2022年5月31日火曜日

収穫

気がつけばもう6月になります。
片隅のちいさなスペースにさえ季節は巡ってきてくれます。
去年はまったく実をつけなかった梅が、今年は立派な実をたくさんつけてくれました。
世の中に何が起きていても変わらず少しづつ変化する小さな自然を見てほっとしています。

             





2022年5月24日火曜日

仕事道具としての鞄

「心地よい生活の一部として道具である鞄をどれだけ取り入れられるか」
お使いになる方はお考えになると思います。
作り手からするとその方の為にどこまで心地よい鞄を作りきれるか。
写真の鞄をお使いのO様は毎日この鞄にいっぱいの書類を入れて使っておられます。
ブライドルの4mm厚を合理的に使用した鞄は8年過ぎても形崩れがほとんどありません。
持ち手は軽く感じられるよう工夫をしておりますが書類も入れた総重量はかなりのものです。
自分たちがつくった鞄が愛されて使われているのを見るのは本当に幸せな事です。
ありがとうございます。





 

2022年5月16日月曜日

黒のKM39

定番中の定番。黒いシュリンクカーフのKM39。
何度つくっても、いいなとおもいます。
シュリンクカーフのふっくら柔らかな質感を残しつつ、持ち手で持つ鞄としての堅牢さを備え持つものになるよう、いろんな努力をしております。



2022年5月10日火曜日

ボックスカーフのダレスバッグ

鞄の構造と革の性格をどうマッチさせて仕立てるか。
ボックスカーフは非常に繊細な美しい革ではありますがそれだけではありません。
タンナーの考え方の違いによるのでしょうがひたすらしなやかでその質感を傷つけてはいけないと思わせるものもあれば、キリッと背筋の伸びたそれ自体で自立するような雄々しい美しさのものもあります。
今回は後者のボックスカーフでのダレスです。
研究を重ねる自慢の持ち手と金具はアトリエ自作のスターリングシルバーです。