和服の似合うご高齢のお客様の「食パン2斤くらいのイメージの鞄 」を
というご要望で作らせて頂いたものです。
ふんわり軽い印象になるよう心がけました。
和装の場合に限らず男性が身の回りのものを入れて持ち歩く鞄は以外と少なく
お困りの方が多くいらっしゃるようです。
流行なぞという一過性のものに関わり合いにならない、
その人らしい鞄を持たれるのも素敵だと思います。
1月の教室風景。
新しい課題のファスナーのドキュメントケースの型紙を
みんなで検討しているところです。
下の写真は見本の鞄です。
ぐるっとファスナーが回っている単純な形ですが全ての内容を
分析しながら作ってもらいます。
全員に、構造やなぜそういう作りにしたのかなどを理解してもらえるよう、
又うまくいったところ、そうでもなかったところをその理由も含めて
理解してもらえるよう進めていきます。
それぞれの生徒さんが自分なりの考えで見本を踏み台に理解を深めて
さらにその先を行くものを作ってくれたら一番いいのですが。
皆、理解しようと真剣です。ちょっと失礼して撮らせてもらいました。
さてどう進んで行くでしょうか。
新年早々、以前に作った鞄の資料が欲しくなり検討図を探しました。
テーブルが巻物の山になりました。
新しく鞄を作るときは必ず図面検討から入ります。
資料探しの目的は主に、鞄の雰囲気だったり、部品同士の組み合わせ方だったり、
プロポーションだったりをその時どう考えていたかを知ることです。
鞄の検討図を引っ張り出して来て眺めます。
強い想いだの意志だのが見える場合もあれば、これしか手がなかったからこう仕立てたんだとわかる場合もあります。
一方、型紙の方は定番にする可能性がある物以外は廃棄するようにしています。
型紙はそのとうりに革を裁って作っていくための言わば作業の為の道具です。
作業ですから考えなくても確かに進んで行くように作ります。
考えなくても進むというところが一番怖いところで、
新しくて進んだものはそのつど悩まないと出来てこないと思っています。
明けましておめでとう御座います。
Fugeeは1月7日(月)よりお客様をお迎えいたします。
私どもの鞄作りに共感していただける皆様、ご興味をお持ちの皆様
お待ち申し上げております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。