2017年4月15日土曜日

つくりてどうしの心意気

コラボレーションという言葉をよく見聞きます。
「難しいんだろうな」とか「なんで?」と思わされる事もありますが、
「ほー、なるほど」と思うこともあります。

スペイン、バルセロナのレストランでの食事に出て来た料理と器は素敵なものでした。
器を作る者は実際の出来上がった料理をまえに観察、試食しながら
料理人と話し、試作の構想をしていくそうです。
気に入った試作をつくり出してから料理人との擦り合わせ後本作だとのこと。
料理人の意志と器を作る作家の意志、その意志を深く感じ合う互いのやりとりがあり
それを咀嚼し、はっきりとした作りの方向を決めていく。

多分そんな話を聞かなかったならあまりにも料理と器の自然で必然な組み合わせに、
ただ心地よさだけを感じるのかも知れません。
優しい料理が目の前に次々と出て来ました。
ものを作ることは素敵だと思わされる瞬間です。

器はバルセロナの北、モヤという小さな村に住み、絵を描き、器をつくる芸術家
楠美克枝さんのものです。
写真は、すべての料理が楠美さんによる器で出されるレストラン ALKIMIA (アルキミア)
にて。