2013年12月28日土曜日

小さな写真

古い雑誌の中の、小さな写真。
休憩中になんとなく見てみたくなった時、アイディアをスケッチしている時、
制作途中に切羽詰まった時。プロポーションだったり、細かいディティールだったり、
革の質感だったり、仕立ての方向性だったり。
何かの折りに、ふと思い出しては何度となく見てしまうこの鞄。
見るたびに新鮮に映るのは、不利な所や、矛盾点もまるっと許容してしまえる
ざっくりとしたおおらかな存在感を感じるからなのだろうとおもう。
どんなものでもただただ完璧を目指したものが素敵なものとは限らない。
魅力的な鞄とはどういうものなのだろうということを、
この小さい写真を見ながら考える。