2026年2月18日水曜日

深緑色のショルダーバッグ

フラップ(ふた)のある柔らかい雰囲気のショルダーバッグを考える時に
必ずつき当たる問題、詳しくは回りくどくなるのであえて説明を避けますが、
それに正面から挑んでみたらこんな鞄になりました。
地味ですがとてもユニークなマチの形はその問題を解決するためのもので、
多くの工夫と手数が詰まった仕立てです。
小さいわりに厚みのあるフランス製の山羊革の表情が映える大きさです。
おそらくFugee史上最も軽く、狙ったとうり軽快にお使いいただける
ショルダーバッグになりました。
























 









2026年2月2日月曜日

あたらしい試み

こんな不思議な形のもの達が縫い合わさったショルダーバッグなんて想像できないですよね。
でもこれらには大きな意味があって、当然ですがオリジナルな美しい形と素晴らしい機能
の鞄になるんです。機能といってもどこかに隠れたポケットがあるとかではなくこの鞄が美しいまま長い間使用できるためのものです。一般的なショルダーバッグの陥っている弱点をこの鞄では美しいままなんとかしようと何度かの試作を繰り返しそれなりの答えを出したものです。









2026年1月22日木曜日

懐かしのスクラップブック

もう40年以上も前に捨てられていたスクラップブックです。
その写真に魅せられて拾い取っておいたものが久しぶりに出てきました。
今でも胸がときめく写真です。
鞄を作りはじめて半世紀にもうすぐなりますが今思うことは
「恐れることは全くないどんな鞄も必ずできる。
でも出来上がった鞄にしがみ付いちゃいけない、できることなら捨てる」
ということです。
「しがみ付くものづくりが多すぎる」
と感じます。
何年もやった人は今、全部ゼロにして初めて素材に触れた時に戻ってやったことのない物、やったことのないやり方だけを探ってつくるのがいいと思う。
その先に広がる未知のもの、ドキドキしませんか。
本当にクオリティーの高いものを作ろうと思ったら毎回そうですけどね。




2026年1月8日木曜日

早すぎる開花

 2026年を迎え、七草の日も過ぎてしまいましたが元気に仕事をしております。
遅ればせながら、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
12月半ばからほころび始めた庭の梅の花が年末からチラホラ咲き始め、
2階にあるFugeeのアトリエから見える木のてっぺんの方はもうすぐ満開になりそうな気配です。アトリエをここに引っ越してから、こんなに早い開花は初めてのことでびっくりしています。温暖化が進んでいるということでしょうか。いずれにせよ、この老木の梅の健康を祈るばかりです。
イギリスの鞄屋の友人が一昨年訪ねてくれた時にお土産でくださった花瓶(彼らの友人のイギリスの陶芸家さん作)にひと枝差して鞄の隣に置いたとたんパワフルなオーラが。






2025年12月23日火曜日

20年目の貫禄

小さいダレスバッグと小物、どれも2006年の2月にビスポークでおつくりしたものなので、そろそろ20年目をむかえようとしています。焦茶色の鞄はもともとグリーンの麻糸で縫われていましたが、色が褪せてきたので革と同色のクリームを入れてのメンテナンスを提案させていただきました。乱れたコバは磨き直され、擦り傷も念入りに補色ケアされ、キリリと新しい表情に生まれ変わり元気に(?)お客様の元へ帰って行きました。






2025年12月13日土曜日

クロコダイルの名刺入れ

 14、5年ほどお使いいただいているクロコダイルの名刺入れ。
糸が擦り切れてきたので縫い直し、コバを整え、クリームを入れて
メンテナンスをさせていただきました。
ダークネイビーのクロコは黒に近い色に変化していますが、フラップの下に
かすかにネイビー感がのこっています。内張りはカールフロイデンベルグの紺。
銀925の仕切り板も良い感じに年季が入って素敵な風合いです。
触っているととても丁寧に大事にしていただいているのが伝わってきます。
使い手とモノと作り手の共鳴が感じられるのはメンテナンスの時間ならではのことで、
幸せを感じるひとときです。






2025年11月30日日曜日

師走の楽しみ

早いもので明日から師走。
そんなことをする時間があったら鞄を作れと言われそうですが
柿大好きFugeeが作る百目ガキを使った干し柿です。
いつ取りこむかで毎年一揉めありますが、今朝で完成としました。
大きな渋柿が凝縮してねっとりした甘い甘いお菓子になります。