Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2018年9月29日土曜日
F様のトートバッグ 完成
完成した鞄です。
紐の絞り口は左右に。黒檀の留め具を滑らせて開閉します。
鞄本体の質感に負けないように狙ってつくった共革の紐は太さや張りもかなりのものなので、
引っ張る距離をなるべく短くし、
スッキリと見せる方法を探りました。
このまとめを考え、具現化するのがいちばんの山場でしたがなかなかうまくいったと思っています。
一見シンプルな形ながら、巾着部分の細かい造作がアクセントとなり、
素材の質感とテクスチャーにも
ささえられ、
大迫力の男性らしい鞄に仕上がりました。
2018年9月22日土曜日
F様のトートバッグ 4
しっかりした形のトートバッグの上に取り付けるソフトな革の巾着は
単に丸い筒状に作って鞄の口元のだ円に添わせて取り付け
上を絞れば、、
とはいきません。
開け閉めの容易さ、大きめのファイルの出し入れのしやすさ、
それとまとまりの美しさも必要です。
絞るひもは滑りが良く、開くときにスムーズで閉じるときスッと止まるように
素材、機構を考えひもを象、とめ具が黒檀になりました。
2018年9月15日土曜日
F様のトートバッグ 3
ハトメは削って研磨してやっと気に入ったスッキリした形状になりました。
鞄の上に着く巾着は中のものが見えないようにというのがメインの用途のもので
試作の結果、美しさと使い勝手を考え二分割にしました。
その他細かいディティールにもかなりこだわった作りで本当に少しずつですが
形になって行くのが楽しみな毎日の作業です。
2018年9月9日日曜日
F様のトートバッグ 2
鞄にはいくつかの大きめのファイルを入れることが多いとのことで
本体はしっかりと、
しかし素材の質感を殺さないよう仕立てます。
持ち手を離した時に下にぶら下がらないように
又、肩にも掛けられるように
とのたってのご希望でしたので、持ち手を取り付ける根もとはD管を介さず
直接縫いつけることにし、不便にならない範囲で
最短の長さにさせていただきました。
これを解決するのは強度、耐久性の面から難問の一つでした。
そして鞄の口元につけるソフトな革を使った巾着の
試作は
写真下のように本体との関連を保ちながらいっしょに進められます。
2018年9月2日日曜日
F様のトートバッグ
開口部を巾着のようにしぼれる大きなトートバッグのご注文です。
男性的な質感、安定感を出したものを作り上げます。
「和風にならないもの」というのもF様のご希望です。
難しいのは全体のバランス、巾着部の形状そして本体とどう繋いで行くか。
写真は何度目かの試作です。
ハトメも加工したものを使うことにしました。
どう出来て行くのかご覧ください。
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