Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2016年3月29日火曜日
パズルのような部品の鞄
鞄は左右対称が一般的ですし、前と後ろの顔が大きく変化することもまずないので、
つくりながらも新鮮さを味わうことができました。
でもなんといってもこの鞄の醍醐味は、横顔の美しさにあるといえるでしょう。
大きな口枠鞄の見せ場ともいえる、厚い革が折りたたまれてできる横顔の輪郭が
脇につなぎ目がないことで、
まあるくくっきりと浮かび上がるのです。
もとに戻ろうとする革をなんとかなだめながら、力を込めて最初に折りたたんだ時が
口枠鞄が産声を上げる瞬間です。そのとき初めて見せてくれる鞄の表情との対面は何度やってもドラマチックで感動的なものです。
2016年3月26日土曜日
お休みのお知らせ
明日3月27日(日)は都合によりお休みいたします。
ご迷惑お掛けいたしますがよろしくお願い致します。
2016年3月19日土曜日
パズルのような部品(2)
胴が輪になりました。
上の写真は鞄を逆さまにして作業しています。
こういう鞄を作る時に注意する点は底が歪まないようにすることです。
このように硬い革の場合、単純に胴を輪にして鞄の底をつけただけでは
その底は平らにはなりにくいのです。
革は動物ですからもともと曲面で、それを鞣した後濡れた状態で
いろいろな方向から引っ張って平らにします。
それを又曲面にするというなんともややこしいものです。
2016年3月13日日曜日
パズルのような部品
そのお客様らしいオリジナリティーを出した、お仕事で使われる鞄を、
というご注文です。
大きめの鞄をブライドルレザーでつくりました。
この段階では部品はパズルの様ですが次回の組み立ての写真を見て頂ければ面白い仕立てだと思って頂けると思います。
少し遊んで、鞄の前側を下から上に錠前を包むように広がっていく帯が背胴につながり更に大きく広がっていくものを考えました。
2016年3月7日月曜日
鞄の顔
錠前は鞄の顔のようなもの。
私達も鞄の金具、とくに錠前には大きな役割を感じています。
私の考えでは鞄の場合、錠前は取り付けたときの存在感、バランス、
安心感を感じられる
ことが大事なパーツです。
それはロックが正確であるという事も必要ではありますが、
他人は触れてはいけませんよ、という暗黙の意思表示に近いものだと思います。
ですから少し威厳があって、薄い軽いものより少し厚みの感じられる
質感のよいものの方が好まれるようです。
写真は18年ほど前から現在も定番として取り付けているオリジナル錠前の一つです。
どうしても銀のものも作りたくて制作したスターリングシルバー製の錠前です。
真鍮より少し柔らかいという欠点はありますが使用時の色の変化も美しい錠前です。
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