真鍮がたぶん一番多く使用されていると思います。
革と真鍮はとても相性がよいようでアンティークの鞄でもよく目にします。
さて今回のトランク、金属部分を取り上げて見ると錠前(イギリス製)、
持ち手の坐(定番品)、中に隠れて見えませんが蝶番(市販品)、
開けた時のフタのストッパー(自作)、中仕切りの止め及び取り付け金具(自作)、
底鋲(定番品)とけっこうあります。写真は自作の金具を製作中。
真鍮は折りに触れてブロック、角棒、丸棒等を適当に買い集めてあります。
金属部の決定は先ず市販品を使う事を考え、良いものが無い時には自作を考えます。
形、機能、質感等によって自分の設備(ボール盤、ノコギリ、ヤスリ、
リューター、ロウ付け等)の範囲内で出来るものは自分でつくります。
あるいは図面を描いて機械加工、キャスト、に出します。
自分で作る、機械加工、キャストの組み合わせもけっこうあります。
これらは当然、美しさ、コスト、緊急性、強度、等を考えて決めていきます。
それでも無理なときはあきらめて違う形、方法を探します。
アナログなやり方ですが美しいものを作るにはなかなか良い方法だと考えています。