2022年10月18日火曜日

ソフトなコインケース

 「ドル入れよりもラフに扱うことのできるコインケース」というコンセプトで2013年にFugee定番のひとつとなったかたちです。
どんなにハードな立体も、ある一定以上の外的な力を掛けるとこわれます。
革の平面から垂直な壁が立ち上がる立体的な作りの小さなドル入れ(前回投稿のコインケース)も一定以上の外的な力には弱いのです。
そこでサイズは同じでコンセプトがまったく違うソフトな小銭入れをつくりました。
生活パターンや好みの問題ですが、他とは違う私共ならではのこだわりで設計しました、ドル入れと同様人気の品物です。実はフジイもキンバラもこのコインケースの愛用者です。
写真は現在の在庫のものですが毎年8月、9月に他の小物と一緒に作らせていただいております。。ご興味のある方はどうぞお出でになってご覧下さい。又お好みの革の種類や色をお選び頂きオーダーもお受けいたしております。
来年のご注文分が埋まる前にぜひどうぞ。



2022年10月10日月曜日

$入れの魅力

以前にも書かせて頂いた覚えがありますが、このちいさな小銭入れは完成度を上げて美しく作るのはかなり難しい、と言うか熟練が大きくものを言う作品です。
ちなみに革によってはめ合いの硬さ柔らかさはありますが、私共のこの小銭入れは蓋を閉める時にスポンと入り込む感じがします。そしてその感じは踏んづけたり、お尻のポケットに入れて座ってつぶしたりの外的な強い力をかけなければ何年使用してもなくならないと言うのが売りのものです。


2022年10月1日土曜日

長財布とドル入れ

 同素材でオーダーいただきました。
クロム鞣しの革でおつくりすることの多い長財布ですが、ご注文頂きましたM様のご希望でブライドルでお作りいたしました。
鞄も含めて革で作品をつくるとき「革の鞣しは何か」というのは仕立ての方向を決める大きなポイントです。
もちろん鞣しによる革の選択の他にも作る方向を決める要素はたくさんありますが。
今回はブライドルレザーつまりタンニン鞣しになります。
ところで、長財布はクロム革が多いと書きましたが反対に、上に乗っている馬蹄型の小銭入れ(通称ドル入れ)はタンニン鞣しの特徴をうまく生かした仕立てのもので、クロム鞣しでの仕立てには基本的には向かないと思われます。
手縫い独特の縫い方で立体を作って行くというのも面白い特徴です。