Fugee 鞄話色々
アナログな製作現場からのひとこま
2024年11月13日水曜日
大好きな棒屋根鞄 5
棒屋根鞄の完成です。
今では当たり前になっているファスナーですがその発明される前はいろいろな金具で
確実な開け閉めをする方法を考えました。
金属の枠に錠前を取り付けた日本では棒屋根と呼ばれるこの鞄もその中のひとつです。
今でも私共のような好き者の心を掴んで離しません。
キチッと仕立てた棒屋根鞄は美しいものです。
2024年10月31日木曜日
大好きな棒屋根鞄 4
試作は当然ですが目的を持って行います。
テストピースから入るとこもああります。
今回は図面から起こした型紙で一次試作を作る所から始まりました。
ダメなところをなるべくたくさん搾り出す為にチェックのポイントをあらかじめ認識して始めるのですがいつもの様に思いもかけないところを見せつけられたりします。
自分達の考えと現実とのズレがずしっときます。
そこが情けないところでもあり面白いところでもあります。
写真は三次試作までの本体と本作の枠です。
2024年10月26日土曜日
大好きな棒屋根鞄 3
金属は基本的には真鍮で、革に包まれる部分例えばフレームなどは鉄でできています。
先ずは全てバラバラにして丁寧に磨きまた組み立てます。
破損した部品、無くなってしまった部品は作り直します。
もちろん新しく設計した鞄に違和感なく馴染み、機能しなくてはいけないので、
金具も取り付ける革も変化させる必要があったりします。
今回の手の先端のリング状の金具は今では見なくなった素朴な愛らしいものです。
小さな部品ですがアンティークの鞄にしばしば見られる胸が躍るつくりです。
2024年10月21日月曜日
大好きな棒屋根鞄続き
今回の鞄の図面です。いつも原寸大で描きます。
他の口枠の鞄にも当てはまる事ですがとても面白いのが鞄を閉じた時と開けた時に革が
大きく動く部分があってそれらの形状、距離感等が鞄の形状を保つ重要なポイントになっている事が多いという事
です。
時にはかなり激しい動きになる部分もあるのですがそれに追従してかつ耐久性を保つ
革はやっぱり素晴らしい素材です。特に象革は大好きです。
2024年10月6日日曜日
大好きな棒屋根鞄
大好きな棒屋根鞄の作成です。
今回はお客さまご希望の少々小振りのアンティークの枠を使用した棒屋根です。
上の写真が古い手に入れたままの鞄で、下はフレームや金具等をきれいにしてもう一度
デザイン、設計をやり直して完成した鞄です。
何回かで出来上がりまでの工程をお見せしたいと思います。
2024年9月20日金曜日
夏の終わり
もうすぐ秋分の日だというのに暑い日が続いておりますが、今週末からいよいよぐっと気温も下がるとか 。
Fugeeでも、毎年夏恒例の小物制作期間がなんとか終わります。
徐々にお渡しが終わった物もありますが、ご主人のお出でを待っているものが
束の間展示スペースを占領しております。
楽しかった細かいテクニックを考える時間は終わり次は大胆な考えや捉え方が要求される鞄が待っております。
2024年9月7日土曜日
籠型鞄
定番になりました。
ブライドルレザーで作られたカゴバッグは質感の良さに魅せられたお客様のご注文を
頂くようになりました。女性のお客様で持たれたいとのご要望がありその方用に少しだけサイズを小さくしたものも作るようにしました。
ブライドルの重厚感をそのままで、サイズを小振りにすれば軽量化もねらえるか、、。
少し軽くなりました。
それでも世の中のトートバッグと
比べたら重いのですが。
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