2026年9月24日木曜日

新作の札ばさみ 2

カードとお札が収まった時の見え方や出し入れのしやすさから生まれたデザインです。
閉じ勝手のつくりで、ボックスカーフの張りと同時に柔らかみも感じていただけます。
スーツのポケットに入れても鞄の内ポケットなどに入れても嵩張らないコンパクトさが特徴で、マネークリップのような雰囲気もあります。
カードは重ねて片側2枚から3枚づつ収納可能です。
1枚目と2枚目の写真の革はずばりのボックスカーフではないのですが、良質で堅牢なクロム鞣のカーフで、今はなきイギリスのタンナーピボディ社の革。前回渡英した折にデットストックで手に入れました。水シボの型押しですが色の出し方がとても個性的で、この札入れに使ってみたらとても仕立て映えするものとなりました。

気になる方はどうぞお気軽に見にいらしてください。
おかげさまでとても評判が良く嬉しいことに完成品の投稿前にパタパタと売れてしまったので慌てて数点補充しましたが、今年はもう鞄の制作に専念しなくてはならない時期となりました。ご希望の革やお色で来年の夏納期のご注文もお受けできますのでお申し付けください。













新作の札ばさみ

新作の札ばさみです。
お札とカードの収納はしっかりありつつ、
なるべくコンパクトにタイトに、かつエレガントに、Fugeeらしいつくりを探りました。
しなやかでハリのあるボックスカーフの素材の良さと美しさが前面に出せた仕立てだと自負しております。




















 

2026年9月16日水曜日

できたてをあつめて

 2026年の夏のしごとが終わりました。
オーダーのものは待ちきれずにご連絡を下さる方もいらして、できたて全員集合の写真撮影が可能な時間は一瞬でしたが残せてよかったです。
2ヶ月ほどの小物制作月間ですが、毎年少しずつご注文の傾向が変化しているのを感じます。特に昨今は財布の持ち方を試行錯誤されている方が多くいらっしゃいます。しかしさすが流行りとは異次元のもの作りをしているFugeeにはお札を折らずに綺麗なまま使える仕立てのいい財布を求める、スーツをおしゃれに着こなす方々もご注文にいらっしゃいます。





2026年9月3日木曜日

新しいアイテム

水面下ですすめてきた小物の新しいアイテムがまもなく形になりそうです。
アイディアの段階から、ああだこうだと色々意見を出し合いながら、
何度かの試作と使い勝手の確認などを経てようやく終着点が見えました。
まだ見ぬ形を模索し考えることは大きいものも小さいものも本当にわくわくする作業です。
どうぞおたのしみに。






2026年8月27日木曜日

夏のしごと

 今年の夏も小物の制作に勤しんでおります。
一年間、ご希望の色やご希望の革でご注文いただいていた小物達をおつくりしています。
同じ革で同じものというのはほとんどないので、ひとつひとつ仕立ての管理をしながら
表現の方法を変化させます。
鞄とはまた違う、愉しい小さなワールドに突き進みます。
小物は、オーダー以外に、展示してそのままお売りするための物も作ります。
その時の革はFugeeの皆が選んだモノを使います。










2026年8月15日土曜日

卵のようなボックスカーフのショルダーバッグ

革の美しさの一つに強く曲げられる時の
限界的な張りの緊張感というものがあります。
厚みのある固いタンニンなめしの革、例えばブライドルレザー等を使って
かなり迫力のある緊張を表現をすることが多いのですが、これはボックスカーフ
で強い緊張感を表しています。
ブライドルとは違う繊細な張りの表情を見せてくれました。












2026年7月29日水曜日

卵のようなボックスカーフのショルダーバッグ

ショルダーバッグです。面白い作りのものです。
革はボックスカーフ、形は卵のように何処にもエッジ部がありません。
剛性を強めた耐久性のある鞄を目指しております。
10年ほど前に一度作った鞄ですが、又ゼロから考え直しです。
我ながらよくこんな鞄を考えたなというような笑ってしまう仕立てです。
色々なところが変わったデザインのように見えますが単なる形の面白さを
狙ったモノではなく平面になった動物の革を使って作るとある意味
構造的な必然でにこんな感じになります。
しなやかさもあるボックスカーフはこういうモノを作ると色っぽい曲線が出ます。









