久しぶりのハンドバッグ制作。
女性らしいキリリと軽やかな上品さを目指して気合が入ります。
既製品の底鋲はサイズ、形状ともにあまり色っぽいとは言えず、
このハンドバッグに合うよう加工したものを使用しました。
考え方も手先の感じも鞄をつくっている時とは全く違うモードで進める小物づくり。
鞄とは別の面白さがあり大好きですが、そろそろ鞄づくりが恋しくなり始める頃となりました。
実は小物も作るときは鞄と同じで、出来上がった時の質感をどんな感じに持っていくか
を考えるところから始まります。
表の革と裏の革をどのくらいの厚さにして組み合わせるかを決定するのにかなりの時間をかけます。
写真のように部品になった革の種類はバラバラです。
それは同じ革の組み合わせで同じ品物を作ることがほとんどないからで、たいていの場合その革で作る品物はひとつしかありません。
やっぱり、まったく同じものを慣れで作りたくないと言うのが理由です。
さて、もうひとふんばり。
実物はそれほどでもないのに写真だと少し派手な鞄に見えます。
でもこの鞄のキリッとしたたたずまいは素敵です。
一つ前の展示販売用のMP40型は茶色のスエードでした。
同じ鞄でも革やその色で随分と雰囲気が変わります。
展示販売用の鞄を年に何回か作っております。
今回は紺色の象とバーガンディーのブライドルレザーの組み合わせのPM40型です。
結構悩みどころもあったはずなのに制作途中の写真がほとんどないといういつもの
夢中になると忘れてしまう困ったパターンです。
ハッと気がついて最後のまとめの縫いの途中をかろうじて撮りました。