懐かしいアタッシェケースが20数年過ぎて里帰りです。
今見ても気合の入ったつくりだなと思います。
非常に長いスパンですが丁寧にお使い頂いていい味わいになっています。
表革はカールフロイデンベルグのボックスカーフ。
金具は全て銀(925)、もちろんアタッシェ用の銀錠前なぞある訳もないので
錠前の型は自作し鋳物屋さんに持ち込み、組み立て作業はFugeeで。
錠前の機構部は古いものを外し、いい位置に取り付け一応オリジナルと言うことで完成。
ただ市販の多くのこのタイプの錠前は開錠の時跳ねあがるバネがほとんど数年しか持たないということがあり、改めて錠前と一緒に設計し直し安全率を上げたバネにしました。
最近は木枠使用のアタッシェ等の注文が増え芯材を使った箱物を作る機会が減りました。
以前は結構注文はあったのですが。
これからは少し箱物のつくり等のご説明もしていきたいものです。
ゆったりとした柔らかささえ感じられる大好きな鞄を前にお客様とお話が弾みました。