2018年5月10日木曜日

Bievreの蚤の市

本日より営業しております。

もう20年以上誘われていながらなかなか行けなかったパリ郊外のヴィエーブルの蚤の市
にやっと行って来ました。
毎年5月1日に開かれるこの市は道具に特化した蚤の市。
話では以前はもっと盛り上がっていたようで、鞄はもちろん、鞍、靴、家具、絨毯などの職人たちが自分達の使う道具を探しに来るところでもあったようです。
でも、そんな現役の職人たちの姿も減り、市の様子も随分変わったそうです。

職人で、無類の道具マニアの友人と朝4時半に出発。
おびただしい刃物や道具を、前の晩に手渡された懐中電灯で照らしながら物色します。
と言っても何のための道具か、どれがいいのか悪いのか皆目わからず、
友人の後を金魚の糞のように付いて回ります。
そのうち明るくはなってくるのですがその日の気温は4度、ハーと吐く息は白い寒さ。
それでもグルグル見て歩く中でお買い得な金ヤスリや古い小さなハサミ等、
幾つか買い求め満足しました。
目利きの友人は鞄からはみだすくらい買い物をしています。
彼の鞄屋仲間で、かなり遠い場所から毎年来るという同じく道具コレクターに
現場で会って、戦利品の見せ合いっこを近くのカフェでするのが習わしみたいです。

その日買ったものの中にゴミのように汚れた塊があり、友人宅に戻って
昼寝ならぬ朝寝の間に、彼はすっかり汚れを落とした塊を綺麗に磨いて
プレゼントしてくれました。
昔の優秀な会社のもので 、トレ ボン カリテ(良い素材)だと説明され、
ありがたくおみやげに頂いて参りました。
万力です。

何だか初めて釣りに連れて行ってもらったときみたいでした。