2022年8月15日月曜日

山羊革の真鍮口枠鞄(3)

かなりマニアックな鞄の金具のお話になります。
当初この形態のフレームすなわちアングルフレームにどういう種類の錠前をどう取り付けるかはあまり考えないままでした。
アンティークから状態の良いものを取り外してもってくるのも有りかという考えもちょとはありました。
でもやっぱり、いいものを自分で考えて作らなきゃという事になります。
自作の為の検討でいろいろ昔の錠前を調べて行くと、現在まで残っているアングルフレームのアンティークの鞄達が何故皆おなじ形式の錠前ばかりを使用しているのかがよくわかります。
さて、私が作る錠前ですが。
自分の手でつくるのだから量産品の様には出来ない部分と、反対に量産には無理だが自作だったら出来るという、例えば微妙な調整の様な面が当然ですが出てきます。
目標は極力シンプルに部品点数を少なく。
正確で耐久性のある方法は妥協しないで検討実験を進めます。
余談ですが世の中の鞄の金具のなかには人間の動作の必然性みたいなものを考慮に入れて考えられているものがあります。
考えた昔の人の心意気とご苦労に敬意を表します。









 

2022年8月6日土曜日

山羊革の真鍮口枠鞄(2)

 さて錠前も含めた金属部の加工です。
質感の良い素敵な金具があればそれを使いたいところですが、良い悪いではなくこの種の金具は世の中からほとんど無くなって久しいのです。
ですから質感を重視しつつ自作いたします。
キャストから上がってきたドロップ型の二つの金具を研磨し、その後丸い中心軸を三角の軸に削ります。
それを止めるブロックは機械加工から上がってきたものを削りネジ穴加工をほどこします。
下の写真は加工組み立て用に買い集めた色々な種類のネジ、釘、バネ、、。
どきどきする心はずむ作業がはじまりました。






2022年7月31日日曜日

山羊革の真鍮口枠鞄(1)

私は口枠鞄(フレームで開閉する鞄)が大好きで40年以上魅了されております。
昔ファスナーがまだ無い時代に鞄の開閉を正確に、壊れづらく、美しく(これは私の主観)行う為の一つの方法として色々な口枠が作られました。
その中でも今回は自分で図面を描いて発注したフレームに自作の錠前等を取り付ける大好きな鞄の作成です。
仕様はビジネスユース、革はフランスの厚手の山羊革で色は複雑な色調の濃いグリーンをお選び頂きました。
数回に渡って制作過程をご紹介させていただきます。


 

2022年7月24日日曜日

あつーい夏

蝉が鳴いています。
夏本番となってまいりました。
夏恒例の小物づくり、今年はドル入れの制作も何年かぶりにやっております。



2022年7月17日日曜日

N様のボストンバッグ

ブルーと焦げ茶のコントラストが美しい定番ボストンバッグMK42型です。
シュリンクレザーの持つ質感を生かし、耐久性を担保する。
やりすぎないよう革の美しさを出そうとするのは難しいことです。
奥様と共用できるようこのサイズになりました。
注文いただいたN様ご夫妻と先日お会いする機会があり、
ゴルフのお出かけにご使用されているとお伺いいたしました。








 

2022年7月9日土曜日

必然性のあるアイデア、仕立て

先日は常連のお客様M様がメンテナンスの鞄をお持ちになりました。
定番のFM42とフルオーダーで作らせて頂いたショルダーバッグです。
このショルダーバッグのような柔らかい革で鞄を作る場合、その張りや引っ張り強さをどう担保するかは常に悩む所です。
そんな悩みや考えから色々なアイデアが出てきます。
それらを生かしたFugeeらしい仕立ての鞄だと思っております。


 

2022年6月30日木曜日

フルートのための鞄

最近何を見ても懐かしいのですが、これは又特別です。
今から30年以上前の国立市に店を出していた時代のオーダー鞄です。
フルートのケースが入る横に長い口枠の鞄です。
革は当時初めて仕入れたボックスカーフです。
ご存知の方はアッと言われるかもしれないカールフロイデンベルグのものでした。
世の中にこんな高い革があるんだ!と思いながら必死で仕入れたのを覚えております。