Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2021年4月9日金曜日
シンプルな抱え鞄
普通の鞄ですが悩みになやんだプロポーションなんです。
お客様のご希望で定番のBK41型のベルトを外したものをお作りする事に
なりました。
しかしBK41型は鞄の両サイドにベルトがあるため少し横長に、
フラップも若干短く作ってあります。
図面での検討から形状のテストを経てなんとか本作にいたりました。
少しなにかを間違えると間抜けに見えます。
シンプルって奥が深いです。
2021年3月30日火曜日
山桜
一週間ほど前にこんな可愛い山桜をいただきました。
マンションの庭の大きな木が根腐れしてしまって切り倒されたようです。
友人の奥さんは長く咲いてくれた桜を名残惜しく思い、
現場の植木屋さんに枝を沢山いただき
大きなバケツに水をはり
入り口に「ご自由にどうぞ」とかいたそうです。
それはあっというまになくなりもう1束いただきバケツに刺したということ。
桜もお話もほっこりさせられました。
仕事に追われ疲れぎみのFugeeは花を見ることも考えず3月を終えるところでした。
2021年3月17日水曜日
紳士のための小さな口枠鞄 2
昔のヨーロッパを描いた挿絵の中に身なりのいい紳士が汽車のステップに片足を掛け
今まさに乗り込む
というのがありました。
その時紳士が持っていたのがこの鞄に似たようなイメージのものでした。
女性で言えばハンドバッグです。
こちらをご注文頂いたのはスーツをお召しにならないかたです。
体に合わせてハンドバッグよりは少し大きめのものですが
この鞄を持つということが
その方全体のイメージやスタイルを決める大切なアイテムになります。
とんがらずに上品でソフトそして大切なのはキリッと丁寧な仕立てです。
2021年3月7日日曜日
紳士のための小さな口枠鞄
制作の途中のスナップです。
写真はほんの瞬間の断片で、フレームを曲げたり革の厚みのテストをしたりという
その他の作業は
ここまでの間にたくさんあります。
さらにここからも緊張感の必要な作業が続きます。
何をどの程度までしてどこに向かって作業を進めていくのかを見極めること。
それは作業が始まる部品のカットの時から少しずつ組み上がって完成するまで続きます。
もっと言えば革を見て感じて
作ろうとする鞄の絵を描きその後原寸大の図面を
描く時から
その見極めは当然ですがはじまっています。
2021年2月28日日曜日
小さな口枠鞄のための試作
ガッカリしてしまうかもしれませんが、試作の最初の段階
は場合にはよってこんな感じのこともあります。
今回はプロポーションやサイズ感にこだわる小さな口枠鞄の試作です。
図面に起こした鞄の型紙を作って試作用の革で形にして様子を見ます。
図面の段階で美しいと思った形やボリュームが現実にどうかはなかなかわかりません。
特にこの場合非常にシンプルな鞄なのでこだわって細部を修正し再度試作をします。
今回は、以前の試作で作った持ち手をとりあえず取り付け、錠前も研磨前の状態のものをガムテープで貼り合わせたりしてます。
なるべく時間を掛けず結論を引き出すのがこの試作の目的です。
本来このような写真は外に出すものではないかもしれません、でもこれも私たちの大切な作業です。
ちなみに、もし革の質感や緻密さの確認の為の試作をしたなら、当然ですが全く違う試作になります。
2021年2月23日火曜日
ボックスカーフの抱え鞄
ボックスカーフのブリーフケースを作らせていただきました。
ご希望で古いデッドストックの小ぶりの真鍮錠前を取り付けました。
研磨して、メンテナンスしなおして使用しております。
底丸の定番(KM39)ブリーフケースをボックスカーフでお作りするのは時々あるのですが
三方コバ仕上げのブリーフケースをボックスカーフで製作というのは要注意ポイントが随分変わります。
ブライドルとはまた異質のしなやかで厚みを感じる質感を楽しませていただきました。
しっかりハードなブリーフケースですが作る方法によっって柔らかみを感じる仕立てができる革です。
フラップの裏に紺のたまたま少量残っていたフロイデンベルグのボックスカーフを当て、
個性的な鞄になりました。
2021年2月12日金曜日
春
春、ハル、はる、今年は去年より春が嬉しい。
早春賦なんか思い浮かべながらどんどん咲いていく梅を眺めています。
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