2018年8月25日土曜日

G.K様のKM39型

スターリングシルバーの錠前を使ったG.K.様ご注文のKM39型ができました。
是非エイジングを楽しみながら長くご使用いただければと思っています。
私共がこだわるものに鞄の耐久性があります。
それを左右する大きな要因の一つはコバの堅牢さです。
革製品の場合難しいのは素材自体がしなやかで柔らかく、曲げたりすることができる
ところです。
コバをただカタマリのように固めれば大丈夫と言うものではなくある程度の柔軟性も
要求されます。
まだまだ難しいところの多いコバの磨きですが、時間をかけてしっかりみがく事で
シュリンクレザーのようなクロム鞣しのソフトな革も綺麗で堅牢なコバを作るよう心がけています。








2018年8月18日土曜日

もう夏の終わり?

暑い”と愚痴を言う元気も出ない暑さでしたね。
当アトリエでも夏風邪から長期微熱に悩まされた夏前半でした。
Fugeeでは只今小物を作っております。
空も高くなって日差しも秋の気配です。
さあもう少し頑張りましょうか。
残暑の出現を恐れながら作業する今日この頃です。




2018年8月11日土曜日

紺色のPM40

よくありそうな、どうという事のない鞄です。
もし実物をご覧いただいてなんだか膨らみが感じられる、いい質感を感じられる
と思って頂けたら嬉しいのですが。
私たちの鞄つくりにはなるべく偶然をなくそうとしています。
その為うしろでは色々な作業をしています。
革がどう動いてくれるか、どう力に対応してくれるかテストをします。
力が全くかからない部分の型くずれをどうふせぐか、も大事なことでした。
その他もろもろ、、。
でも最終的には、手を付けてファスナーを付けて革を縫ったらこうなるよね
というふうにつくります。
見た目は「普通だけどどこか違う鞄、、」中身は「全然普通じゃない鞄」、目指します。






2018年8月4日土曜日

青海波?

ひとつの鞄の胴になるパーツです。
それぞれ細かい漉きを終えた表になる革と裏打ちの革をこれから
接着しようというところです。
ちなみに裏打ちの革とは、表の革の強度や質感を出すために張り合わせるもので、
裏地に使う革とは別のものです。

見えている面はすべて革の裏側です。
まさに舞台裏ですが、並べて見たら青海波のようだったので
思わず写真を撮りました。
下の写真はすべて貼り合わせた後の胴のパーツを表から見たところ。