今回の鞄の図面です。いつも原寸大で描きます。
他の口枠の鞄にも当てはまる事ですがとても面白いのが鞄を閉じた時と開けた時に革が
大きく動く部分があってそれらの形状、距離感等が鞄の形状を保つ重要なポイントになっている事が多いという事です。
時にはかなり激しい動きになる部分もあるのですがそれに追従してかつ耐久性を保つ
革はやっぱり素晴らしい素材です。特に象革は大好きです。
こちらの鞄に使用している革はピッグスキンの型押しをしたイギリスのブライドルレザーです。馬の鞍用の革なので、通常のブライドルよりもロウが多めで張りがあります。少し重めですが、一枚で仕立てるこちらの鞄にはぴったりです。つるっとした通常のブライドルも好きですが、ちょっとした凹凸のあるテクスチャーがあることにより曲面の表情に変化が生まれて魅力的です。定番になりつつあるこの鞄ですが、少しだけ小さいバージョンを只今製作中です。