今年は要町に移って2年目でいろいろな事、物が落ち着いてきた年では
ありましたが、小物フェアーという初の試もさせていただきました。
さて、来年は3月18日よりReal Bespoke展が表参道で催されます。
全力投球?の日々です。この展示会はいわゆるオーダー会ではありません。
オーダーメイドの面白さ、そして物作りの裏側をご覧頂こうという催しです。
是非多くの方に起こし頂いて、服について、靴について、そして鞄について
語り合いたいと思っております。お待ち致しております。
今年一年ありがとうございました。
新年は4日から営業いたします。
2014年もどうぞよろしくお願いいたします。
2013年12月30日月曜日
2013年12月28日土曜日
小さな写真
古い雑誌の中の、小さな写真。
休憩中になんとなく見てみたくなった時、アイディアをスケッチしている時、
制作途中に切羽詰まった時。プロポーションだったり、細かいディティールだったり、
革の質感だったり、仕立ての方向性だったり。
ざっくりとしたおおらかな存在感を感じるからなのだろうとおもう。
どんなものでもただただ完璧を目指したものが素敵なものとは限らない。
休憩中になんとなく見てみたくなった時、アイディアをスケッチしている時、
制作途中に切羽詰まった時。プロポーションだったり、細かいディティールだったり、
革の質感だったり、仕立ての方向性だったり。
何かの折りに、ふと思い出しては何度となく見てしまうこの鞄。
見るたびに新鮮に映るのは、不利な所や、矛盾点もまるっと許容してしまえるざっくりとしたおおらかな存在感を感じるからなのだろうとおもう。
どんなものでもただただ完璧を目指したものが素敵なものとは限らない。
魅力的な鞄とはどういうものなのだろうということを、
2013年12月24日火曜日
2013年12月15日日曜日
2013年12月11日水曜日
柔らかいショルダーバッグ
今年は、堅いものから柔らかいものまで、ショルダーバッグをつくることが
多かったようにおもいます。男性のお客様からのショルダーバッグのご注文は
ここ数年確実に増えており、そのつどいろいろな提案をさせて頂きながら、
Fugeeならではの仕立てをさりげなく加えておつくりしています。
ソフトな鞄にもミシンではできない手縫いならではのたくさんの方向性があります。
そして、表現の限界は広がりをみせ、耐久性等のクオリティーを鞄に
組み込むことができるようになります。
それぞれの革の特質を感じ、理解し、ベストの限界を摸索するのが私達の鞄作りです。
多かったようにおもいます。男性のお客様からのショルダーバッグのご注文は
ここ数年確実に増えており、そのつどいろいろな提案をさせて頂きながら、
Fugeeならではの仕立てをさりげなく加えておつくりしています。
ソフトな鞄にもミシンではできない手縫いならではのたくさんの方向性があります。
そして、表現の限界は広がりをみせ、耐久性等のクオリティーを鞄に
組み込むことができるようになります。
それぞれの革の特質を感じ、理解し、ベストの限界を摸索するのが私達の鞄作りです。
2013年12月6日金曜日
たかがひき手、されどひき手
鳥が飛んでいるようですが、これは鞄の引き手の制作途中です。
ファスナーを開閉するための金具に付くものです。
Dの形の真鍮の小さな輪を止めて折り込み縫い上げると
愛嬌たっぷりなファスナーの引き手ができあがります。
鞄の開閉のたびに、時には日に数十回も引っ張られる引き手。
つまみやすく、かつへたらないように作ります。
鞄の大きさから比べると、ずいぶん小さなパーツですが、これによって
鞄の顔の印象もがらっと変わるのです。
この引き手は、定番のPM40型のために生まれたかたちです。
ファスナーを開閉するための金具に付くものです。
Dの形の真鍮の小さな輪を止めて折り込み縫い上げると
愛嬌たっぷりなファスナーの引き手ができあがります。
鞄の開閉のたびに、時には日に数十回も引っ張られる引き手。
つまみやすく、かつへたらないように作ります。
鞄の大きさから比べると、ずいぶん小さなパーツですが、これによって
