Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2017年5月29日月曜日
山羊革のショルダーバッグ
「厚い山羊革をひっくりかえす」(5月12日のブログ)のその後です。
できあがりはこんなかんじです。
中間色のブルーグレー(胴の山羊革)に紺色(ベルトやパッチなどの部品)を合わせると、より全体が「青」に近づいてシャープな印象の鞄になります。
水染めのタンニン鞣しのこの山羊革は、ヌメ革のように色も質感も変化をしていていきます。どんなエイジングを見せてくれるかたのしみです。
2017年5月27日土曜日
お休みのお知らせ
5月27日(土曜日)は都合によりお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
2017年5月20日土曜日
S様の大きな口枠鞄
この鞄の制作は2008年。
書類を山ほど入れて運ぶということで、鞄の幅もマチ厚もかなりあるものをフルオーダー
していただきました。以来10年間、仕事のときはほぼ毎日お使いいただいているということです。3年ほど前に持ち手の金具がすり減ったため、いちど交換をしています。
今回のメンテナンスでは、背中のコーナーパッチの糸がすり切れて
なくなっているのが分かり、縫い直しをさせていただきました。
雨にもかなり当たっているようで、油切れによるヒビもできており、鞄としては、かなり過酷な条件ですが、若いS様の厳しいお仕事のパートナーとして時を過ごしてきた鞄の表情にはなんともいえない凄みを感じます。S様によると同業の方々は、鞄を買うと2年は持たないそうです。「だからこの鞄はすごい」と言っていただきましたが、つくり手としてはハラハラドキドキ。
どの鞄もそうですが、里帰りしてきた鞄には「よしよし、よく頑張ってきたぞ」という気もちで
出来る限りのことをしてあげたいのが親心。
そして「さあ、気張っていってらっしゃい!」と再び送り出すのです。
2017年5月12日金曜日
厚い山羊革をひっくりかえす
平らだった革を裁断し、立体になることをイメージしつつ、
そうなるべくいろんな操作をあれこれ考えながら作業をすすめます。
でも、胴体どうしを中表に縫い合わせてひっくり返す
までほんとうの姿は
現れない
のが、この仕立てのおもしろいところ。
上の写真はひっくり返す前の前胴、次のは背胴。
そしていちばん下の写真がひっくりかえしたあと。
鞄のほうは涼しい顔をしながら当然のようにプリッと立体になってくれていますが、
厚い革どうしを裏返しで縫い合わせた鞄の狭い口元から、
全てを引っ張りだし、
ひっくり返す時のつくりてといったら、
実は
汗をかきかき必死です、、。
なもので、写真は毎回撮り忘れてしまうのです。
2017年5月6日土曜日
ブルーグレーの山羊革
お気に入りの山羊革でショルダーバッグの制作です。
本体以外はブライドルレザーを組み合わせました。
写真は厚手のゴートレザー(山羊革)を軽く曲げたものです。
ポテッとしたこの張りの美しさはなかなか他の革では出ません。
この質感を殺さないようなんとか作り上げます。
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