2014年2月10日月曜日

素人でいるのは大事な事?

ご存知の方もおいでだと思いますが、鞄の中には裏返しで
すっかり縫い合わせてからコロッとひっくり返して仕立てるものがあります。
一般的と言える作り方の一つでしょう
でもここに写っている赤い糸は普通は無いと思います。
裏地用の革との合い印です。
とても素人くさい遠回りをした作り方をしています。
鞄を作られている多くの方にとっては理解不可能なやり方かもしれません。
製作中の鞄のベストクオリティーの模索は私達にとって必須条件です。
そしてその為の方法には一定の決まり事はありません。
自分たちが考え、たどり着いた方法を試みます。
より正確にきれいに裏地と表を縫い合わせたいという思いからこんな風に
なりました。
革の質感のイメージ。大きさ。耐久性。それらを満足させようとすると
必然的に思いにより近づくための方法を探るようになります。
そんな作り方をたどり、これは美しいカバ革の鞄になりました。