少し技術的な話になりますが、
これは「美の壷」に出させて頂いた鞄のパッチを縫っているところです。
光の加減で少し強調されておりますがステッチを絞ったところから
フワッと膨らんでいます。鞄を作る方は皆さんなさっていると思います。
あまり極端にふくらむと不自然でイヤラシいものになります。
とても微妙な部分ではありますが鞄全体の質感を表現するには
非常に大切なところです。
「普通の鞄だけれどどこかが違う」という雰囲気が感じられたら、これも
要因のひとつだとおもいます。
鞄の表情を左右するものでもあるので毎回作るものによって悩むところです。