最初ほとんどの革はその動物の体型が想像できる形で作り手の前に現れます。
しかし当然ですが生きていた時の躍動感はありません。
その代わりタンナー(鞣し屋さん)が吹き込んだ全く別の種類の美しい、
素材としての生命力を感じられるものとして私たちの目の前に広げられます。
面白いのはその革が作品(私共でしたら鞄ですが)に徐々に形作られていくに従って
生命力はさらにハッキリと、強い印象を持って現れてきます。
写真はそれらを感じて作り手の興奮と緊張が高まってくる、作業のなかほどです。