鞄の顔の印象もがらっと変わるのです。
この引き手は、定番のPM40型のために生まれたかたちです。
2013年11月30日土曜日
Fugee 鞄教室から
長い長い時間を掛けた、何年かに一度の教室での自由作品が
もうすぐ出来上がろうとしているひとこま。
職業で鞄を作るのも教室で作るのも、素材に向かい、ない知恵をだし
手を指を限界まで使い、まだ見ぬものがしだいに姿になっていくのは同じこと。
その時は皆子供のよう。「わーい出来てきて嬉しいー」、次に、
「ココ失敗したなあ、なんでだろー」。もう一度見て、「出来てきたー、長かったー」。
もちろんその間鞄はひっくり返され、中を覗かれ引っ張られ、ちょっと押されたり、
ぐるぐるとされる。でも扱われ方は丁寧に丁寧に。なんたって宝物ですから。
心を込めてものを作るとはそういうことじゃないでしょうか。
もうすぐ出来上がろうとしているひとこま。
職業で鞄を作るのも教室で作るのも、素材に向かい、ない知恵をだし
手を指を限界まで使い、まだ見ぬものがしだいに姿になっていくのは同じこと。
その時は皆子供のよう。「わーい出来てきて嬉しいー」、次に、
「ココ失敗したなあ、なんでだろー」。もう一度見て、「出来てきたー、長かったー」。
もちろんその間鞄はひっくり返され、中を覗かれ引っ張られ、ちょっと押されたり、
ぐるぐるとされる。でも扱われ方は丁寧に丁寧に。なんたって宝物ですから。
心を込めてものを作るとはそういうことじゃないでしょうか。
2013年11月24日日曜日
名人のしごと
このしっかりした持ち手の美しく磨かれた切り口(コバ)は
三十年程前に手に入れた国産の鞄のものです。
鞄本体は劣化していましたが、作者の意図を強く感じられる仕立てで
勉強のため時間を掛けてゆっくり解体させてもらったのを思い出します。
当時すでに十分アンティークだったので何年経っているのかわかりません。
今でも感動を覚えるこのコバに、驚き魅了されたものでした。
鞄全体に凛とした気迫と繊細さを感じるもので、
特に持ち手の質素で気品のある風合いは偏見かも知れませんが、
ヨーロッパの物とは異質なものを感じます。
日本人の感性と技術の高さを目の当たりにする
私にとって目標となる鞄です。
三十年程前に手に入れた国産の鞄のものです。
鞄本体は劣化していましたが、作者の意図を強く感じられる仕立てで
勉強のため時間を掛けてゆっくり解体させてもらったのを思い出します。
当時すでに十分アンティークだったので何年経っているのかわかりません。
今でも感動を覚えるこのコバに、驚き魅了されたものでした。
鞄全体に凛とした気迫と繊細さを感じるもので、
特に持ち手の質素で気品のある風合いは偏見かも知れませんが、
ヨーロッパの物とは異質なものを感じます。
日本人の感性と技術の高さを目の当たりにする
私にとって目標となる鞄です。
2013年11月21日木曜日
2013年11月18日月曜日
秋葉原電気街
新聞で、11月末で秋葉原ラジオストアーが無くなる記事を読んで、足を運んだ。
まだ私が子供のころ友だちと迷い込んだ秋葉原電気街。細い通路の両側に
斜めに手前に少し傾いた棚の向こうにおじさんおばさん、色付きのほそいでんきの線の
先になにか小さな部品が付いているものだの、大きなダイヤルの付いたずんぐりした
黒い鉄のかたまりだのがその棚にびっしり。
どの品物にも必ず細かったり太かったりの電気の線が付いていた。
おじさんおばさん、に目を合わさないように興味深さと驚きと、
迷い込んだという少しの恐怖を感じながら早足で、
でもそのなんともいえない魅力にその場を離れられず
グルグルと歩き回った思い出があります。
外に出た時に深呼吸をしたりしたものでした。
久しぶりに何度目かの細い通路。
大人になってお話を伺うと皆さん、当然かも知れませんが不慣れな質問に的確な答えが帰って来る。プロです。「何したいの? それだったらあそこの人に言ってごらん」と
教えて頂きその方にお話すると「そんならこれがいいんじゃない。これで十分」と勧めてくれた。長年悩んだものがあっというまに解決した。