2026年7月16日木曜日

アーチフレームのダレスバッグ

 鞄にはそれぞれ形状の美しさがあって、素材の革もそれぞれに美しい質感だったり
経年変化の可能性をを持っています。
作り手は革の性格やクオリティを知ることが必要だと思いますが、
作業をする時のエネルギーはこれから作っていく鞄に対する思いです。
ひとりよがりな事をせず素直に丁寧に、なんとか革の質感を壊さないよう
作業ができたらいいのにな。と切実に思います。
フレームがアーチになったダレスバッグを革はブライドルレザー、
金具はスターリングシルバーでご注文いただきました。












2026年6月27日土曜日

あたらしい BK40

Fugee定番のブライドルレザーを使ったカカエ鞄にひと回り小さいバージョンが
追加されました。
新しいバージョンの鞄の横幅は40センチ。
3部屋だったマチを2部屋にし、そのぶん1部屋を大きくしました。
このスタイルの鞄はあえて裏地を貼らないワイルドな仕立てをしておりますが、マチを広くしたぶん底マチのみ補強のために革を2重にし、形崩れの軽減を目指しています。
鞄が少しだけ小さくなり中仕切りの革も一枚減ったため、今までのBK41よりもだいぶ軽くなりました。オリジナルの真鍮バックルが映えるあたらしい顔になりました。
第1号のヌメ(1枚目の写真の右側)はお客さまの元へ旅立ちましたが、豚の型押しがされた馬の鞍用の明茶のブライドルでつくったもの(2枚目の写真)が展示用の鞄に加わりました。













2026年6月15日月曜日

Fugeeの金具

「オリジナルにこだわる」なぞという意味不明のチンケな事を言うつもりは毛頭ありません。
ほとんどの金具はFugeeの工房で作られているという状況にはなっておりますが
市販で素敵なものがあれば当然使います。
基準は素敵かどうかです。
より素敵なものを探し無ければ作る、それだけです。
今回はずっと使い続けてきた市販のバックルに変えてより美しいものをと
バックル(美錠)をオリジナルに変えました。
バックルを使用した鞄の制作ばかりではないので出番はまだ少ないのですが
少し控えめな素敵なバックルになったな、と思っております。
変更箇所等が出ずこのまま行くか修正を加えるか、今後が楽しみなところです。







2026年5月25日月曜日

墨色の濃淡 2

シュリンクレザー黒とグレイのカーフの組み合わせでボストンバッグができました。
色々あるシュリンクの中でもぽってりとした柔らかさを持った質感がなんともいえない革で、以前気に入って手に入れておいたものです。
艶を抑えたグレイのカーフ型押しとの組み合わせは色っぽいという第一印象です。
ところが型取りの時この革の裏面があまりにも美しかったので
スエード使いでももう一つ作ってみる事に。
こちらは茶利八方との組み合わせにしました。
美しい大人のボストンバッグという雰囲気になりました。
シュリンクがMK44、ひと回り小さいスエードがMK42です。
お気にとまりましたらどうぞおいで頂き質感をご覧ください。
久しぶりの展示販売用の鞄作成でした。










 

2026年5月10日日曜日

墨色の濃淡

革それぞれが持つ質感と色。
艶があったりマットだったり、動物の違いによるシボの出かたもいろいろ。
鞣しによる張りや硬さ、厚みもいろいろ。
それぞれの魅力がより引き立つ組み合わせを探るのはドキドキする作業です。
そしてそれぞれの革の魅力が最大限引き出せるよう細かい仕立ての微調整をするのは
もっとワクワクする作業です。
何十年も続けてきた効率を求めないFugeeの鞄づくりの自由度は無限大です。





2026年4月30日木曜日

真鍮口枠の鞄の里帰り

お作り納品させていただいてもう6年もたったとは。
それほど頻繁にご使用ではないとのお話でしたが
革の艶などに使用感が現れて素晴らしい状態です。
スペインの革鞣の街イグアラーダに旅した時に手に入れた革でした。
アンティークの風合いさえ見せ始めた真鍮無垢のフレームと錠前。
いい組み合わせです。
ご使用いただいているお客様のお陰なので偉そうに言ってはいけないことですが
密かにそうなればと思っておりました。
ねらったとうりの質感、使用感にしていただきました。
ありがとうございます、嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。
やっぱり革は美しい、そして長い期間の少しずつ朽ち果てていく過程がまた美しいのです。
うまくいく時、いかない時必ずありますが、
作る者は一歩先を思い描き、目指す作りができたらと思います。






