2023年1月31日火曜日

ボックスカーフのKM39

Fugee 定番 KM39、ボックスカーフで仕立てるとキリリとした佇まいの軽やかな鞄となります。繊細なスターリングシルバーの錠前も艶やかな素材の質感を引き立てます。


 

2023年1月25日水曜日

入れ駒縫いのショルダーバッグ

ブライドルレザーを使用した箱型の定番ショルダーバッグPMBXの制作です。
出来たものを見ると単純な四角いかたまりなのですが厚い革を重ねた縫い合わせ等
なかなか手間のかかる鞄です。
写真は入れ駒というステッチで4mmと7mmの革の縫い合わせの場面です。
このステッチは昔からトランク、アタッシェケース、パイロットケース、双眼鏡のケース、カメラケース等いわゆる箱物と呼ばれるものに良く用いられています。
その他とめ縫い、すくい縫いなどがありますが縫いの強度だけを考えるとひら縫いというミシンと同じように平らな革同士を重ねて縫い合わせる方法が一番強いと言えます。
しかし革の断面の厚みを利用した入れ駒は革以外の素材では出来ないだろうと思いますが、
エッジのある立体を美しく作ることを可能にした素晴らしいステッチです。
断面の切角、接着面の均一具合、接着方法、菱きりが切れる事、その他いくつかの要素が絡み合い出来不出来が決まります。
気持ちを集中して時間をかけて丁寧に一針一針縫い進めます。



2023年1月8日日曜日

始動しております

毎度のように日を数えるときは「アッという間に」を付けますが、
あっという間に年を越して一週間過ぎました。
Fugeeも5日あたりからぼちぼちと始めております。
去年の最後の仕事はボックスカーフのKM39型、金具はスターリングシルバーのご注文でした。
真鍮は革との相性が非常によい金属ですがシルバーの質感も特にボックスカーフのようなキリッとした革にはゾクッとするような美しさを感じます。
お渡しが新年になりましたがお客様にも大変喜んでいただき嬉しい新年の滑り出しです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



2022年12月29日木曜日

今年最後のお教室

教室の皆さんそれぞれ協力し合って自分達の足を測定 。
それらの値をメソッドに従って図面化しました。
お互いに図面を観察し合いあまりの形の違いにびっくり。
大きさの違いはなんとなくわかりますが足の形にも相当個性が
あることがわかりました。
さて、図面を型紙に起こして試作を作り並べてみました。
これから形、大きさ等で気に入らない所を修正します。
これが結構大変かも知れません。というのも何処をどう修正したら
どんなところがどう変化するのかを捉えるのは難しいところがあると思うからです。
そこまでやってもらいたいのは再現性の為です。
例えば誰かの足に合わせたスリッパの図面が自分で描けて作れる事が大事です
比較的に単純だと思うのですが、私達も試行錯誤のわからない事だらけのスリッパ作り。
というわけで手縫のバブーシュの本作、間近?






2022年12月18日日曜日

革のスリッパ

大きく弧を描く甲革を大胆にヒダを寄せながら底革に縫い込む。分厚い甲革と分厚い底革が縫い合わさったものは当然ながらかなりゴツくて、長年鞄をつくっていてもコレをひっくり返すことは本当に可能なのだろうかと心配になるほどのものです。考え方、スケール感、立体感に対する姿勢などなど、鞄との違いを感じながらもとても新鮮な作業に燃え(萌え?)ました。何個かかたちにするなかで、まだまだわからないことがたくさんある中、パターンを起こすための考え方がなんとなくですが定まってきたので、鞄教室でも生徒さんの教材としておもしろそうだと思い、チャレンジすることにしました。もちろんみなさん足型を描いてオリジナルの型紙を起こしてもらうことにしたのです。








2022年12月7日水曜日

モロッコのスリッパ

 愛用していたモロッコの古いスリッパです。
(分解する前の写真は撮り忘れました。)
仕入れなどでパリに行った際に立ち寄るマーケットやアフリカ系のお店ではふつうに買えるものでしたが、20年くらい前を境に一気に姿を消してしまいました。今は薄い革にスポンジを入れたフカフカのものにとって代わり、日本にも多く出回るようになっています。
昔のものが何が違うかというといちばんは、底革と甲革が手縫いされているので丈夫で長持ちすることです。そして全体的な革の厚みが厚いため、経年変化が美しいのも魅力でした。
もう手に入らないことがわかってから、長いことずっとつくりたいと密かにおもっていましたがやっと今年少しづつつくり始めることができました。

バラしてみると、底革は外から見たときからは考えられない程の厚み(3.5ミリ!!)で、甲革も表と裏を合わせるとかなりのボリュームがありびっくりしました。われわれは鞄屋なので靴のことは門外漢なのですが、底革と甲革はシニュー(羊の腱)のようなしっかりした太い糸ですくい縫いがされていました。
漉き(革の縁などを薄く整える行為)は底革の周りしかされておらず、荒いつくりといってしまえばそうなのですが、職人の長い経験と技術に裏打ちされた古き良き時代の量産品なのだと感じました。量産品と言っても、手で仕立てているからつくれる量も限られているのは当然です。その国の職人によって、その国で同じ暮らしをする人たちのためにつくられたものであったはずです。その国の風土と長い歴史が培ってきた考え方や美意識が醸し出す強い存在感や安定感のようなもの。そういうものは真似しようにも真似できない尊いオーラを持っています。
遠い国にいる不特定多数の顔の見えないお客のために、やれつくれほれつくれと大量にできあがってくる現代の民芸品モドキとはまったく一線を画したものです。

分解しながらそんなことをひしひしと感じ、古きモロッコのスリッパ職人に敬意を表しつつ、じっくりつくりをみせていただきました。
普段、モノを入れる為の鞄をつくっている我々ですが、木型のないスリッパといえども人体の一部である「足」を入れる為のものははじめてで、ドキドキワクワクがとまりませんでした。






2022年11月28日月曜日

それぞれのショルダーバッグ

教室の風景です。
皆さんそれぞれの口枠ショルダーバッグの完成です。
鞄を並べて反省会をしました。
とても沢山の工程をコロナ禍で長い休みも続いた中でよく頑張りました。
それぞれの人がそのひとなりに制作過程に出てくる問題、疑問に向かい合って考え進んで
出来上がったものです。