混沌の中から生まれる。
そんなことを言うようなかばん屋ではきちっとしたものなんかできないような気がする。
自分でもそう思います。
でもFugeeのものづくりはいつもどんな時も頭の中は「本当に大丈夫?他にもっといい方法あるかも、、」の連続です。
例えば写真の万年筆のケースの図面。直線とか既にある万年筆の詳細寸法は
そのまま紙に写せばいいのですが、全体のバランスを感じてつくるフラップの先端の形状とかそれを差し込む受け部分の位置、形状、厚み。革らしいゆったりした雰囲気が出るフラップの長さはどのくらいか。この万年筆が四角い断面の穴に入って、きつくなく緩くなくもちろんカタカタとはならない心地よい寸法は、、
硬い金属ではなくソフトで流動的な革で作ることを考えると四角は計算どうりのぴったりの寸法でいいのだろうか、、
なんて考え出すと試作をせずにはいられなくなり、でもまあ革が色々な矛盾は吸収してくれるだろうなんて呑気な考えになったり。
やっぱり混沌としています。