2026年4月23日木曜日

翻訳本「脱成長の方法」

 
この本は哲学書とか教育書の分野に入るものだと思いますが、一鞄屋の私にとっても
「君のもの作りはそれでいいのか?」と突き付けられるような本でした。
考えさせられる点はたくさんありましたが
今の世の中のもの作りがお金を基準に動いてしまう不毛にも問題提起をしています。
そしてそれが全て著者の実際の経験をもとに書かれています。
私の理解を超えた部分もありましたが、嬉しいことにデザインという言葉の考え方
が私と全く一致したものでした。又「Maggie」という少女とのエピソードでは
彼が考える「ものを作る喜びというのはどういうものなのか」という
本質を見せられ涙が出るくらい感動しました。
素晴らしい本です。著者のカパスワイトさんと日本語訳をした林さんには
尊敬の念を禁じ得ません。
これからこの本は私の横にいて時々励まし叱ってくれるものと思います。








2026年4月15日水曜日

4月のアトリエから

やっと 春になったと思ったら一気に夏に向かいそうで怖いですが、気持ちの良い気候を楽しみながらモリモリ(?)シゴトもしております。
へへへ、、何でもやるから面白い。






2026年3月28日土曜日

カジュアルだけどゴージャス

少し大きめのショルダーバッグ。
シンプルな持ち物の方なら2泊くらいの小旅行にもお使いいただけそうなものです。
全体に軽さを目指して作りましたが全て革で、又耐久性などを考慮に入れて作ると
Fugeeではまあまあの目方の仕立て上がりでした。
象革にシュリンクレザーの組み合わせです。
前方の二つのポケットの襠は一つの部品でできており途中で二つに分かれる面白い
形をしています。
昔からご購入いただいているお客様からの、カジュアルで贅沢という素敵なご注文でした。

















2026年3月9日月曜日

棒屋根鞄の検討

客観的に見ればカオスですね。
これはアンティークの棒屋根鞄の錠前をバラシているところです。
とうの昔に無くなってしまった鍵を新たに作るためにバラして検討。
以前にも書きましたがこういう時間が大好きなんです。
このあまり綺麗とは言いがたい真鍮の部品たちが磨きなおされ改修されて
美しく使用に堪えるものとなり、新しい鞄が生まれます。
昔の鞄の錠前はすごいです。
アイデアの宝庫なんです。
構造的に面白いだけではなく何十年も使用できるための工夫が盛りだくさん。
バラしているとこれを考えたおじさんと話をしているようでドキドキしてきます。









2026年2月28日土曜日

現在の展示鞄

ショウルームの展示用として去年つくった籠型鞄です。
ブライドルレザーにピッグの型押しが施された馬具用の革で、最近気に入っている素材です。
通常のブライドルより少し厚く、オイルも入っているので重いのですがとても質感が良いです。ラケットがのぞいていても、野菜がはみ出しているのも素敵。カジュアルな場面で自由に楽しくお使いいただいているシーンを想像しながらつくっています。
最近、気に留めてくださる方も現れたのでお嫁に旅立つ日が近いかもしれません。








 

2026年2月18日水曜日

深緑色のショルダーバッグ

フラップ(ふた)のある柔らかい雰囲気のショルダーバッグを考える時に
必ずつき当たる問題、詳しくは回りくどくなるのであえて説明を避けますが、
それに正面から挑んでみたらこんな鞄になりました。
地味ですがとてもユニークなマチの形はその問題を解決するためのもので、
多くの工夫と手数が詰まった仕立てです。
小さいわりに厚みのあるフランス製の山羊革の表情が映える大きさです。
おそらくFugee史上最も軽く、狙ったとうり軽快にお使いいただける
ショルダーバッグになりました。
























 









2026年2月2日月曜日

あたらしい試み

こんな不思議な形のもの達が縫い合わさったショルダーバッグなんて想像できないですよね。
でもこれらには大きな意味があって、当然ですがオリジナルな美しい形と素晴らしい機能
の鞄になるんです。機能といってもどこかに隠れたポケットがあるとかではなくこの鞄が美しいまま長い間使用できるためのものです。一般的なショルダーバッグの陥っている弱点をこの鞄では美しいままなんとかしようと何度かの試作を繰り返しそれなりの答えを出したものです。