2014年1月23日木曜日

柔らかい旅行鞄 2

鞄でよかったと思うことがよくあります。
それは、鞄は機能であり質感であり形でありパーソナルであり耐久性であり、、、。
革も多くの要素を作り手に投げかけ、鞄の仕立ての方向を示してくれます。
質感の美しい、革という素材を見て触れて時にはギュッと握ったりしながら
鞄屋はこれから自分が向き合う要素を感じて検証していきます。
制約が多そうですが、それから先は自由です。
なにをしてもいい。
古い鞄を見てみると時々まったく他と違う仕立て方法をしているものに
出会ったりします。
鞄の仕立てに決まりはありません。よければいいんです。
だいたい決まりと言うのは効率優先から出て来たものではないでしょうか。
いい鞄、作りたいですね。








2014年1月19日日曜日

「喝」

すこし前にいただいた木瓜の小さい鉢。
紅色の花が開きはじめました。
極寒の朝に、なんと凛凛しい姿。
寒さで鈍くなったカラダとココロに「喝」が入ったよう。
きょうもいちにち頑張ります!


2014年1月15日水曜日

だめ職人と刃物

刃物の研ぎは難しい。
研磨された面と面がぶつかると切れる刃になる。
言ってしまえばそれだけの事。
毎日の作業に切れる刃物は絶対条件。
私は道具に大きなこだわりはないのだが、刃物は切れてくれなくてはこまる。
20近くはある革包丁も思わず手にしてしまう使いやすい物と
しばらくにぎっていない物が出来てしまうのも道具の宿命か。
気持ちよく研げないことも多い。
修行が足りないので気持ちのむらも研ぎに現れてしまう。
なだめて、折り合いを付けて砥石に向かう。
なんて言ったら刃物と砥石に「なにをえらそうに、刃や石の問題じゃなくて
研ぎはアンタの腕の問題だよ」って言われそう。
そのとうりです、ハイ。



2014年1月10日金曜日

柔らかい旅行用鞄 1

3泊から1週間程度の出張をよくなさるお客様からのご注文。
ファスナーを使い、なるべく軽く柔らかい雰囲気でということになり、
提案させていただいた形です。
柔らかい鞄というと、内側で縫ってひっくり返すというのが一般的ですが、
これはなんというか、ちょっとちがいます。
どこにも角を感じさせない柔らかい鞄、でも中身を入れた時にしっかり
荷物をホールドする安心感のあるものをつくりたかったが為に
こういう仕立て方になりました。
鞄が大きいということもあって、膨大な手縫いの量。
現代のミシンとその技術をもってすれば、このくらいは簡単に縫えるのかもしれません。
しかし手縫いであればこそ、ひとつの鞄のなかでおとずれるいろんな起伏のある局面に
微妙に対処しながら、丈夫に、そして美しく仕上げることが出来るのです。













2014年1月4日土曜日

本年もお待ち致しております

新年明けましておめでとうございます。
本日より営業開始です。
本年もお出でお待ち申し上げております。
(不在の事も御座います。お電話よろしくお願い申し上げます)