金具づくりと並行しながら鞄本体の試作や本作も進めます。
上の写真は試作です。実際にどのくらいの張りや硬さの鞄を目指すか、真鍮枠も仮に取り付けて検討していきます。枠と持ち手とのバランス、これから作る小さい金属パーツの大きさなども検証します。三次元の立体になると当然ですが革のボリューム感など、図面の段階では感じられなかったものが出てくるので、気持ちも盛り上がります。
本作は、赤茶色のカーフのシボ革(写真2枚目)と黒い象革(写真3枚目)です。
金具づくりと並行しながら鞄本体の試作や本作も進めます。
上の写真は試作です。実際にどのくらいの張りや硬さの鞄を目指すか、真鍮枠も仮に取り付けて検討していきます。枠と持ち手とのバランス、これから作る小さい金属パーツの大きさなども検証します。三次元の立体になると当然ですが革のボリューム感など、図面の段階では感じられなかったものが出てくるので、気持ちも盛り上がります。
本作は、赤茶色のカーフのシボ革(写真2枚目)と黒い象革(写真3枚目)です。
人それぞれ胸躍る瞬間は違うとは思いますが私はこういう物をいじっている時本当に楽しいんです。部品のある物はおおざっぱに機械加工してあります。ある物は板だの塊だのから切り出します。それを図面にあわせて切ったり曲げたり削ったりネジ切ったりしながら組み立てていきます。
現代も口枠鞄の魅力に取り憑かれる人は大勢います。革という質感豊かな素材と少し時代かかった口枠がうまく融合した時のプロポーションの美しさ。口枠の開閉時の動きにも魅了されるようです。私共作り手にとっても色々な表現を試してみたい素晴らしい組み合わせです。
長年の夢であった真鍮無垢の口枠は20年近く前に図面を描いてありましたが、2017年に制作を引き受けてくださるところが見つかり大きめのボストンバッグを作ることができました。
http://fugeebags.blogspot.com/2018/01/blog-post_20.html
その後小さめの2サイズの枠を追加制作を依頼、今年は中間サイズ枠を使った鞄2点を作らせていただきました。このシリーズの定番化ができたらと考えています。
これから何回かに渡って、この2点の鞄の制作過程をご紹介しようと思います。