをどう掴むかでまったく違うものとなってしまうのが怖いところでもあり、おもしろいところでもあります。とくにトートバッグはそこが難しい鞄だといつも感じます。
コロナ渦のために鞄は発送することとなりお会いできなかったのはとても残念でしたが、お持ちになったお姿の写真を送っていただきました。鞄を持った素敵な笑顔の立ち姿を拝見できて幸せです。