2013年1月24日木曜日

10年目の貫禄

H様に、この鞄をオーダーいただいたのは2003年のことでした。
幅の狭い口枠を作りショルダーバッグに仕立てた物です。
ショルダーベルトの長さをはめ殺しにさせていただくことで、
表革の平面のシンプルな表情を生かすことを主眼に置きました。
個人的に非常に印象に残っている好みの物で、
タンニン鞣しの革の質感にもかなり助けられてスッキリした美しい鞄に仕上がりました。
久しぶりにお持ちいただいた鞄はタンニン鞣し独特のエイジングをしており、
まだしばらくは気持ちよくお使い頂けるだろうと思っています。
今回は傷の補修とコバの締め直しでしたが、メンテナンスは私共にとって
重要な勉強の場を提供してくれるものです。