本日8月30日木曜日は勝手ながら仕入れの為お休み致します。
明日のお出でお待ち申し上げております。
2012年8月30日木曜日
2012年8月27日月曜日
チャリ革のダレスバッグ
DA41型のダレス
鞄好きの方が見たらきっと引きつけられると思う。
チャリ革の大きな特徴である凄みのあるシボ。
革を十分吟味して一番合いそうな一枚を選び、
特にシボが強調されるショルダー部分を鞄の正面に 持ってきた。
こういう革は往々にして迫力だけのものが出来やすいので、
より繊細で丁寧な作業を心がけた。
ステッチの色は黒でほとんど目立たないが、よく見るとしっかりした手縫が上品さをいっそう際立たせている。
鞄好きの方が見たらきっと引きつけられると思う。
チャリ革の大きな特徴である凄みのあるシボ。
革を十分吟味して一番合いそうな一枚を選び、
特にシボが強調されるショルダー部分を鞄の正面に 持ってきた。
こういう革は往々にして迫力だけのものが出来やすいので、
より繊細で丁寧な作業を心がけた。
ステッチの色は黒でほとんど目立たないが、よく見るとしっかりした手縫が上品さをいっそう際立たせている。
2012年8月23日木曜日
2012年8月22日水曜日
チャリ革のダレスバッグ製作
セミオーダーいただいていたチャリ革のダレスバッグの製作をした。
Fugee定番のDA41型、スリムなタイプのダレスだ。
ゴツゴツとした重々しい雰囲気の革の特徴を生かしつつも、
上品に仕上がるよう心がけた。
Fugee定番のDA41型、スリムなタイプのダレスだ。
ゴツゴツとした重々しい雰囲気の革の特徴を生かしつつも、
上品に仕上がるよう心がけた。
2012年8月17日金曜日
名人の遺品
この四角い木の破片は私の師匠が使っていたもの。
美しく見事なバランスの小物を平然と作る人でした。
以前にも定規の事を書きましたが、どの道具を見てもそれぞれに細かい神経を行き届かせて使っていた事が分かる、きれいな物ばかりです。
これは穴を明ける時の作業台で、固い木ですが真ん中が少しへこんでいます。
この台の上で彼が穴を打っていたと思うだけで懐かしさのようなものが
込み上げてきます。
穴を明ける木の台はゴムの板に変わり、革を切る為の断ち盤も木製から
ビニール板に変わってずいぶんたちました。
昔は、刃物の破片をたくさん含んだその断ち盤を平面に直す専門の職人さんがそれぞれの
仕事場を回っていたそうです。
美しく見事なバランスの小物を平然と作る人でした。
以前にも定規の事を書きましたが、どの道具を見てもそれぞれに細かい神経を行き届かせて使っていた事が分かる、きれいな物ばかりです。
これは穴を明ける時の作業台で、固い木ですが真ん中が少しへこんでいます。
この台の上で彼が穴を打っていたと思うだけで懐かしさのようなものが
込み上げてきます。
穴を明ける木の台はゴムの板に変わり、革を切る為の断ち盤も木製から
ビニール板に変わってずいぶんたちました。
昔は、刃物の破片をたくさん含んだその断ち盤を平面に直す専門の職人さんがそれぞれの
仕事場を回っていたそうです。
2012年8月12日日曜日
大きな口枠のボストンバッグ
鞄の口元に入っているフレームを口枠というが、これはまだファスナーが発明される以前の、しっかりと口元を開け閉めする為に作り出された先人の知恵である。
なにしろ口枠は金属であり、どうしても薄く柔らか過ぎる革の鞄には向かない。
置いた途端金属の重みで口元が陥没してしまう。
しかし、ハードな革で作る口枠鞄の雰囲気はまた格別なものがある。
特に、硬い鞄の両肩が内側に丸め込まれ、力強い緊張感が出た様子は、鞄の原点の様な物を感じる。
これはブライドルレザーを使った大きめのボストンバッグだが最も好きな鞄の一つだ。