こんな所が無くなるのか。寂しいと言うより、まずいんじゃないですかね。
まだ私が子供のころ友だちと迷い込んだ秋葉原電気街。細い通路の両側に
斜めに手前に少し傾いた棚の向こうにおじさんおばさん、色付きのほそいでんきの線の
先になにか小さな部品が付いているものだの、大きなダイヤルの付いたずんぐりした
黒い鉄のかたまりだのがその棚にびっしり。
どの品物にも必ず細かったり太かったりの電気の線が付いていた。
おじさんおばさん、に目を合わさないように興味深さと驚きと、
迷い込んだという少しの恐怖を感じながら早足で、
でもそのなんともいえない魅力にその場を離れられず
グルグルと歩き回った思い出があります。
外に出た時に深呼吸をしたりしたものでした。
久しぶりに何度目かの細い通路。
大人になってお話を伺うと皆さん、当然かも知れませんが不慣れな質問に的確な答えが帰って来る。プロです。「何したいの? それだったらあそこの人に言ってごらん」と
教えて頂きその方にお話すると「そんならこれがいいんじゃない。これで十分」と勧めてくれた。長年悩んだものがあっというまに解決した。
こんな所が無くなるのか。寂しいと言うより、まずいんじゃないですかね。
2013年11月15日金曜日
2013年11月12日火曜日
フルオーダー、山羊革のショルダーバッグ 2
注文されたお客様は、お仕事を引退されてからの生活のシーンも考えていらしたので、
かしこまりすぎないかたちを意識しましたが、
気に入ってお選びいただいた山羊革の透明感のある質感にたすけられ、
カジュアルすぎない落ち着いた雰囲気にまとまったと思っています。
かしこまりすぎないかたちを意識しましたが、
気に入ってお選びいただいた山羊革の透明感のある質感にたすけられ、
カジュアルすぎない落ち着いた雰囲気にまとまったと思っています。
2013年11月9日土曜日
2013年11月7日木曜日
フルオーダー、山羊革のショルダーバッグ 1
お客様がお求めになる条件を満たしつつ、素材感を生かした美しいかたちを
提案することは、じつはとてもむつかしいことです。
今回の場合、A4の書類をたっぷり入れることもある、ビジネスシーンにも対応する
錠前付きのショルダーバッグというご注文。
書類をたくさん入れても形崩れをおこしずらい形を考え、裏打ちを含めた仕立てに
気を使いました。
提案することは、じつはとてもむつかしいことです。
今回の場合、A4の書類をたっぷり入れることもある、ビジネスシーンにも対応する
錠前付きのショルダーバッグというご注文。
書類をたくさん入れても形崩れをおこしずらい形を考え、裏打ちを含めた仕立てに
気を使いました。
2013年11月4日月曜日
2013年10月30日水曜日
漆黒の鞄
最近つくったセミオーダーの FM42型。
二枚の胴体に底を付け、口元に枠を付けて折りたたむ。
厚く張りのある革を強引に折りたたむ。
そして生まれる曲線は緊張感があるのに、なめらかでやさしい。
出来上がりの瞬間は、革のもつ底力に感動し、感謝する。
インナーは、艶をおさえたゴートの黒、通常はファスナーのポケットがつくのだが、
あえて何もなしで、というきっぱりとしたオーダー。
注文主の心意気が反映されたストイックで美しい鞄になった。
二枚の胴体に底を付け、口元に枠を付けて折りたたむ。
厚く張りのある革を強引に折りたたむ。
そして生まれる曲線は緊張感があるのに、なめらかでやさしい。
出来上がりの瞬間は、革のもつ底力に感動し、感謝する。
インナーは、艶をおさえたゴートの黒、通常はファスナーのポケットがつくのだが、
あえて何もなしで、というきっぱりとしたオーダー。
注文主の心意気が反映されたストイックで美しい鞄になった。
2013年10月25日金曜日
わたしの宝物
好きだとか、思いだとかはどうしようもないもので、
子供の時期はとうに過ぎた方が鉄道模型に目を輝かせたりということは
よくあるものですが、私の場合これです。
まだファスナーが出来る以前、鞄を開け閉めするのに人々はいろいろな方法を
考えました。これらがその例です。口枠といいます。
今はもうこんな質感のものはありません。
