2021年5月27日木曜日

なんて自由

 イギリスのアンティーク鞄の持ち手と持ち手の座です。
持ち手を長めに作って取り付け金具を少し離し気味に付けるようになると
鞄を持ち上げた時の引っ張る力は金枠の真上にではなく持ち手の中心に向かって
ななめに掛かっていきます。
この鞄の場合はそういう持ち手が取り付けやすいように金具が
面白い形で作られています。
回転軸にはこじる力が掛かるので合理的かどうかはわかりませんが
なんとも気持ちがわかる作りなのです。
ちょっと愛おしさ感じるアンティークです。



2021年5月18日火曜日

新緑の季節

緑が美しい季節です。
人間界はコロナ渦でたいへんですが、自然のいとなみや動物たちのようすはなにも変わってないようにおもいます。
あまり外に出ない鞄屋のくらしも、世間とはすこしかけ離れているかもしれません。
写真は現在の展示用鞄 きれいなグリーンのPNBX型のショルダーバッグ、椿の若葉と咲きはじめのどくだみの花。









2021年5月9日日曜日

紳士のための小さな口枠鞄

鞄のプロポーションはお持ちになる方を想いながら基本的なところは図面の段階で
さらに試作の段階で詳細を決めていきます。
金具はご希望でスターリングシルバーを使用しました。
お客様がもたれる所を想像しただけでドキドキします。
男性が身の回りのものを入れて素敵に移動する時の鞄が流行を追ったトートバッグやブリーフケース、ファスナーのセカンドバッグだけということはないでしょう。
仕立ての良いキリッとした小ぶりの手提げの鞄は口枠物に限らず
いくつか思い浮かびますがどれもお勧めできる鞄です。
和装にも合います。