この形を厚いままのブライドルで作ると形崩れがほとんどない。数年前メンテナンスのため里帰りさせていただいた際に、表面の傷、すり切れはなだめてお渡しした。しかし形崩れは皆無だった。仕立ての方向性が合理的なのだ。ただし難点は重くなること。軽さが重要視される昨今、こういうクラシックな大きな鞄のご注文はめっきり減った。
作り手としては少々さびしい。
なにしろ口枠は金属であり、どうしても薄く柔らか過ぎる革の鞄には向かない。
置いた途端金属の重みで口元が陥没してしまう。
しかし、ハードな革で作る口枠鞄の雰囲気はまた格別なものがある。
特に、硬い鞄の両肩が内側に丸め込まれ、力強い緊張感が出た様子は、鞄の原点の様な物を感じる。
これはブライドルレザーを使った大きめのボストンバッグだが最も好きな鞄の一つだ。
この形を厚いままのブライドルで作ると形崩れがほとんどない。数年前メンテナンスのため里帰りさせていただいた際に、表面の傷、すり切れはなだめてお渡しした。しかし形崩れは皆無だった。仕立ての方向性が合理的なのだ。ただし難点は重くなること。軽さが重要視される昨今、こういうクラシックな大きな鞄のご注文はめっきり減った。
作り手としては少々さびしい。
2012年8月6日月曜日
自由製作
Fugeeの鞄教室ではひととおりのカリキュラムを終えた生徒さんに、何年かに一度、
じぶんの考えた鞄をスケッチし、図面を起こしてかたちする自由製作をしてもらうことにしている。それぞれが自分のもっている鞄に関する知識のなかで考えて、 具現化してもらう。我々教える側は、生徒さんそれぞれがなにかを導きだしたあとのお手伝いはするが、具体的につくる側にまわって寄り添うことはあえてしないようにする。
ものをつくることは、 考えること。自分で自分のつくるものに責任をとること。
どんなアプローチがあってもかまわない。そこがいちばんの醍醐味だ。
時間もずいぶん掛かる。でもその間に皆さん大きく成長する。我々も多くの事を学ぶ。
今回はどんな収穫があるだろう。たのしみだ。
じぶんの考えた鞄をスケッチし、図面を起こしてかたちする自由製作をしてもらうことにしている。それぞれが自分のもっている鞄に関する知識のなかで考えて、 具現化してもらう。我々教える側は、生徒さんそれぞれがなにかを導きだしたあとのお手伝いはするが、具体的につくる側にまわって寄り添うことはあえてしないようにする。
ものをつくることは、 考えること。自分で自分のつくるものに責任をとること。
どんなアプローチがあってもかまわない。そこがいちばんの醍醐味だ。
時間もずいぶん掛かる。でもその間に皆さん大きく成長する。我々も多くの事を学ぶ。
今回はどんな収穫があるだろう。たのしみだ。
みなさんの試作検討。
そろそろ本作に入ろうかというところ。
2012年8月3日金曜日
西瓜みたいな夏の百合
暑い夏は頭の回転も遅くなる。
Fugeeのしごとを説明する上で、「手縫い」という行為が強調されがちだが、
それ自体は鞄の仕立てのなかのほんの小さい部分にすぎない。
実のところ、「手縫い」をするところまでのプロセスがいちばんの悩みどころで、
現実的な作業の内容も複雑で多岐にわたる。
「手縫い」する直前までもっていければ、あとはもう悩まずにすすめばいいのだ。
Fugeeのしごとを説明する上で、「手縫い」という行為が強調されがちだが、
それ自体は鞄の仕立てのなかのほんの小さい部分にすぎない。
実のところ、「手縫い」をするところまでのプロセスがいちばんの悩みどころで、
現実的な作業の内容も複雑で多岐にわたる。
「手縫い」する直前までもっていければ、あとはもう悩まずにすすめばいいのだ。
暑い今日も、西瓜色の百合の花に元気をもらい、「手縫い」を目標に
がんばったつもりだが....
明日はほんものの西瓜に元気をもらおう。
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