2013年11月30日土曜日

Fugee 鞄教室から

長い長い時間を掛けた、何年かに一度の教室での自由作品が
もうすぐ出来上がろうとしているひとこま。
職業で鞄を作るのも教室で作るのも、素材に向かい、ない知恵をだし
手を指を限界まで使い、まだ見ぬものがしだいに姿になっていくのは同じこと。
その時は皆子供のよう。「わーい出来てきて嬉しいー」、次に、
「ココ失敗したなあ、なんでだろー」。もう一度見て、「出来てきたー、長かったー」。
もちろんその間鞄はひっくり返され、中を覗かれ引っ張られ、ちょっと押されたり、
ぐるぐるとされる。でも扱われ方は丁寧に丁寧に。なんたって宝物ですから。
心を込めてものを作るとはそういうことじゃないでしょうか。

















2013年11月24日日曜日

名人のしごと

このしっかりした持ち手の美しく磨かれた切り口(コバ)は
三十年程前に手に入れた国産の鞄のものです。
鞄本体は劣化していましたが、作者の意図を強く感じられる仕立てで
勉強のため時間を掛けてゆっくり解体させてもらったのを思い出します。
当時すでに十分アンティークだったので何年経っているのかわかりません。
今でも感動を覚えるこのコバに、驚き魅了されたものでした。
鞄全体に凛とした気迫と繊細さを感じるもので、
特に持ち手の質素で気品のある風合いは偏見かも知れませんが、
ヨーロッパの物とは異質なものを感じます。
日本人の感性と技術の高さを目の当たりにする
私にとって目標となる鞄です。





2013年11月21日木曜日

お知らせ

本日11月21日(木) 都合によりお休みさせて頂きます。
明日よりのお出でお待ちいたしております。
Fugee


2013年11月18日月曜日

秋葉原電気街

新聞で、11月末で秋葉原ラジオストアーが無くなる記事を読んで、足を運んだ。
まだ私が子供のころ友だちと迷い込んだ秋葉原電気街。細い通路の両側に
斜めに手前に少し傾いた棚の向こうにおじさんおばさん、色付きのほそいでんきの線の
先になにか小さな部品が付いているものだの、大きなダイヤルの付いたずんぐりした
黒い鉄のかたまりだのがその棚にびっしり。
どの品物にも必ず細かったり太かったりの電気の線が付いていた。
おじさんおばさん、に目を合わさないように興味深さと驚きと、
迷い込んだという少しの恐怖を感じながら早足で、
でもそのなんともいえない魅力にその場を離れられず
グルグルと歩き回った思い出があります。
外に出た時に深呼吸をしたりしたものでした。
久しぶりに何度目かの細い通路。
大人になってお話を伺うと皆さん、当然かも知れませんが不慣れな質問に的確な答えが帰って来る。プロです。「何したいの? それだったらあそこの人に言ってごらん」と
教えて頂きその方にお話すると「そんならこれがいいんじゃない。これで十分」と勧めてくれた。長年悩んだものがあっというまに解決した。
こんな所が無くなるのか。寂しいと言うより、まずいんじゃないですかね。




2013年11月15日金曜日

柿ざんまい

秋も終わりに近づきつつあります。
ことしも、こころ躍るありがたいお届けものが。
おやつ、デザート、サラダ、おかず ・・・柿三昧のしあわせがしばらく続く
Fugee まかない部門です。


2013年11月12日火曜日

フルオーダー、山羊革のショルダーバッグ 2

注文されたお客様は、お仕事を引退されてからの生活のシーンも考えていらしたので、
かしこまりすぎないかたちを意識しましたが、
気に入ってお選びいただいた山羊革の透明感のある質感にたすけられ、
カジュアルすぎない落ち着いた雰囲気にまとまったと思っています。












2013年11月9日土曜日

お知らせ

お客様にはたいへん申し訳有りません、11月10日(日)は都合によりお休み致します。
11日よりのお出でお待ち申し上げております。


2013年11月7日木曜日

フルオーダー、山羊革のショルダーバッグ 1

お客様がお求めになる条件を満たしつつ、素材感を生かした美しいかたちを
提案することは、じつはとてもむつかしいことです。
今回の場合、A4の書類をたっぷり入れることもある、ビジネスシーンにも対応する
錠前付きのショルダーバッグというご注文。
書類をたくさん入れても形崩れをおこしずらい形を考え、裏打ちを含めた仕立てに
気を使いました。

















2013年11月4日月曜日

お知らせ

          本日、11月4日(月曜日)は勝手ながら、
          午後4時からアトリエを留守にいたします。