2025年4月30日水曜日

鞄のクオリティー

鞄屋Fugeeは四十数年になります。
その間ほとんど外部の同業者との接触はありませんでした。
おかげでどなたの影響も受けること無く好き勝手なものつくりをすることが出来たのは
とても良かったと思っております。
あえて言えば師と言えるのはいくつかのアンティークの鞄、
初期の頃はバラすことが勉強でした。
そして心がけているのは、今作るものはその作制方法はどんなものでも良いので昨日作ったものより必ずクオリティの高いものであるということです。
私が思うには技術なぞという固定されたものを振り回していては自分のベストを作るのは無理で逆にそれを捨てて、できればマッサラになって新しい方法や見方を模索していないと出来たもののクオリティーは劣化こそすれ進歩はありえないのです。
写真は大好きなアタッシェケースの制作です。






















2025年4月24日木曜日

ありがたいことです。

初めてのメンテナンスの為里帰りした定番BK41型鞄です。
2015年に御注文をいただき2018年に完成、7年間ご使用いただいております。
こちらが恐縮してしまうほど丁寧にご使用いただいている鞄です。
今から10年20年後の経年変化(見届けられるかわかりませんが)を切実に見たいです。
只々嬉しく、有難うございますと申し上げたいです。






2025年4月8日火曜日

春爛漫

長いこと掛かりっきりだった大きな鞄の制作が終わり、ホッとしているFugeeです。
必死でつくっているものが出来上がると、つくり手側のわれわれは魂が抜け出たようにぐったりしてしまいますが、逆に鞄のほうは命を帯び、その鞄としての時を刻みはじめるのを感じます。
いつのまにか季節はどんどん進み、お庭も春爛漫。
アトリエから見える古い梅の木が付けた実、今年ほど量も大きさも立派なときはあっただろうか。このまま順調に育ちますように!!