こういうのが鞄の一番上に付いていたのですから、
しっかりした重い鞄になるのもうなずけます。
折りをみて骨董品を見つけ、それをばらして少しづつ集めたものです。
見て、さわっているだけでドキドキ胸がさわぎます。
これを使ってどういう鞄をどういう革で作ろうか、部品をバラバラに
してみたり、まとめてみたり。
昔の口枠はしっかりした作りなのできちんと仕立てると素晴らしいものになります。
いくつか作っていますが、ひと味もふた味も違うものができます。
ちょっと見るとガラクタですが、わたしの宝物です。
子供の時期はとうに過ぎた方が鉄道模型に目を輝かせたりということは
よくあるものですが、私の場合これです。
まだファスナーが出来る以前、鞄を開け閉めするのに人々はいろいろな方法を
考えました。これらがその例です。口枠といいます。
今はもうこんな質感のものはありません。
こういうのが鞄の一番上に付いていたのですから、
しっかりした重い鞄になるのもうなずけます。
折りをみて骨董品を見つけ、それをばらして少しづつ集めたものです。
見て、さわっているだけでドキドキ胸がさわぎます。
これを使ってどういう鞄をどういう革で作ろうか、部品をバラバラに
してみたり、まとめてみたり。
昔の口枠はしっかりした作りなのできちんと仕立てると素晴らしいものになります。
いくつか作っていますが、ひと味もふた味も違うものができます。
ちょっと見るとガラクタですが、わたしの宝物です。
2013年10月20日日曜日
N 様の口枠鞄
どうせ作るならその方に思いを寄せながら作るほうが楽しいし、
出来上がってお渡しする時の嬉しそうなお顔を思うと元気が出ます。
この鞄は形は定番ですが中身はかなり違います。
仕立て上の見えない部分も入れたら全く違うものと言ってもいい。
大きな鞄に書籍をいっぱいにして持ち歩く、あるいは肩からかけて。
どうしても金具は全てスターリングシルバーでとお願いされましたが、
そういう使用状況で素材の柔らかさはとても不利になります。
という訳で、錠前に負荷が掛からないよう練りに練ってある工夫をしました。
先日修理以来があり「ついに来たか」と思い見せて頂くと、
持ち手を止めているネジが緩んで外れただけで他の部分は大丈夫でした。
10年程お使い頂いていますが、大切にして頂いている事がとてもよくわかります。
色が少し抜けてきた所も彼の好みの経年変化で、メンテナンスの際の着色は
あえてしないでほしいというご要望でした。
「今がいい所でこのままの状態であと何年持てるだろうか」と言われていましたが、
はっきり断言はできませんが倍は充分持つと思われます。
つくり手を離れて、長い年月をつかい手とともに過ごした鞄の表情は
ほんとうに個性的で、いとおしいものです。
出来上がってお渡しする時の嬉しそうなお顔を思うと元気が出ます。
この鞄は形は定番ですが中身はかなり違います。
仕立て上の見えない部分も入れたら全く違うものと言ってもいい。
大きな鞄に書籍をいっぱいにして持ち歩く、あるいは肩からかけて。
どうしても金具は全てスターリングシルバーでとお願いされましたが、
そういう使用状況で素材の柔らかさはとても不利になります。
という訳で、錠前に負荷が掛からないよう練りに練ってある工夫をしました。
先日修理以来があり「ついに来たか」と思い見せて頂くと、
持ち手を止めているネジが緩んで外れただけで他の部分は大丈夫でした。
10年程お使い頂いていますが、大切にして頂いている事がとてもよくわかります。
色が少し抜けてきた所も彼の好みの経年変化で、メンテナンスの際の着色は
あえてしないでほしいというご要望でした。
「今がいい所でこのままの状態であと何年持てるだろうか」と言われていましたが、
はっきり断言はできませんが倍は充分持つと思われます。
つくり手を離れて、長い年月をつかい手とともに過ごした鞄の表情は
ほんとうに個性的で、いとおしいものです。
2013年10月17日木曜日
Real Bespoke展のHP
5月のブログでもお知らせいたしましたが、
来年3月18日〜23日に「Real Bespoke 展 -目に見えない手仕事の累積-」
