Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2026年2月28日土曜日
現在の展示鞄
ショウルームの展示用として去年つくった籠型鞄です。
ブライドルレザーにピッグの型押しが施された馬具用の革で、最近気に入っている素材です。
通常のブライドルより少し厚く、オイルも入っているので重いのですがとても質感が良いです。ラケットがのぞいていても、野菜がはみ出しているのも素敵。
カジュアルな場面で自由に楽しくお使いいただいているシーンを想像しながらつくっています。
最近、気に留めてくださる方も現れたのでお嫁に旅立つ日が近いかもしれません。
2026年2月18日水曜日
深緑色のショルダーバッグ
フラップ(ふた)のある柔らかい雰囲気のショルダーバッグを考える時に
必ずつき当たる問題、
詳しくは回りくどくなるのであえて説明を避けますが、
それに正面から挑んでみたらこんな鞄になりました。
地味ですがとてもユニークなマチの形は
その問題を解決するためのもので、
多くの工夫と手数が詰まった仕立てです。
小さいわりに厚みのあるフランス製の山羊革の表情が映える大きさです。
おそらくFugee史上最も軽く、狙ったとうり軽快にお使いいただける
ショルダーバッグになりました。
2026年2月2日月曜日
あたらしい試み
こんな不思議な形のもの達が縫い合わさったショルダーバッグなんて想像できないですよね。
でもこれらには大きな意味があって、当然ですがオリジナルな美しい形と素晴らしい機能
の鞄になるんです。
機能といってもどこかに隠れたポケットがあるとかではなくこの鞄が美しいまま長い間使用できるためのものです。
一般的なショルダーバッグの陥っている弱点をこの鞄では美しいままなんとかしようと何度かの試作を繰り返しそれなりの答えを出したものです。
2026年1月22日木曜日
懐かしのスクラップブック
もう40年以上も前に
捨てられていたスクラップブックです。
その写真に魅せられて
拾い取っておいたものが久しぶりに出てきました。
今でも胸がときめく写真です。
鞄を作りはじめて半世紀にもうすぐなりますが今思うことは
「恐れることは全くない
どんな鞄も必ずできる。
でも出来上がった鞄にしがみ付いちゃいけない、
できることなら捨てる」
ということです。
「しがみ付くものづくりが多すぎる」
と感じます。
何年もやった人は今、全部ゼロにして初めて素材に触れた
時に戻ってやったことのない物、やったことのないやり方だけを探ってつくるのがいいと思う。
その先に広がる未知のもの、ドキドキしませんか。
本当にクオリティーの高いものを作ろうと思ったら毎回そうですけどね。
2026年1月8日木曜日
早すぎる開花
2026年を迎え、七草の日も過ぎてしまいましたが元気に仕事をしております。
遅ればせながら、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
12月半ばからほころび始めた庭の梅の花が年末からチラホラ咲き始め、
2階にあるFugeeのアトリエから見える木のてっぺんの方はもうすぐ満開になりそうな気配です。
アトリエをここに引っ越してから、こんなに早い開花は初めてのことでびっくりしています。温暖化が進んでいるということでしょうか。いずれにせよ、この老木の梅の健康を祈るばかりです。
イギリスの鞄屋の友人が一昨年訪ねてくれた時にお土産でくださった花瓶(彼らの友人のイギリスの陶芸家さん作)にひと枝差して鞄の隣に置いたとたんパワフルなオーラが。
2025年12月23日火曜日
20年目の貫禄
小さいダレスバッグと小物、どれも2006年の2月にビスポークでおつくりしたものなので、
そろそろ20年目をむかえようとしています。焦茶色の鞄はもともとグリーンの麻糸で縫われていましたが、色が褪せてきたので革と同色のクリームを入れてのメンテナンスを提案させていただきました。乱れたコバは磨き直され、擦り傷も念入りに補色ケアされ、キリリと新しい表情に生まれ変わり元気に(?)お客様の元へ帰って行きました。
2025年12月13日土曜日
クロコダイルの名刺入れ
14、5年ほどお使いいただいているクロコダイルの名刺入れ。
糸が擦り切れてきたので縫い直し、コバを整え、
クリームを入れて
メンテナンスをさせていただきました。
ダークネイビーのクロコは黒に近い色に変化していますが、フラップの下に
かすかにネイビー感がのこっています。内張りはカールフロイデンベルグの紺。
銀925の仕切り板も良い感じに年季が入って素敵な風合いです。
触っているととても丁寧に大事にしていただいているのが伝わってきます。
使い手とモノと作り手の共鳴が感じられるのはメンテナンスの時間ならではのことで、
幸せを感じるひとときです。
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