2018年3月17日土曜日

解体からはじまる鞄づくり

鞄の解体の主な目的は作った職人さんの意図を知ることです。
どこに逃げを作ってどこを締めるか、酷使される鞄の型崩れをどう防ごうとしているか、
中にはその品物に想いとか意地とかを感じる嬉しいものもあります。
ワクワクと緊張の作業で今のFugeeの鞄作りに大きな影響を与えています。
鞄のコレクターはたくさんおいでだと思いますが
私達の場合、見たいのはその品物を通して見える職人さんです。

「職人さんの意図を知る」他にもう一つの目的、品質の良い金属部品を使っている
古いものを再利用するための解体というのもあります。
「必ず解体したものよりクオリティーの高いものを作る」というのが私たちの信条です。作られた職人さんに対する敬意だとおもっています。
フランス人が作ったであろうこの鞄は解体され、金属部分を磨き直して全く新しいものに生まれ変わります。