2020年3月21日土曜日

六芒星の口枠鞄(1)

「星形の鞄」というお題をいただいた時はちょっと驚きましたが
可能性を探る面白い仕事だと思いました。
口枠を閉じた時に入り込む部分の左右の角を強調させて星形六角形の角になる、
そんなイメージをはっきりお持ちの K様 でした。
プロポーションが一般的な鞄とかなり違うため、当初は胴は分割しないと型紙的に無理がありすぎると考えました。
それでも手曲げでつくる口枠の寸法を探りながらの図面と試作検討で
胴革を前後一枚づつのシンプルなものにまとめることができました。
下の二枚の写真は試作時です。できれば前から見た時に繋ぎ目がない方がより「星」らしさを強調できるはずなのです。