を開催いたします。この度そのホームページが出来ましたのでお知らせ致します。
作り手が発する、Bespokeの裏も表もご覧頂こうという企画です。
詳細は是非ホームページをご覧下さい。
http://realbespoke.info/
来年3月18日〜23日に「Real Bespoke 展 -目に見えない手仕事の累積-」
を開催いたします。この度そのホームページが出来ましたのでお知らせ致します。
作り手が発する、Bespokeの裏も表もご覧頂こうという企画です。
詳細は是非ホームページをご覧下さい。
http://realbespoke.info/
2013年10月14日月曜日
山羊革のアタッシェケース製作過程
ご報告が遅れましたが、HPの Monthly Workshopが更新されております。
紺色のゴート(山羊)のアタッシェケースです。
どうぞご覧下さい。
http://www.fugee.jp/monthly/index.html
2013年10月10日木曜日
2013年10月7日月曜日
制作前の試行錯誤
これは2回目の試作です。
最初の試作がバラバラになってます。
それが大事なことで、プロポーション、質感、仕立ての詳細ステッチの雰囲気等
いろいろなことを判断する材料になります。
職人二人の大激論になることもあります。これしかないと大合意になる時もあります。
時間はもちろん掛かるのですが、試作の意味はいろいろです。
物によってはみっちり作り込む時も、時によってはボール紙を貼付ける
だけの時もあったりします。
この時はお客様の希望でこれより少し大きなショルダーバッグになりました。
2013年9月29日日曜日
迷うたのしみ
これから作る鞄の一部を集約したような奇麗な手縫いのステッチ見本。
オーダー頂いた鞄は使用する革によってあらゆる表情を見せます。
革の柔らかさ、固さによって、又その厚さや質感、裏打ちの有無、
裏打ちをするとすればどういう質感の革をどの厚さで。
テストを繰り返しその鞄に最良と思われる革の状態を探し出します。
それは非常に微妙なもので、もし、そうやって決めた質感のその革で、
同形の2cmスケールアップした鞄を作ったら、
出来上がる鞄は大きくする前の鞄とは全く違う質感の物になります。
当然のことですが、このように革は最も大きな、鞄を決定づける要素です。
しかし、実は他にもその質感を決定づける大切な要素があります。
ステッチの色、太さ、縫いのピッチによって又、手縫かミシンかによっても
鞄の表情はガラッと変わることをご存知でしょうか。
素材としての革の質感をどこまで持っていくのかは、お任せ頂くことになりますが、
ステッチを決定するのはお客様に是非参加してほしいのです。
原則として見本はお客様に差し上げております。
ゆっくり、ワクワクしながらご自宅でお決め下さい。
2013年9月25日水曜日
M様ご夫妻の鞄
ご夫妻でFugeeの鞄を御持ちいただいている。
奥様のショルダーバッグはシュリンクレザーにサドルバットのベルト類。
6、7年だろうか何度目かの里帰り。
ご主人のブライドルレザーのカカエ鞄は2年ほどたって初めてのメンテナンス。
奥様に最初にお作りして、その後旦那様に作らせて頂いたものです。
男性のお客様が多いFugeeではめずらしい流れで、
お二人でというのは本当にありがたいことです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
奥様のショルダーバッグはシュリンクレザーにサドルバットのベルト類。
6、7年だろうか何度目かの里帰り。
ご主人のブライドルレザーのカカエ鞄は2年ほどたって初めてのメンテナンス。
奥様に最初にお作りして、その後旦那様に作らせて頂いたものです。
男性のお客様が多いFugeeではめずらしい流れで、
お二人でというのは本当にありがたいことです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
2013年9月21日土曜日
妄想の時間
「あー、できたー」
作り上げた鞄を眺める時、嬉しく楽しいのは当然ですが、
