2022年3月31日木曜日

たまたまですが

コロナ禍でなかなかお出でいただけなかったお客様の完成鞄が増えて参りました。
私達としても直接お話をさせて頂きながらお渡ししたい希望があり御出でになれる日を楽しみにお待ちしていたりします。
少しづつ増えて行くのであまり気がつかないのですが、先日久しぶりにお出で頂いたお客様が「鞄がこんなにあるのは初めてです。」とおっしゃっておられました。
そう思って見ると結構隙間なく並んでおります。
まだまだ先行き不透明かもしれませんがどうぞお立ち寄り下さいませ。
お待ちもうしあげております。


 

2022年3月24日木曜日

春色の鞄

 寒暖の差が激しいですが、やっと春らしくなってきました。
そんな季節に暖かみのある明るい色の鞄をつくっています。
ちょっとうきうきしています。




2022年3月16日水曜日

ダークグリーンのPM40

 このなんともいえない深く渋い色合いの濃い緑色のスウェードの革は、イギリスで買ってきたものです。少し柔らかめの革を使う胴部分に対し、強度と張りを担保したい持ち手とハカマ部分は通常はブライドルレザーを使用する定番のPM40ですが、このスウェードの色と質感を引き立たせるためにあえてボックスカーフの黒をつかいました。エレガントでシックな鞄になり、満足しています。こういうちいさな遊びにチャレンジできるのは展示用サンプル鞄をつくるときのささやかなたのしみでもあります。
こちらにご紹介する前に売約済みとなってしまいましたが、来年の二月まではショウルームにございますので、現物をご覧になりたい方はお気軽に覗きにいらして下さいませ。







2022年3月8日火曜日

型入れ

ボックスカーフのダレスバッグを型入れしています。
毎回型入れは難しい作業でこれでこれからの制作工程の性格というか癖のようなものがきまります。革は元々動物ですから部位によって性格が全くちがいます、それを鞣し仕上げる工程で引っぱり伸ばして平面にし、均一な雰囲気に表面処理等をほどこしたものです。どの部位をどう使うか、部分が必要とする強さは保てるか、柔軟性は保てるか、部分によっては弱さが必要な所もあるのです。
型入れが済むとどっと疲れてお茶を頂きます。
包丁を入れた革の感じを話し合い、厚みの調整具合をどこにもっていくか、出来上がりの全体のイメージはこうなるだろう等を互いに了解し合います。