このなんともいえない深く渋い色合いの濃い緑色のスウェードの革は、イギリスで買ってきたものです。少し柔らかめの革を使う胴部分に対し、強度と張りを担保したい持ち手とハカマ部分は通常はブライドルレザーを使用する定番のPM40ですが、このスウェードの色と質感を引き立たせるためにあえてボックスカーフの黒をつかいました。エレガントでシックな鞄になり、満足しています。こういうちいさな遊びにチャレンジできるのは展示用サンプル鞄をつくるときのささやかなたのしみでもあります。
こちらにご紹介する前に売約済みとなってしまいましたが、来年の二月まではショウルームにございますので、現物をご覧になりたい方はお気軽に覗きにいらして下さいませ。