2021年5月9日日曜日

紳士のための小さな口枠鞄

鞄のプロポーションはお持ちになる方を想いながら基本的なところは図面の段階で
さらに試作の段階で詳細を決めていきます。
金具はご希望でスターリングシルバーを使用しました。
お客様がもたれる所を想像しただけでドキドキします。
男性が身の回りのものを入れて素敵に移動する時の鞄が流行を追ったトートバッグやブリーフケース、ファスナーのセカンドバッグだけということはないでしょう。
仕立ての良いキリッとした小ぶりの手提げの鞄は口枠物に限らず
いくつか思い浮かびますがどれもお勧めできる鞄です。
和装にも合います。




 

2021年4月30日金曜日

ちからしごと

 少しお見苦しい写真ですが3mm厚、15mm幅の口枠を曲げているところです。
原始的に見えますが曲げたときのアールの戻り、伸び、縮み等を幾度か同じ動作でテストをしてから本番の曲げです。
左右ともぴったり同じになるよう図面に金具を乗せて合いを確認しながら進めます。
今回の作業は比較的容易な枠作りでした。
Fugeeのものの作り方は「なんとかする」、そしてその方法をじぶんたちでできる最大限の範囲で徹底的に探るところから始まります。
ですから自分の手で作れるものは何でも作ります。
作ることが無理な金具は図面を描いて、口で説明して作っていただきます。
革に関しても毎回同じです。
つまり金具も含めてルーティーンで作業をしていくようなつまらないつくりかたはしないことにしています。
そして細部に目が届かなかったり、全体を見ないで細部しか見ていないような鞄にならないよう気をつけなくてはいけません。






2021年4月25日日曜日

よこ顔

お面のようですが鞄の横顔です。
素材によって、作る鞄によってこうしたクセ付けのようなものは
したりしなかったりです。
場合によりますが張りのある革が折り曲げられて自然にできたような形を
表したい時にはクセつけはあまりしません。
これはカバンを閉じた時に両サイドにできる刳り(クリ)の形の確認です。



2021年4月17日土曜日

もちて

鞄の顔をきめる重要な要素のひとつである持ち手。
つくるときはいつも緊張というか気合いをいれます。
フルオーダーなどのひとつしか制作しない鞄の場合、1分の1の図面に描いたものを見ながら型紙を起こし厚みを決め、テーパー具合をチェックしながら芯を削ります。芯である盛り上げはなめらかにフェイドアウトし、縫い絞ったときに不自然な凸凹ができないように細心の注意をはらいます。この持ち手のつく鞄はドレッシーで繊細な小さめの口枠鞄なので、あまり主張しすぎずに、すっと目になじむような上品なものができたら成功です。







2021年4月9日金曜日

シンプルな抱え鞄

普通の鞄ですが悩みになやんだプロポーションなんです。
お客様のご希望で定番のBK41型のベルトを外したものをお作りする事に
なりました。
しかしBK41型は鞄の両サイドにベルトがあるため少し横長に、
フラップも若干短く作ってあります。
図面での検討から形状のテストを経てなんとか本作にいたりました。
少しなにかを間違えると間抜けに見えます。
シンプルって奥が深いです。





2021年3月30日火曜日

山桜

一週間ほど前にこんな可愛い山桜をいただきました。
マンションの庭の大きな木が根腐れしてしまって切り倒されたようです。
友人の奥さんは長く咲いてくれた桜を名残惜しく思い、
現場の植木屋さんに枝を沢山いただき大きなバケツに水をはり
入り口に「ご自由にどうぞ」とかいたそうです。
それはあっというまになくなりもう1束いただきバケツに刺したということ。
桜もお話もほっこりさせられました。
仕事に追われ疲れぎみのFugeeは花を見ることも考えず3月を終えるところでした。


2021年3月17日水曜日

紳士のための小さな口枠鞄 2

昔のヨーロッパを描いた挿絵の中に身なりのいい紳士が汽車のステップに片足を掛け
今まさに乗り込むというのがありました。
その時紳士が持っていたのがこの鞄に似たようなイメージのものでした。
女性で言えばハンドバッグです。
こちらをご注文頂いたのはスーツをお召しにならないかたです。
体に合わせてハンドバッグよりは少し大きめのものですがこの鞄を持つということが
その方全体のイメージやスタイルを決める大切なアイテムになります。
とんがらずに上品でソフトそして大切なのはキリッと丁寧な仕立てです。