ご存知の方もお出でかも知れませんが、姫路の白革です。
一般的に私達が目にしている革はタンニン鞣かクロム鞣、それらを合わせた
コンビ鞣しです。この革はそれらのどちらでもありません。
日本独特の鞣しの革です。
この革の鞣し屋さんのお話では菜種油と塩だけで鞣しているとの事。
もちろんこの革を晒すのに向いているの川の水は大切だそうですが。
今まで触れたことのあるどの革とも質感、風合いが違います。
この革を手に入れてから10年くらい経っているでしょうか。
作ったものはこの和装用の巾着だけです。
和がすきな金原がプロデュースしました。
白革、組紐、金具は四分一(胴と銀の合金)を切り出して
色上げし美しい灰色にしたもの、内張りは古い着物地。
持たれる方の好みの亀甲模様を選びました。
うっとりするようなものが出来ました。
でも洋のもの、つまり鞄を作ろうとするといつも前に進めない革です。
でもそろそろ作ってあげないとこの革にすまないと思っています。