この手染めのコードバンに出会ったのは一昨年の春でした。
染め上がってきた革の荷をほどいたときの胸の高鳴りを今でも覚えています。
それから何をつくろうかずっとあたためておりましたが、その第一弾として
クラッチバッグを考えました。
刃物を入れた時の革が吸い付いてくる感じは上質なタンニン鞣しならではです。
コードバン層といわれる緻密な繊維のあつまりが持つ質感は、牛や山羊の表革とはまったく異質なもので、扱いが難しくもあります。これからより深く研究しなくてはと思わされる素材です。
コードバンならではのパンとしたボリュウム感と、アニリン染めによる奥行きのある透明感、艶感がより引き立つように、仕立て方も工夫してあります。あえて細い糸で、ピッチも細かく縫いました。
ボックスカーフのクラッチバッグとコードバンのクラッチバッグ。
是非この機会に素材や仕立ての違いをご覧になってたのしんでいただければと思います。
Clutch Bag Fair 2月5日(日曜日)まで開催しております。
(期間中は11時から18時まで、アポイントなしでお出でいただけます。)
よく晴れた気持ちのいい天気となりました。
Clutch bag Fair 本日より2月5日まで開催いたします。
皆様のお出でお待ち申し上げております。
今回、素材はボックスカーフでも同じものはひとつもありません。
タンナー、革の色、金具、それぞれの組み合わせが全て異なります。
写真左はフランスのタンナー、黒、スターリングシルバーの金具。
右はドイツのタンナー、茶、真鍮金具の組み合わせです。
それぞれの質感の違いを楽しんで頂けたらと思います。
クラッチバッグを作らせていただいた経緯として、
男性がスーツスタイルで少しかしこまった席に身の回りのものを入れて
持ち歩く素敵な鞄があまりにも少ないという事があります。
色々なあり方を考えておりますが、今回はその一つとしてクラッチバッグという
選択肢もあるのではないかと考え提案させていただきます。
コードバンは横30cm、縦20cmで、身の回りの小物を入れるコンパクトなサイズです。ボックスカーフのものは 横 35cm、縦 26cm で A4が入るサイズです。
写真はコードバンのバーガンディー色です。
去年の秋から少しづつクラッチバッグの制作を進めておりました。
アニリン染めのコードバンとボックスカーフで制作した
新作のクラッチバッグをまとめて展示させていただきます。
金具はスターリングシルバーと真鍮の、それぞれオリジナルを作りました。
新しいFugeeの提案をご覧頂ければと思います。
期間中はアポイントなしでどうぞお出かけ下さい。
Fugee showroom にて 1月28日(土)より2月5日(日)
11時-18時 展示即売いたします
明けましておめでとうございます。
昨年も多くの方にご支援いただきましてありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いもうしあげます。
豚もおだてりゃ、、。ではありませんが物をつくる職人は
お褒めには非常に弱いのです。
頂いた年賀状の中にそういうお言葉を見つけると嬉しくて嬉しくて。
今年、いくつ鞄をつくる予定になっているかは調べないと確かではありませんが
そう思って頂ける仕事を全ての鞄でしたいです。
新年は6日(金)より営業いたします。