一番最初の構想を考えるときはわくわくドキドキ、
なんたって何をどう考えたっていいんです。
あること無いこと空想のものを絵に書いて、どんどん広がっていって、
それでもいいんです。
たまに鞄の錠前を考えたりすることがある。
錠前は難しい。
確実で、かなりの頻度に耐えるもの。
そして美しく、さらに作りやすくなければならない。
あっ、構想(妄想)はもう終わりにして今やってる鞄の作業に戻らなきゃ。
2013年9月18日水曜日
Fugee定番KM39型
この鞄が定番になって10年と少し。
クロム鞣カーフのシュリンクレザーでぽってりした質感。
内縫いでひっくり返せばそこそこの鞄が出来てしまいそうな革だ。
この質感で断ち目の(コバを磨いた)鞄を作ってみたくなったのが十年程前。
この種の革は磨きもかなり大変だが、Fugeeならではの
良い鞄に仕上がったと思っている。
ボックスカーフのこの鞄も素敵だがシュリンクレザーで作り上げた
質感はまた格別。
クロム鞣カーフのシュリンクレザーでぽってりした質感。
内縫いでひっくり返せばそこそこの鞄が出来てしまいそうな革だ。
この質感で断ち目の(コバを磨いた)鞄を作ってみたくなったのが十年程前。
この種の革は磨きもかなり大変だが、Fugeeならではの
良い鞄に仕上がったと思っている。
ボックスカーフのこの鞄も素敵だがシュリンクレザーで作り上げた
質感はまた格別。
2013年9月13日金曜日
2013年9月9日月曜日
細身のダレス DA41型
作り始めて何十年かになりますが、今でも毎回壁にぶつかる鞄です。
ステッチの位置、革の厚み、革の種類(張り)によって微妙に変化します。
この二つはお客様からご注文頂いたもので、
上がボックスカーフ、下がブライドルレザー。
美しい鞄なので時間を見つけ、棚に置いてご覧頂く分を作らねば、
と思っています。
ステッチの位置、革の厚み、革の種類(張り)によって微妙に変化します。
この二つはお客様からご注文頂いたもので、
上がボックスカーフ、下がブライドルレザー。
美しい鞄なので時間を見つけ、棚に置いてご覧頂く分を作らねば、
と思っています。
2013年9月5日木曜日
細身のダレスバッグ
セミオーダーでお受けしていたダレスバッグの制作。
枠の貼り方がとてもシビアで難しい細身のダレス。
素材は黒のボックスカーフと紺色のブライドルレザー。
それぞれ持ち味がまったく違う革なので、扱い方もぜんぜんちがう。
同じかたちを違う素材で同時につくると、あらためて気付くことも多く、
新鮮。
枠の貼り方がとてもシビアで難しい細身のダレス。
素材は黒のボックスカーフと紺色のブライドルレザー。
それぞれ持ち味がまったく違う革なので、扱い方もぜんぜんちがう。
同じかたちを違う素材で同時につくると、あらためて気付くことも多く、
新鮮。
2013年9月1日日曜日
2013年8月31日土曜日
ある夏の日
黒のボックスカーフ(子牛の革)に型紙をのせて、何度も確認して
今まさにカットを始めるところです。
一般にボックスカーフはとてもデリケートで、美しいのですが
傷もつきやすい革です。高級な革の代名詞のようなもの。
でも、この革はただデリケートなだけではありません。
美しく繊細なのは表面の話で、実はこの革の繊維は
非常に粘り強く柳腰なんです。
ですからボックスカーフでしっかりした仕立てた鞄は
経年変化も独特の美しさを放ちます。
この鞄はどんな表情になって里帰りしてくるのか、楽しみです。
今まさにカットを始めるところです。
一般にボックスカーフはとてもデリケートで、美しいのですが
傷もつきやすい革です。高級な革の代名詞のようなもの。
でも、この革はただデリケートなだけではありません。
美しく繊細なのは表面の話で、実はこの革の繊維は
非常に粘り強く柳腰なんです。
ですからボックスカーフでしっかりした仕立てた鞄は
経年変化も独特の美しさを放ちます。
この鞄はどんな表情になって里帰りしてくるのか、楽しみです。
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