本作です。
試作に時間を充分かけているにもかかわらず毎回作り上げるのはドキドキなものです。
勘違い、見落としがないように、新しいひらめきが出る場合もあります。
作業はゆっくりゆっくり進みます。
今回の作業で一番斬新かつ面白かったのは両サイドの板の取り付けです。
カメラを保護する必要性から外側のケース自体の作りは非常にハードなものしました。
でもお客様の使用の状況、方法等によりこのカメラケースはまったくの箱ではなく
丸みのあるソフトさを感じられる形状にしました。
あまり見ない構造の鞄になりました。
数度のテスト、試作をする中からなんとか良い手順を見つけ
本作に入ることができました。
下の写真はカメラの出し入れがスムーズにいくかチェックするためのダミーです。
カメラをもじってLeicoと名付けました。
この仕事を続けていてよかったなーと思うことがあります。
面白い鞄を作らせてくれるお客様がいて、鞄をお受け取りになる時
ほんとうに喜んでいらっしゃるのを見せて頂いた日にゃー、あなた!
職人みょーりにつきるってもんでございます。
えーえー!もうやめられません!
そんな鞄の一つを、図面から順をおってお見せしたいとおもいます。
先ずは構想図の一部と実寸大の図面。
うちの場合この図面に全てを描き込みます。
この図と同じに実物を作ります。
ですから、そのまま出来たら大成功という図を描きます。
都合により6月10日(金)、11日(土)、お休みいたします。
12日(日)は午後2時より営業致します。
ご迷惑お掛け致しますがよろしくお願いいたします。
紳士の休日をイメージさせる小粋で小さなショルダーバッグというコンセプトで
誕生したこの鞄。 これはその1号目。
7年前まだ渋谷にあった頃のFUGEEのウインドーにかかっていたものを
一目惚れしてお買い上げ下さったのは万年筆フルハルターの森山さんです。
この革はベルギーのタンナーのものでブライドルレザーより
少し当たりの柔らかい魅力的な革です。
最近、手持ちにしたいというご希望で短いベルトをお作りしました。
これもなかなか素敵です。
革のお手入れが大好きな森山さんのおかげでこんなに美しいエイジングをしました。