2021年4月17日土曜日

もちて

鞄の顔をきめる重要な要素のひとつである持ち手。
つくるときはいつも緊張というか気合いをいれます。
フルオーダーなどのひとつしか制作しない鞄の場合、1分の1の図面に描いたものを見ながら型紙を起こし厚みを決め、テーパー具合をチェックしながら芯を削ります。芯である盛り上げはなめらかにフェイドアウトし、縫い絞ったときに不自然な凸凹ができないように細心の注意をはらいます。この持ち手のつく鞄はドレッシーで繊細な小さめの口枠鞄なので、あまり主張しすぎずに、すっと目になじむような上品なものができたら成功です。