2023年11月19日日曜日

Fugee のラゲッジタグ

ものを作る時の私達の発想はそれ程複雑ではありません。
いわゆる凝ったデザインなぞと言う怪しいものでもありません。
ものを作る人間の発想は入り口と出口をはっきりと意識するだけで
良いのではないでしょうか。
入り口である素材をしっかり知り、意識しながら作ること。
鞄屋の場合は素材としての革をどう使ったらどうなるか、どうしたいか、
どうしたら有利でどうしたら不利か諸々。
自分以外の人が使用する物なのでそのニーズにどこまで革を近づける事ができるか。
そして大事なことは革の美しさに自分がどっと浸ることと同じくらいにそれらの意識を深くする事だと思います。
大雑把に言うとそんな気持ちで革に向かっています。







 




2023年11月12日日曜日

Fugeeの万年筆ケース

毎年8月と9月に制作する革小物達の中で今年制作したペンケースです。
一つはイギリスの豚革です。
これは革好きで有名なビスポーク靴屋さんからお譲りいただいたもの。
昔、日本には豚革の良い鞣屋があり何度か品物を作らせてもらった事がありますが、
それに少し似たところのある良質の豚でした。
もう一つはブライドルレザーのグリーンを使用したものでモンブランの149を基準にお作りしました。
どちらも入れ駒縫いと言う手縫い独特のステッチのものです。
今回は3本入れのものでしたが1本入れから本数はご希望でお作りいたします。