今回は定番のMK42、MK44の仕立て調整のための試作です。
試作は時間と手間がやたらと掛かる作業ですが実はとても楽しい作業です。
それはなんと言っても「どんな事を試しても良い」と言うところです。
もちろん何度も同じような事を繰り返す訳にはいきませんのでどう言うことを目的とした
試作なのかは綿密に検討はします。でも何を検討するかと言うのは自由です。
こう言う仕立てを試したい、革の厚みはこのくらいでどんな表情の鞄になるか、形の限界は、全体を整えてどのくらい美しいものが出来そうか等々、糸の太さ、ステッチのピッチ、コバの厚さ、今まで見たかったあの部分を念入りに、、何でもOKです。
慎重に丁寧に鞄を作っていくのは勉強にもちろんなりますが、試作を色々な方向から眺めながら組み立て感じていくのも同じように勉強になります。